【5.13応募原稿】 「今、あなたたちのような人は見当たりません」(二)
■ 印刷版
 

 【明慧日本2024年3月26日】(前文に続く)

 家族に認められた良い人

 父が他界した後、母は私たちと一緒に4人で40平米の部屋で暮らすようになりました。母には給料がなく、月に数百元の遺族年金しかありません。私には2人の兄と2人の姉がいます。長姉は毎年、母にいくらかの金品を渡しますが、2人の兄と2番目の姉はお金を渡さないだけでなく、よく私の家に来て、食べたり寝泊まりしています。

 兄たちは2人とも良い婚姻に恵まれていませんでした。よその土地から1人で帰ってきた長兄は、私の家に来てから数カ月も住み着いてしまい、家の購入や病気になったとき、そして入院時の支払いもすべて、我が家が負担していました。次兄は酒に酔うと、真夜中に私の家にやってきて、ナイフや棒を振るい回しながら騒ぎました。その後、酔っ払った次兄がわが家に来る度に、母と私は怖くて一言も発せませんでした。次兄の娘が結婚したときも、嫁ぎ先の人たちが我が家に3日間も寝泊まりし、床にも人がいっぱいで、我が家は大きなホテルになりました。しかし、次兄と姪からはお礼らしき言葉が一つもありませんでした。

 夫はとても親孝行で折り合いもよい人で、大法を修煉してからなお無私で寛大になりました。誰が訪ねてきても、彼は常に何も言わずに親切にもてなします。私の姪や甥は地方から帰ってくると、必ず夫を訪ねてきて、実の父親のように仲良くしています。

 母が重病になった時、母は貯めていた7万元を取り出して、私に渡しながら、「長年世話をしてくれてありがとう。私がいなくなったら、このお金はあなた達夫婦にあげる」と言いました。兄姉はみな同意しましたが、夫も私ももらおうとしないので、母はとりあえずお金をしまっておきました。

 母が亡くなった後、夫は兄姉を家に呼びました。皆が揃ったところで、夫はこう言いました。「お母さんは一生お金を出し惜しんで、やっとこの7万元を貯めました。私たちがこのお金を独り占めするわけにはいきません。平等に分けましょう」。長姉は泣きながらこう言いました。「あなたたちはお母さんと20年以上も一緒に暮らしていて、よく面倒を見てくれました。その間、私たちはほとんどお金を出しておらず、今さら母のお金を分け与えてくれても、受け取る面目がありません。君たちが受け取るべきです」。兄姉はみな、受け取ろうとしませんでした。夫は「遠慮しないで下さい。私たち夫婦は大法を学んでいるので、利己的な心を持ってはいけません。やはり、皆で分けましょう。そうして初めて、私たちは心が落ち着くのです」と言いました。

 その後、兄嫁は人に会う度にこう言います。「法輪功を学ぶ人はやはり境地が高いです。私たちは母にお金を渡したことがなく、面倒を見たこともないのに、彼らは母が残したお金を私たちに分けてくれるのです。彼らが大法を学んでいなければ、私たちもお金を分けてもらうことはないでしょう。彼らは本当にいい人たちです!」

 私の一番上の姉夫婦と2人の息子は全員、中共体制内の役人で、既得権益を得ており、中共を擁護する気持ちがあります。姉夫婦は官職につきながら利己的でなく、素質が高い善良な人と言えます。彼らの長男は若くしてかなりの高位役人になりましたが、その後、上司に逆らったために刑務所に入れられて、調査や取調べの過程で散々屈辱を味わったうえ、拷問されてやむなく無実の罪を認めさせられ、重い刑を宣告されました。

 弁護士が彼らの息子に会い、起きたことを話した後、姉夫婦は初めてはっと分かるようになりました。以前、夫が「大法弟子が獄中で自供を迫られ、拷問を受けて死に至った」と伝えても、彼らは「共産党政権下ではそんなことはありえない。あなたは嘘をついている」と言い、まったく信じようとしませんでした。今、彼らは息子が自殺を図ろうとするほど自白を強要されていること、生死を共にするほどの深い交わりがある息子の友人や調査を受けている役人が、保身のためにすべての罪を息子に押し付けていることを聞き、やっと今まで耳にしてきたお世辞のすべてが権力と金銭を得るためのものだったことを見抜き、人と人との間には誠実さがなかったことに気づき、さらに、ずっと「偉大、光栄、正確」だと思っていた中共の邪悪さも見抜きました。

 夫はよく姉の家に行き、彼らの面倒を見ていました。夫が絶えず大法が迫害されている実態を伝えていくうち、彼らは徐々に受け入れるようになりました。特に姉はどんな資料を渡されてもじっくり読み、真相を本当に理解し、中共の邪悪な本質を見抜きました。当初、私たち夫婦が大法の無実を訴えたために強制労働を強いられ、不当な判決を宣告された際、姉夫婦は心配しつつ、法輪功の悪口もよく言っていました。今の姉は本当に変わりました。彼女は自ら法輪功の資料を求めるだけでなく、服を着替える度に、真っ先に大法のお守りをポケットに入れて、持ち歩くようにしています。

 長姉一家はみな役人で、人脈もとても広いです。彼らはよく友達や家族の中で、法輪功を習っている良い妹婿を持っていることを自慢します。夫はとても真面目で孝行し、金銭に拘らず、他人のために常にベストを尽くし、皆に感心されています。

 義兄の一周忌の宴席で、夫は義兄の親戚に大法が迫害されている実態を伝えました。ある親戚は、以前多くの学習者から真相を聞かされても信じようとせず、その日、夫の話を聞いた後、真相が分かっただけでなく、その場で三退しました。

 義兄の2人の弟も共産党員で、姉夫婦から夫を褒める言葉を耳にするうち、夫に対して良い印象を持つようになり、夫が伝える真相を聞いて三退を選択しました。

 母が亡くなった日、姉の友達がたくさん来ました。何人かは夫の手を握って、「あなたは某某さんですね。長年老人のお世話で大変苦労したでしょう。お姉さんはよく、法輪功を習っている良い妹婿がいると言っていました。見るだけであなたが良い人だとすぐ分かります!」と言いました。

 「お2人は本当に良さそうな人です!」

 世間ではよく、「小姑が多ければ、姑が多いようなもの」と言われています。夫には2人の姉と2人の妹がいます。姑の家では、大なり小なり、すべての事柄の最終決定権は彼女たちにあります。昔、夫と舅の仲が悪くて、結婚して13日目に私たちは本家から追い出されて、前後にある平屋に住むことも許されませんでした。当時、私はよく嫁ぎ先を間違えたと愚痴をこぼし、義理の両親とは二度と関わらないと誓いました。

 何年か前、私たち夫婦は大法の無実を訴えたために不当に投獄され、迫害されていました。その頃の私たちには経済力がなく、子供の学費は私の実家に賄ってもらい、義理の両親はまったく助けてくれませんでした。学法を通して、私は人と人との間には因縁があることが分かり、大法を学んだ今、嫁ぎ先と良い関係を築かなければならないと考えました。そこで、私はよく義理の両親の家に足を運び、食べ物を買ったりお金を渡したりして、以前の恨みを忘れて誠意と優しさを持って彼らに接し、必要なときにお金を出して助け、よく気遣うようにしました。感動した彼女たちは私とよい関係になり、私のことに言及する度に、「とてもいい人だ」と言うようになりました。

 昨年、姑は病気が重くなって再び入院し、20日以上も食事ができず、医師から危篤宣告を受けました。夫は、姑のそばで「法輪大法は素晴らしい! 真善忍は素晴らしい!」という九文字の真言を唱えることを小姑たちに勧めました。全員が唱え、姑自身も毎日唱えていました。見舞いに来る親戚が見える度に、姑は「法輪大法は素晴らしい!」と叫んでいました。そこで、奇跡が起きて、重病だった姑は九文字真言を唱えることで本当に回復し、食事ができて歩けるようになり、今ではまるで健康な人のようです。家族全員は九文字真言の威力が分かり、法輪大法が良いものであることも信じるようになりました。

 私はさらにお金を取り出して、姑の治療費に充てるようにと、小姑に渡しました。姉妹はとても感動し、どこに行っても私の良さを褒め称えていました。私が迫害により不当に拘束されたとき、小姑は公安部門に行って私の釈放を求めたこともあります。

 旧正月のとき、小姑は「真善忍」と書かれた対聯を飾りました。これを見た警官は破り捨てるよう彼女に命令しましたが、彼女は「『真善忍』のどこがいけないのですか? なぜ飾るのはだめですか?」と容赦なく聞き返しました。また、姑と小姑たちは九文字真言をよく唱えることで、福報を得ました。この間、中共ウイルス(武漢肺炎)が再び流行した時、隣人たちはみな「コロナ陽性」と診断されたとき、彼女たちは全員無事でした。今、夫の家族はみな、私たち2人の大法修煉を支持していて、「次男夫婦は本当にいい人たちです」と口を揃えています。

 26年間の修煉の道のりにおいて、夫と私は師父のご加護の下で今日まで歩んできました。法輪大法は私たちをその日暮らしで利己的な人間から、無私で利他的な生命に変えました。世界法輪大法デーを謹んでお祝いいたします!

 (明慧ネット第24回世界法輪大法デーの入選文章)

 (完)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/5/26/460186.html)
 
関連文章