邪悪は「弱者には強く当たり、強者にはへつらう」
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2021年10月26日】2021年4月、私の地元である面白いことが起きました。

 他の地域からきたある年配の女性同修・Aさんが、昨年の「ゼロ行動」の時、警官に騙されて「保証書」に署名をしてしまいました。「署名しても、引き続き修煉することはできるし、我々も何も言わない。しかし、署名しなければ、直ちに連行する」という警官の言葉の罠にはまったAさんは、刑務所に入れられることを恐れて「保証書」に署名しました。しかし、昨年の年末、真相伝えをしている最中に、警察に逮捕されたのです。

 2021年4月の初めころ、不当に裁判にかけられました。私の地域の同修はみんなAさんのために、裁判の始終、発正念をしました。彼女の子供たちも弁護のため、外地から戻ってきました。

 裁判で、Aさんの息子は「お尋ねしますが、僕の母はごく普通の主婦です。いつ、どのようにして法執行官の邪魔をしたというのでしょうか? また、いつ、どのようにして、この国の法律を破ったというのでしょうか? 『憲法』を破ったというのですか? 『刑法』ですか? それとも『婚姻法』ですか?」と裁判官に尋ねました。その場にいて、この言葉を聞いた人々全員が笑い出し、裁判官も返す言葉がありません。

 続けて、息子はこうも言いました。「ちゃんとした罪名がないのなら、これは冤罪です!  例えば、あなたが昨日2人の人間を殺した、でも、僕はあなたがだれを殺したのかを知らない(なぜなら、誰も殺していないから)、これは、僕が虚偽の告発をしたことになります。では、あなたは僕が虚偽の告発をしたことで起訴しますか?  それなら、僕も、あなたたちが虚偽の告発をしたから起訴しても構わないですよね?」

 「中国のすべての法律を調べましたが、法輪功を修煉することが法律違反という法的根拠はどこにもありません。個人が話した言葉や、司法解釈、評論文など、法律的根拠にはならないことを、あなたたちは知っているはずです。僕の母親は何の罪も犯していないのに、なぜ判決を言い渡されなければならないのですか? 上の命令だというかもしれませんが、では『法的尊厳を維持し、法的正義を堅持する』というあなたたちのモットーはどうなるのです? ここで、あなたたちが法を悪用して、私利私欲にはしった罪で起訴しても、もっともではないでしょうか!」

 「法律が人としての最低基準であることは、誰もが知っています。良知こそ、人間として遵守しなければならない最高の法律です。私の母も含めて、すべての法輪功学者が良き人間で、何も悪いことをしていないと知っているのに、強引に罪をなすり付けて、証拠をでっち上げ、彼らを刑務所に放り込む。あなたたちの心は痛まないのですか? あなたたち自身や家族、特に子供が何か悪いことに遭ったら、後悔しませんか?  善悪には必ず報いがあります。後悔したときにはもう遅いのです。もしかすると、法輪功にお願いするのかもしれません。なぜなら、法輪功が奇跡を起こすことができると誰もが知っているからです。あなたたちは本当に分かっていますか?!」

 続けて、Aさんの娘が話しました。「母は昔、10年以上半身不随で、ベッドでずっと横渡っていました。私たち家族はとても苦しかったです。でも、その頃は誰も何も見聞きしませんでした。それなのに、今、母が法輪功を修煉して、健康を取り戻し、家族みんなで幸せに暮らし始めたのに、あなたたちは母に判決を言い渡そうとしています。母が何か悪いことをしたというのですか? それとも、あなたたちの不満でも買ったのですか? あなたたちは母に恨みでもあるのですか? それとも、法輪功に恨みでもあるのですか? 修煉させない上に判決まで言い渡すなんて、もし、母に何かあったら、あなたたちの家に連れて行きますよ!」

 その場にいた司法官たちは言葉を失い、最後に、裁判官は「母親を連れて家に帰りなさい」と言いました。

 それから3日後、裁判所の役員が懲役3年半の判決書をAさんの家に持っていきました。判決書を見たAさんの家族が「あなたたちは子供のおままごとをやっているつもりですか? 大人のくせに言行が一致しない」と言いました。その司法官は「その日、裁判官の頭がおかしかったのだ。これ(判決書)は上司からの指示だ」と答えました。

 すると、Aさんの子供たちは「親の罪は子が償う。これは当たりまえのことだ。私たちが母の代わりに行く。母は絶対に行かせない! 父親は、すでにあなたたちに殺された。母親まで殺されたら、たまったもんじゃない!」と答えました。

 これを聞いた役員は「では、相談してからまた返事する」と言って、その日は帰りました。

 役員が帰る前、Aさんの息子がこう伝えました。「あなたたちの上司にこう伝えなさい。国家憲法の第35、36、37、38、39条と『刑法』の第251、253、254条をしっかり勉強しなさい」

 それから、私たちの地域の同修たちはみんなでAさんのために発正念をしました。

 それから3週間がたち、裁判所から役員がやってきて「君たちの母の件はもう終わった。安心して家で修煉すると良い」と言いました。

 その日から、今日まで、Aさんはずっと無事です。これは当地域で迫害が起きてから初めての事例です。今回のことは、あることを語っています。つまり「弟子正念足りれば 、師は回天の力有り」 [1]なのです。今回のことを書き出して、同じような問題に遭っている同修の参考になれば幸いです。

 注:
 [1] 李洪志師父の詩:『洪吟二』「師徒の恩」

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/7/27/428767.html)
 
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