【5.13応募原稿】 「今、あなたたちのような人は見当たりません」(一)
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文/遼寧省の大法弟子 平華  

 【明慧日本2024年3月25日】1997年初め、夫と私は相次いで法輪大法を修煉し始めました。26年間の修煉過程において、大法の法理の指導のもとで、私たちは良い人になることから始め、より良い人になることを目指し、ついに次元の高い修煉者にまで昇華しました。私たちは利益を重要視せず、常に他人のことを配慮し、寛容で寛大になるよう努めました。顧客や会社の同僚、親族や隣人は皆、「今、あなたたちのような人は見当たりません」、「法輪功を学ぶ人は本当に良い人です!」と言っています。

 職場で認められている良い人

 夫はメンテナンスの仕事に従事していますが、大法を修めてから「真・善・忍」の基準に従って行動し、日々の仕事の中で、汚くてきつい仕事を我先に競って行ない、上司には何の条件もつけず、報酬も取らず、苦労をいとわずに一生懸命に働くようになりました。

 1999年7月20日、中国共産党(以下、中共)が法輪大法を迫害し始めた後、夫は大法のために声を上げようと何度も北京に行き、迫害に遭いました。帰ってきてから、職場の上司は夫に冷ややかな目つきで接し、頻繁に圧力をかけ、同僚も夫から距離を置き、彼が伝える真相を受け入れませんでした。夫はまず自分の仕事をきちんとこなすことから始めて、上司が割り当てた仕事を誰もしようとしないとき、それを黙々とこなして上司の憂いを分担し、チームの主力となりました。

 同僚や上司は大法弟子の心の広さを見て、次第に彼を認めるようになりました。点検修理の時期になると、チームリーダーは資材庫の鍵を夫に渡して彼に資材を取りに行かせ、物品購入も「帳簿をつける必要はない」と言いながら夫に一任するほど、彼を信頼していました。チームリーダーは、法輪功学習者(以下、学習者)は貪らず、自らの利益を得ようとしないので、信頼できると思ったそうです。

 法輪功を修煉する前の夫は、職場のものをよく家に持って帰っていましたが、修煉してから何も持ち帰らなくなりました。人から物を求められると、彼は「私は大法を学んだので、もう会社のものを持って恩を売るようなことはできません」と答えました。同僚は夫の変化を目にして、「この法輪功はかなり立派ですね」と言いました。数年来、夫の地道な真相伝えによって、多くの同僚は大法が迫害されている実態を知り、三退しました。

 夫は人柄が良く、仕事も優れているため、工場長から作業者まで夫を見直すようになり、中共による法輪功への誹謗中傷も自ずと崩れ去りました。会議の時、上司は「チームにもし2人の学習者がいれば、仕事はもっとやりやすくなったでしょう」と言いました。

 上層部から、夫が法輪功を修煉していることについて再度聞かれた時、上司はうまく言い回して夫を静かに守りました。夫の転職が決まった際、上司も同僚も彼を手放したくなく、「法輪功を学んでいる人は本当にいい人ですね!」と言っていました。

 顧客の目に映る良い人

 2004年、友人の助けを借りて穀物店を開いた私たちは、「真・善・忍」の基準に従い誠実に顧客に対応し、商売も次第に繁盛するようになりました。買ったお米を湿気の多い場所に放置していたため、米の表面に緑色のカビが生えて食べられなくなり、新品に交換してほしいと頼みに来る顧客もいます。その都度、私たちは争わず、新しいお米と交換し、顧客に満足してもらうように努めました。そして、顧客が穀物を買いに来るとき、私はいつも少し多めに渡すようにしています。

 ある時、増水でわが地域の道路が中断され、人々は食糧を買い漁り始めました。一部の穀物店は便乗値上げを始めましたが、私たちはストックしていた穀物や油を通常価格で売り、一銭も値上げしませんでした。「やはり法輪功を習う人は違います。災難に乗じてぼろ儲けなどしませんね」と言う顧客もいました。

 時間が経つにつれて、顧客はますます私たちを信頼するようになり、私たちが伝える法輪功が迫害されている実態を聞き、大法の良さが分かるようになりました。「法輪功はこんなに立派なのに、政府はなぜ弾圧するのですか? 皆が法輪功のように行動すれば、詐欺も騙りもなくなり、社会も自然と良くなるのではないですか?」と言う人もいました。

 私たちのサービスがよく、品質も保証されているので、店に食糧を買いに来る顧客はみな満足しています。こうして、口伝えにますます多くの人が「法輪功の穀物店」の存在を知り、名を慕って訪ねてきました。夫が街を歩いていると、「小麦粉を1袋届けてほしい」と声をかけられる時もあれば、「お米を1袋持って来てくれる?」と頼まれるときもありました。配達中も、夫は忘れずに真相を伝えていました。

 「法輪功の穀物店」の評判を聞きつけたわが地区のいくつかの大きなホテルのオーナーは、納品先を他の穀物商からわが店に切り替えようと、何度も打診に来たことがあります。常人にとって、これは棚からぼたもちと言えるでしょう。私たちは利益の心を捨て、他の穀物店のために考えました。夫はホテルのオーナーにこう言いました。「信頼して下さり、感謝しています。しかし、納品は控えさせて頂きます。ご存じのように、私たちは大法を学んでいます。大法の師父は私たちに、他人のために考えるよう教えられています。今まで、他の穀物商がずっと納品していたのに、急にわが店に切り替わると、うちは他人の商売を奪うことになるのではないでしょうか? 彼らは大法を学ぶ者をどう思うでしょうか?」。オーナーは「今の時世に、誰がそんなことを気にしますか? 金儲けさえできればいいのです。あなたは拘り過ぎます」と言いました。それでも、私は婉曲に数人のオーナーを断りました。彼らは心から大法弟子の高い境地に感心していました。

 ある時、穀物を仕入れて帰宅してから確認してみると、売り手の荷積み係が小麦粉を20袋も多く積んでくれたことに気づきました。夫はすぐに売り手に電話して、次回の仕入れ時に余分に受け取った20袋分の小麦粉の代金を補填すると言いました。相手は「本当にありがとうございます。教えてくれなければ、知らないまま過ぎてしまうところでした。あなたたちのような人は今見つかりません。今度来られたら、食事を奢ります」と感謝していました。「大法を学んだからこそできたのです」と夫が言うと、相手は「法輪功を学んでいる人は本当に良い人ですね!」と言いました。

 再び夫と一緒に仕入れに行った時、身なりの良い婦人がいて、私たちは早速彼女に真相を伝えました。彼女は「私が何をする人か知っていますか? 私は市政法委員会の人間です。私にこんな話をして、逮捕されることを恐れませんか?」と言いました。夫は「何をするにしても、自分の命を守り、無事でいなければなりません!」と答えました。そのとき、売り手が急いで前に出てきて、「法輪功を習っている人はみな善良な人ですよ。この間、私が小麦粉の量を間違えて売ってしまったとき、彼はすぐに差額を支払い、お礼として食事に誘っても行ってくれません。今時、こんな良い人はなかなか見つけにくいのです」と言いました。政法委員会の人は態度を変え、「実は、私も法輪功を習う人が善良な人であることを知っています。強制労働収容所で多くの学習者と接しました」と言いました。

 彼女は続けて私に「これからは安全面に気をつけて下さい」と言いました。私は彼女に感謝の意を伝え、ネット封鎖を突破してより多くの本当のニュースを読むことを勧め、さらに彼女が実名で三退するのも手伝いました。売り手はまたも「もう、こんな良い人は見つかりませんね!」と、横で付け加えました。

 大豆油を売る問屋さんがいて、よくうちに油を届けてくれます。ある日、油を多くもらったことに気づいた夫は、すぐに相手に電話で連絡してお金を渡しました。感動した相手が、「今もまだこんないい人がいるのですか!」と言うと、夫は「大法の師父は私たちに善人でいること、そして他人のために考えることを教えられています。利益を得た分、徳で返すことになります」と言いました。相手はとても賛同しました。

 頻繁に接するうち、この大豆油の問屋さんは大法弟子の誠実さと信頼性を目の当たりにして心から敬服するようになり、私たちから三退を勧められると、快く受け入れました。彼は「お二人を見て本当に感動して、大きく影響を受けました。私は自分で名前をつけます。私は『王新人』と言います。新しい人として再スタートするという意味です。これから新店をオープンされる際は、全力でお手伝いします」と言いました。私たちは心から、この生命が救われたことを喜びました。3年間店を経営していて、顧客から「法輪功を習う人は本当に良い人です!」という評価を頂きました。

 (続く

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/5/26/460186.html)
 
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