『指輪物語』から話しましょう (2) 完
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 文/中国の大法弟子

 【明慧日本2021年7月17日】 (前文に続く) 

 ローハン国王が敵陣の前で見せた勇気と戦士たちを励ました言葉は、人々を深く感動させました。

 フロドとサムが滅び火山へ到達させるためには、魔王サウロンの邪眼と火山を守る魔獣軍を彼らから引き離す必要があります。ミナス・ティリスの戦いに勝った後、アラゴルンはゴンドールの軍とローハンの軍を率いて、魔王サウロンのモルドールに進攻しました。

 モルドールの黒門が開いた後、大勢の魔獣の軍が湧いてきて、連合の軍隊を包囲しました。連合軍の戦士たちは恐怖のあまり萎縮してしまいました。この時、アラゴルンは並外れた勇気を見せ、戦士たちに、「退くな! 祖国を守れ! ゴンドールとローハンの戦士たち、私の兄弟たちよ、そなたたちの目の中には、私と同じく恐怖が見える。今後、人類は勇気を失ってしまうかもしれない。多くの人が裏切りに会い、孤立無援になるかもしれない、完全に敗北してしまうかもしれない、しかし、それは今日ではない! ある日、邪悪が正義を打ち負かすかもしれない。人類は滅びてしまうかもしれない。しかし、それは絶対に今日ではない、今日、我々は命をかけて戦うのだ! この世界の大切なすべてのために、西方の戦士たちよ!」と叫んでいました。

 アラゴルンの励ましのもと、連合軍の戦士たちは勇気を振り絞り、アラゴルンに従って敵陣に突っ込んでいきました。

 実は、映画の中だけでなく、歴史上にも、敵を恐れさせた伝説の軍隊と勇者がいます。例えば唐太宗の無敵の「天策玄甲軍」、百戦練磨の岳飛の「岳家軍」などです。何千年もの輪廻転生を経て、「天策玄甲軍」と「岳家軍」は今どこにいるのでしょうか? 彼らは、私たち大法弟子の中にいます。今日、師父によって導かれ、歴史的役割を授かった私たちは、心の中に根ざした強固な信念と比類ない勇気を取り戻すことができるのでしょうか?

 一人一人の大法弟子は、それぞれが対応する世界の王であり、大法弟子の身体は一つの宇宙です。私たちの本性、私たちが法に同化して修めた部分は、私たちが対応する衆生を統治する司令官です。私たちの心理状態は衆生に影響を与えます。大法弟子が勇気と確固たる信念を持って、私たちの使命や責任を果たす時、私たちが率いた衆生の力も強くなり、すべての邪悪が正念によって一掃され、数え切れない衆生を救い済度することができるのです。

 しかし、私たちに確固たる信念がなければ、自信と勇気を失ってしまうと、私たちの衆生はどうなってしまうのでしょうか?『指輪物語』の中に出てくるゴンドールのデネソール2世(ゴンドールの26代目執政)を見れば分かるでしょう。

 『指輪物語』によると、ゴンドールの真の王アラゴルンが、諸国放浪の旅を終え、さすらい人の身分を終わらせて、王としてゴンドールに戻る前、ゴンドールは執政のデネソール2世によって統治されていました。デネソール2世は魔獣軍に包囲された時、自信と勇気を失い、自暴自棄になりました。敵に立ち向かうことなく、ローハン国が援軍をよこさないのを恨んで、自分の部下や民衆に、「世界の終わりだ、逃げろ!」と言って、ゴンドールの将兵を恐怖と混乱に陥れました。幸いにもガンダルフがデネソール2世を杖で打って気絶させ、将兵たちに結束を呼び掛けたことで、ようやく事態が収拾しました。

 あまり適切ではない例えですが、私たちが精進しない時、私たちが対応する世界の真の王はアラゴルンのように、自らを追放します。私たちの肉身は、さまざまな人心、執着心、欲望、観念に支配され、魔難の中で恨みや恐怖にコントロールされます。それはゴンドールの執政(デネソール2世)がゴンドールを統治する有り様と同じではないでしょうか? このような状態で、どうやって邪悪を解体し、衆生を救い済度する使命を果たすことができるのでしょうか?

 実は、私たち、すべての大法弟子の「真我(真の自分)」は、勇敢で強固であり、師父と大法を固く信じています。そうでなければ、そもそも私たちはすべてを捨てて、天上からこの怖ろしい人間界に降りて来ることなどできないでしょう。ですから、私たちはしっかり目を覚まして、分別を持ち、「真我」と「偽我(執着心、観念など、主元神でないもの)」を区別し、あらゆる執着心と欲望を取り除く必要があります。そして、絶えず法を充実させ、法と同化し、「真我」によってこの肉身をコントロールし、さらに強めていくとともに、確固たる信念と勇気を持って私たちの使命を果たさなければなりません。

 『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ三部作』の最終話のタイトルは「王の帰還」です。私たちの主元神がこの肉身がコントロールでき、真の精進をやり遂げたときが、すなわち王の帰還の時です。

 人間世界の角度から見れば、この前のアメリカの大統領選挙は、ミナス・ティリスの戦いと同じようなものです。「民主の灯台」と言われているアメリカは、正義の同盟国の中心地です。アメリカが共産邪霊に完全にコントロールされて、正義の役割を失った時、ミナス・ティリス城が魔獣軍に攻め落とされたように、世界には共産邪霊に抵抗する力がある国がなかなかないのです。トランプが不正投票によって政権を奪われたのは、魔獣軍がミナス・ティリス城を突き破って、陥落されそうになっている状況と同じです。ナズグルは得意気にガンダルフに向かって、「人類の時代は既に終わった。魔獣の時代が到来する」と告げましたが、今の時代はどうなっているのでしょうか。共産主義の悪魔的な思想が、アメリカを徐々に侵略して、自由や伝統的な信仰を破壊し、表面上は、悪魔がこの世界を完全に統治する目的が間もなく実現するように見えます。

 『ロード・オブ・ザ・リング』では、ミナス・ティリス城が危難に瀕したとき、ローハン軍が救援にかけつけますが、最終的に、勝利に決定的な役割を果たしたのはアラゴルンでした。自分の責任と使命を自覚してゴンドールの真の王となったアラゴルンは、彼だけが操れる聖剣を持って死者の山へ行き、ゴンドールの王として「世界最強の軍隊—死者の軍」を召喚して、ミナス・ティリス城を包囲している魔獣軍を壊滅させました。

 このことは、私たち大法弟子にヒントを与えていると思います。つまり私たち大法弟子は、自信と勇気を失ってはならないこと、今回のアメリカ大統領選挙の表面的な失敗に惑わされてはならないことを示唆しています。私たち大法弟子の正念とその背後にある正のエネルギーは、実はこの世界で最も強力なのです。

 では何故私たちは、邪悪生命の衆生を滅ぼすための按排を解体できないのでしょうか? 私たちの多くが、まだ自分がいるべき位置にたどり着いていないからです。まだ多くの人が発正念を重視してないし、堅持していません。たとえ発正念しても、その正念の中に、(法を正す時期の)終わりを求める私心があり、また各種の執着心もあって、発正念の過程でさまざまな人心に妨害されてしまいます。純粋で純正な正念を発することができず、法に則っていないから、強大な力を発揮することができません。多くの大法弟子が、終わりを求める私心を取り除き、さまざまな執着心を放下し、自分の責任と使命をしっかり認識することができれば、すべての邪にに打ち勝つ自信と勇気があれば、衆生を救い済度することができるでしょう。強大な正念を発する時、世の人々を操って滅ぼす悪魔と邪悪要素を大量に滅ぼし、師父が望んでいない邪悪の按排を消滅させることができるはずです。

 孫悟空が如来佛の掌から逃げようとしても逃げられないように、実は師父はすべてをコントロールされています。邪悪が一時的に勢いを増しているかのように見えても、私たちの修煉がまだあるべき位置に達していないから、多くの人心を曝露させて取り除くために、師父はそれらを逆手を取り、大法弟子を向上させ、より多くの衆生を救い済度するために、それらを利用されているのです。

 修煉の過程で、また法を実証する過程で、邪悪の一時的な勢いと目先の困難や圧力に直面しても、それらを深刻に受け止めてはいけません。それらはただ燃えている石炭で、一時的に空に舞い上がる炎となることがあっても、燃えた後はただの灰塵になります。大法弟子は鉱石のように、高温で溶かして精錬された後、一時的な苦痛を耐えて良くない物を取り除いた後は、やがて永遠のダイヤモンドに精錬されます。

 私たちは、「道がいくら長くても、最後に正義は必ず邪悪に打ち勝ち、光明と希望が必ず訪れる。師父が私たちや衆生に与えてくださったものは、一番良いものである」と固く信じるべきです。

 以上は個人の悟りであって、必ずしも正しいとは限りません。間違ったところがある場合は、同修の慈悲なるご指摘をお願いします。

 作者の後記:『ロード・オブ・ザ・リング』を借りて、自分の悟りを皆さんと交流したいと思い、この文章を書きました。この物語は、ある方面で私たちにわずかな啓示を与えてくれましたが、単に交流のきっかけにすぎません。大法弟子の真の正念は、絶えず落ち着いて学法することと着実な修煉を通して法と同化することから得られるものであり、この物語自体に執着すべきではありませんし、この映画を見ていない同修が貴重な時間を使って見る必要もありません。大法弟子の交流も含め、常人の如何なるものも、学法に代わることができないし、法と一緒に論じてはいけません。同修はぜひ法を師としてください。

  【編集者注:この文章は筆者の現時点での個人的な認識を代表しているものであり、同修の皆さんと切磋琢磨し、「比して学び比して修す」ためのものです】

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2021/3/6/421688.html)
 
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