21年間、職場で大法の素晴らしさを実証(三)
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文/中国の大法弟子 

 【明慧日本2021年5月15日】前文に続く

 ある日、警官が学校に来て、私を指導者のオフィスに呼び出しました。オフィスに着く前に意外に部屋の中からB先生の「〇〇さんは私の家庭を破壊し、私たちに脱党を勧めて、私の私物を盗み、多くの法輪功学習者(以下、学習者)が彼女に会いに学校に来ている」という声が響いていました。私の心は激しく揺れて、涙が出ました。どうしてそのように陰で言われるかが分かりませんでした。

 同行している若い警官は私に同情して、その場で聞いていられなくなり、私に「大丈夫だよ、我々は彼女の言うことを信じないし、あなたの人柄は良く知っているから」と言い、「あなたも入って弁解しないと」と言ってくれました。私は警官の顔を見て、「ありがとう。でも弁解はしません」と言いました。彼は私をオフィスの中に招き入れ、「〇〇さんに一言言わせて」と言ったので、私は皆に「大丈夫です、何かあったらまた私を呼び出してください」と言ってその場を去りました。

 その後、どんなに酷い事を言われても、私は誰かに説明したり弁解する気はありませんでした。私が口を開いたらB先生を傷つけることになります。陰でB先生に悪口を言われて、悪口がまた悪口を呼んで、私がまたB先生のことを言ったら、それは最低だと思います。B先生はオフィスに帰ってずっと私の態度を観察していましたが、嘘を言ったため彼女の内心はパニックになり、うっかり食器をひっくり返し、ご飯を床にこぼしてしまいました。

 連日、私は指導者に訴えたりせず、警官の姿も見えず、B先生が言った件に対して誰も対処しませんでした。嵐の渦中に置かれて、私は動かずにいるしかありません。大法弟子は高い基準で自分を律しなければならないし、常人と同じように物事に対処してはならないので、私は誰にも告げ口をせず、机に向かって自分の不足を探しました。執着心を一つ見つけたら、自分を戒めるためにメモ用紙に書き留めて、「耐えよう」と自分に言い聞かせました。大法弟子の「忍」は金剛不動なものであり、メモ用紙は何枚も重なり、平静な表情をしている私は内心ではナイフに刺されたように痛かったのです。今回のことは自分を高めるための機会で、師父がこのような機会を設けて下さったことに感謝し、少しずつ改善していきたいと思いました。

 主な執着心として、有為、および口を修めないことが見つかりました。人の家庭内の事情に踏み入ってアドバイスすることは、常人の「情」です。B先生の家庭内トラブルはとても多いのです。家を3軒持っているのに娘さんには住まわせず、娘さんは仕方なく賃貸マンションに住んでいます。そんな中、娘さんは重度の産後うつになりました。入院生活、仕事に支障をきたし、離婚話、喧嘩、警察に通報、派出所に出頭要請などはB先生の家では茶番劇のように次から次へと起こり、近所の人たちは「派出所はB先生の家庭内トラブルを解決するために存在しているようだ」と言っていました。学校の同僚たちも無関心で、B先生を笑っていました。

 私はB先生の娘さんに同情しています。しかしそれは常人レベルの「情」です。娘さんに家に住まわせるように、娘さんにお金をあげるように、娘さん夫婦を困らせて離婚させないでなど、よく私はB先生にアドバイスをしました。いつも娘さんの味方をして、B先生は冷たくて親心を持っていないと思いました。そうすると、B先生は私を恨むようになりました。内に向けて探すと、修煉者は無為になるべきですが、私は情にほだされて有為のことをたくさんしたと分かりました。

 師父は「よくお話ししているように、人と人との間にトラブルが起きて、ある人が他の人を蹴ったり殴ったりしている場合でも、もしかすると殴られた人が殴った人に借りがあったからかも知れません。二人の間はそれで帳消しになるでしょう。あなたが入ると、それが帳消しにならず、次回にまわされてまた一からやり直さなければなりません。つまり、あなたに因縁関係が見えなければ、間違ったことをしやすいし、それによって徳を失いやすいのだということです」[2]と説かれています。私はその部分を紙に書き写して、それに照らして自分の執着心を除去する努力をしました。B先生にも、彼女の家庭内のことに意見するのは執着心によるもので、今後直していきたいと伝えるとB先生は安心しました。

 1カ月後、B先生の態度は逆転して、私に「あの日のことですが、実はある指導者に指示されてあのような話をしました。あなたを学校から追い出すためです」と教えてくれました。また、「あなたにやり返しをされるのではないかと思って一日中あなたを見ていましたが、あなたは机に向かってメモを書いている姿しか見なかった。誰もいない時に、こっそりあなたの机に行って、何が書かれていたのかを見て読んでみると、書かれていたのは心を修めること、我慢することばかりで、あなたはとても良い人だと分かって安心しました」と話しました。

 私はB先生に『轉法輪』の中の「例えば、ある人が職場に出勤したら、まわりの雰囲気がどうもおかしいということに気づきました。後になって人から、『誰それが君の悪口を言っている。上司に告げ口をして、君のことをさんざん言い触らしたりしている。君は鼻つまみ者にされたんだよ』と聞かされました。まわりからは異様な目で見られています。普通の人なら、それを我慢することができるでしょうか? 『こんなひどい目に遭わされて、耐えられるものでしょうか! やられたら絶対にやり返してやる! 奴に後ろ盾がいるなら、こっちにも後ろ盾がいる。徹底的にやろうぜ』となりかねません。常人の中でこのようにすると、常人からは強い人だと褒められるかも知れません。しかし、煉功者としてはそれは最低だと言わなければなりません」[2]を見せると、B先生は微笑みました。

 B先生は警官から聞いた話を私に伝えました。警官は「彼ら(法輪功学習者)は皆、とても親切で良い人だから、あなたに不利なことを少しもしないよ、心配しないで。彼らは相手に三退を勧め続けるだけで、同意しなくても、彼らはあなたをどうもしない」と言ったそうです。今までは、学校側が警官から何度も私を守ってくれたのですが、今回は、警官がB先生に真相を伝えて私を助けてくれたのです。

 それからB先生は指導者達にこんな手紙を書きました。「〇〇さんが法輪功を修煉していることを初めて知った時、私はとても怖くて、何度も指導者に相談しました。しかし、接触が増えてくると、神様が彼女を知る機会を与えてくれたことに感謝するようになりました。彼女は何も争わず、ただ自分の道徳を確立したいだけなのです。なぜ多くの人が刑務所に入れられても法輪功の修煉を放棄しないのかが、ようやく理解できました。それは、彼らが法輪功から教わったことを自分の教養と精神力に変換したからです。私も彼女の無欲さに感動して、同じようになりたいと思いました。〇〇さんは豆腐を買う時、店側が損をしないように質の悪い豆腐を買い、鶏や魚を買う時、殺生しないために死んだ状態の鶏や魚を買い、虐められても、内に向けて探すことばかり考えており、見返りを期待せず誰でも助けて、自分を傷つけた人でさえ助けている。例えば、金を借りて返さなくても、逆に陰で自分の悪口を言う人でさえも、〇〇さんは助けていた。自分を逮捕に来た警察を助け、刑務所に入って困っている人を助け、恩知らずな子でも自分の子のように優しく接した。人助けのためにどれほど金を使ったかも気に掛けない。それができるのは聖人だけだと思う。私はいつも彼女に感動しています」

 さらに、B先生は自分の娘に「〇〇さんは資産がなくても、離婚されて一人で子供を扶養している。子供さんはここに来てから1カ月で成績がクラスで一番になり、その後、常に学級で一番になっている。仕事については、20年間、学校の指導者が次から次へと変わっても、〇〇さんは指導者に賄賂を贈ったり、媚びることもなく、法輪功に対して最初の態度を貫いて、解雇されることもなく仕事を保っている。一方、あなたは、いつも小さなことで騒いで、どうして職場の指導者はあなたの味方をしてくれないのかと思っています。あなたはそれほどの徳を積んでいないからです」と話しました。

 B先生は、本当に法輪功とは何かが分かったのです!  B先生は何度も学習者を助けて、法輪功の文言を印字した紙幣を積極的に使用し、病院に行かなくても椎間板ヘルニアはいつの間にか治りました。家族に対しても優しくなり、家庭環境も調和がとれてきました。何回も心の底から「これは法輪功の恩恵を受けたおかげです」と言っています。また、学習者を軽蔑する指導者や教師に対して「学習者は迫害を受けている被害者なのです」と言って、正義感に満ちた言動が多くの人を震撼させました。長年、破天荒な性格のため職場で蔑まれていたB先生は、今では同僚から賞賛と尊敬を受けています。

 21年間、私は職場で自分を修めて、法輪大法の素晴らしさを周囲に伝えています。何度も学校の統合や分立を経験して、指導者も来たり去ったりと変動が多かったのですが、私は解雇されることなく失業していません。この仕事があってこそ私は収入があり、子供たちを名門大学に送ることができ、弁護士、警察、自分の親戚、同修の家族、子供の友達などに対して自分は現役の教師であると自己紹介でき、相手に安心感を与えることができたのです。

 (完)

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『シンガポール法会での説法』
 [2] 李洪志師父の著作:『轉法輪』
 [3] 李洪志師父の著作:『各地での説法四』「二〇〇三年アトランタ法会での説法」

 
(中国語://www.minghui.org/mh/articles/2021/4/30/418599.html)
 
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