【5.13応募原稿】まだ多くの警官が基本的な真相を理解していない(二)
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2023年11月28日】(前文に続く)

 警官「国外では自由に叫ぶことができても、この国では投獄されます」

 1人の警官がやって来て、私に「なぜこんなに若いのに法輪功を修煉しているのですか?」と尋ねました。私は「志を持つことは年齢に関係ありません」と言いました。その警官は大きな笑い声をあげました。私はその警官に「国を出て、海外へ旅行してみてください。そして、世界中で法輪功を修煉しているたくさんの人々を見てみてください。信仰は自由であり、迫害は罪です。あなたたちのスローガンでも『人々が信仰を持つと、国家は強力になる』と言っているのではありませんか?」と言いました。劉警官は「法輪功は邪教です」と言いました。私は「公安部の定める14種類の邪教に、法輪功は含まれていません。調べてみてください。『邪教』 とは、江澤民が迫害を行うためにでっち上げたもので、実際には中国共産党(以下、中共)が『真・善・忍』を迫害しているのです。中共こそ本当の邪教です。『轉法輪』はすでに40以上の言語に翻訳され、世界中で広く普及しています」と言いました。劉には何を言っているのか分からないようでした。

 もう1人の警官が「私はネット封鎖を突破しました」と言ったので、私は「それなら、ネット封鎖を突破できる機会を大切にしてください。たくさんの中国人が真相を知ることができないのです。彼ら(訳注:中共)に加担せず、善良な人々を迫害しないようにしてください。修煉者を大切に扱えば、あなたとあなたの子孫に幸運が訪れます」と言いました。その警官は喜んで「はい、子孫に幸運が訪れるのですね。いいですね、この言葉は好きです」と言いました。

 ある警官が、印刷された監視カメラのスクリーンショットを取り出して私に見せました。私は、「これ(訳注:真相ポスター)を数枚貼ったからといって、何が悪いのでしょうか? これはそんなに大そうなことですか? 人を逮捕して刑務所に送る必要があるのですか? これが何だというのですか? たとえ私でなくても、他の誰かでも人をこのように逮捕するべきではありません」と言いました。この警官(訳注:監視カメラのスクリーンショットを見せた警官)は大声で「あなたは外国でパレードを行い、自由に『法輪大法はすばらしい』と叫べますが、この国ではできません。何枚かのポスターを貼るだけで、あなたを逮捕し、刑務所に送ることができます。この問題が解決したら、すぐに国外に出て行きなさい、急いで行きなさい! 早く行きなさい!」と叫びました。

 劉は白い紙と、私の家から押収してきた衣服を数枚取り出し、その衣服をどのように持ち出したかを説明するよう、若い警官に指図しました。私は後で気付いたのですが、警官たちはこっそりと家のドアをこじ開け、私の住居に侵入していたのです。地下室の鍵もこじ開けて、パソコン、ハードディスク、大法書籍、携帯電話、USBメモリなど多くのものを持ち去りました。そして、警官たちはそれを「押収した」と言っていたのです。

 警官ら「疲れ果てて、頭痛、肺が痛く、辛い・・・」

 劉が若い警官に、私の写真を撮り指紋を採取するように言いましたが、私は協力しませんでした。劉が上着を脱ぎ、私に近づいて私を掴み、撮影台に引っ張ろうとしましたが、私は立ち上がりませんでした。劉は怒り心頭に発して私の頭を手で押さえ、力強く壁に叩きつけました。劉は拳で私の頭を打ち、側頭部を狙って殴りました。そして、自らの足で私の足を蹴ったため、私の腕や脚はどこも青あざだらけになりました。

 わたしは静かに、穏やかな気持ちでその場に立ち、心の中で師父に「彼らが私を叩くので、師父、どうか私を守ってください」とお願いしました。私の心には、怒りも憎しみもありませんでした。そばにいた警官が近づき、私の頭を手で押さえ、左右から2人の警官が取り囲みました。私は目を閉じたままで、警官たちは写真を撮りました。写真を撮っていた警官までが「大丈夫ですか? これはまともではない! 頭を押さえている手が写っている」と言いました。劉は「今はこれでいいでしょう、その時になったら説明しす」と言いました。

 警官が再び強制的に指紋を採取しようとしたので、私は手をしっかり握り、「今回はもう誰にも指紋を取らせない」と心の中で考えました。今回は本当に警官たちは指紋を取れませんでした。若い警官は「どうして、まだこんなに力が強いんだ! 何もしていないのに、パソコンがクラッシュした」と言いました。後ろにいた警官も「ネット環境が悪い」と言いました。

 警官が私に座るよう指示したとき、私はゆっくりと警官たちに向かって語りかけました。「私はあなたたちの犯罪に協力することはできません。そうすれば、あなたたちを害することになります。あなたたちが私を殴っても、私は怒りません。あなたたちが私を罵倒しても、私はあなたたちを恨みません。あなたたちが私を殴ることも恐れません。私の心は晴れ晴れとしています。なぜなら、私は良い人間であり、間違ったことは何もしていないからです。間違っているのはあなたたちの方です。私は法律を犯していません。あなたたち警官が法律を犯しているのです。なぜ、良い人を迫害するのですか?」

 警官たちは何も言いませんでした。そして落胆した様子で、頭痛を訴え始めました。1人の警察官が、疲れすぎてもう気を失いそうだと言い、劉は肺が痛いと言いました。

 劉はどこかへ行ってしまい、かなり長い時間が経ってからようやく戻って来ました。劉はあちこちに電話して、何か問い合わせていたようでした。どうやら警察が私の情報資料の一部を紛失してしまい、劉も先に進めなくなってしまったようでした。劉は電話口で、「できませんよ! あいつは協力しないし、認めないし、検査項目も全部できていないのだから、できません」と言いました。午後4時になり、劉が私に「子どもを父親に迎えに来てもらうか、それとも義理の母親に迎えに来てもらいますか?」と尋ねてきましたが、私は断固として「私が迎えに行きます」と言いました。劉は再び尋ねましたが、私は「私が迎えに行きます」と繰り返しました。

 数分後、劉は「高官同士の意見の違いにより、上層部から釈放命令が出ました。政治保安課(訳注:反政府活動を取り締まる部署)からも電話があり、彼らは関与しないと言った。この件は、自分で対処してくださいと言われた。どうしたらいいのでしょう? これでは、罵りたくても、罵れません。今日は一日中、こんなことをやって、一体何の意味があったんだろう。法輪功がやって来て・・・」と言いました。それから、劉は一人で笑って、「今日は一体何が起こっているんだ? 警官として十数年、案件が空振りしたのはこれが二度目だ。2週間前に捕まえろと言われたが、別の案件の2人を捕まえた方がまだマシだ。法輪功は1人だって捕まえたくない……」と呟きました。1人の若い警察官が駆け寄ってきて「今朝、ある隊長は予感があったそうです。彼は朝早くから、今日のことはうまくいかないだろうと予感していたといいます」と言いました。

 私は、次のように言いました。「私は心からあなたたちのことを嬉しく思います。今日は法輪功修煉者を迫害することはありませんでした。このようにすれば、あなたたちが将来法律で裁かれることを心配しなくて済みます。法輪功に対する迫害は国際的な重罪ですから。新しい『公務員の職務処理に対する終身追及制度(訳注:公務員が職務処理において間違いを犯した場合、その責任を一生負わなければならないという終身責任制度)』では、誰が間違いを犯しても、その責任を負わなければならないとされています。報いを受けることになった時、あなたたちはどうするのですか? あなたたちは自分のために考えなければなりません!」。警官たちは軽く笑いましたが、劉は「これは本当だ!」と言いました。

 パトカーの車中での会話「何が目的なのですか?」

 警察署に戻る途中、劉は「私たちは3年間あなたを調査してきました。誰からも一銭も受け取っていないのに、あなたは何が目的なのですか? 自分の子供の服装を見て、そして、他人の子供の服装や食べ物を見てどう思いますか? 自分の服装を見てみてください。まともな服が一着もないのに、何が目的なのですか?」と言いました。私は「私はあなたたちがみんな平安無事に過ごせることを願っています。誰もが両親や子供がいて、警官もみんな元気で過ごせるように願っています」と言うと、警官たちは皆笑いました。

 劉は再び、「それなら、法輪功を修煉して何が良いのかを教えてください」と尋ねました。私は、「真・善・忍は、人々が善い人になるように教えるものです。私はもともと良い人間です。あなたが調査すればわかるでしょう。私は小さい頃から悪いことはしていません。小さい頃、私の母親があなたたちに連行された後、母がずっと世話をしていた身寄りのないお年寄りに、食事を届ける人は誰もいませんでした。私は毎日早起きして、彼のためにご飯を作って、7時までに届けました。風が吹いても雪が降っても、3年間、村の人から私たちのことを悪く言われたことはありません・・・」と答えました。

 私は警察車両の後部座席の真ん中に座り、車窓から差し込む暖かくて明るい太陽を眺めていましたが、車内にいるすべての人が以前よりずっとリラックスしているように感じました。私は「皆さん、今の空を見てください。太陽が出ましたね。なんて良い天気でしょう。こんなに明るくて暖かい太陽は、心の中に希望を満たしてくれるようです。それは、人々の心の中にある信仰のようにも思えます。実は、生命を維持するために必要なのは、太陽、空気、水であって、金銭や利益ではありません」と言いました。

 警官たちは静かに聞いていました。運転していた若い警官は、静かに「あなたの話を聞いて、私も何も言えなくなってしまいました」と言いました。

 この世の中の人々が、皆真相を理解し平安を保つことができることを願っています

 警察署を出ると、もう夜になっていました。魔難を経験した私は、ポケットにほとんどお金がなく、鍵と財布は家の中に捨てられていました。私はタクシーを拾い、家についたらお金を払いますと運転手に伝えました。運転手は親切な人で、私が遭遇した出来事を聞くと、運転手は「ただの親切心です。お金はいりません」と言いました。

 家に帰り、人に頼んで鍵を開けてもらうと、家中が散らかっていました。テーブルの上に、息子が書いた手紙が置いてあるのを見つけました。その緑色の小さな紙にはこう書かれていました。「お母さん、いますか? 今日は調子はどう? 大丈夫? お母さん、いますか? 僕の手紙は見た?」 私は急いで子供を探しに出かけました。暗い夜の冷たい風の中、私は高いビルに向かって息子の名前を大声で叫びました。

 その後、家族が子供を連れて来てくれました。子供は私の怪我をした手を見て、私の胸に飛び込んできました。悲しみのあまり「うう」と泣きながら、私に「お母さんが行くところならどこへでも行くよ。家に帰りたい・・・」と言いました。

 世界中の人々が、心から誠実で善良であってほしいと思います。そして、真相を理解し、福報を得て、平安を保ってほしいと思います。警官の皆さん、どうか善良な人を傷つけるのはやめてください。無実な人を傷つけないでください。あなたたちにも家族がいて、家があります。ですから、法輪功を迫害するのをやめてください。天罰は必ず下ります。自分の行いをよく考え、永遠に戻ることのできない深い落とし穴に陥らないように気をつけてください。自分の未来と子孫のことを考えてください。皆さんがすばらしい未来を手にすることを願っています!

 (完)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/5/24/460183.html)
 
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