根気よく堅持し続け 希望が見えてくる(二)
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 【明慧日本2022年1月1日】(前文に続く)

 三、チャイナタウンでのストーリー

 香港「逃亡犯条例」改正反対運動の期間中に、大紀元の特集を中国人の女性に渡した時、「私は香港から来ています。香港で(新聞を)もらいますから、ありがとうございます」と嬉しそうに話してくれました。

 ある中国の東北出身のおじいさんが、三退しましたが、新聞を渡しても受け取らず、字が読めないと言うのです。「明慧画報」を渡しても拒否されました。それから3カ月間、おじいさんは毎週チャイナタウンにきて、「また宣伝に来たね、人にチラシをあげても、受け取ってくれないし、サインをお願いしても書いてくれないし、わしは字が読めないから新聞も要らない」などなど、マイナスの言葉を言っていました。私はその都度、「おじいさん、私は毎週末ここに来ます。チラシや新聞には本当の事が書かれているので、みんな喜んで読んでくれます。たくさんの人が署名してくれました。字が読めないなら、読んであげますよ」と善意を持って返事をしました。

 3カ月間、私は嫌がることなく、打撃を受けた感じもありませんでした。時には、おじいさんがわざとそういうことを言ったのだと知っていても、修煉者の善意を持って対応しました。

 ある日、署名をした欧米人がその場を離れたあと、すぐ後ろに立っていたおじいさんが、手を差し出し「新聞をちょうだい」と言ったのです。私が「読んであげましょうか?」と聞いてみると、おじいさんは真剣な表情で「あなたに読んでもらったら大変なことになるよ、わしが読み聞かせるべきだ」と言いました。その後、2人で笑いました。不思議なことに、資料を持ち帰った後、おじいさんは二度と姿を現すことはありませんでした。

 メルボルンでは緊急事態宣言が出される前に、A先生に会いました。この2年間2、3回A先生に出会いましたが、新聞を渡しても受け取ってくれませんでした。今回、A先生は高齢の夫婦を連れていたのですが、私がおばあちゃんに新聞を渡すと、「いらない」と手を振りました。その時、A先生は手を出して新聞を受け取り、「診療所に戻ってバイトを兼職しない? あなたのスケジュールに合わせてシフトを入れてあげるから、診療所でも配ればすごくいいですね」と言ったのです。私は驚いて「真相資料を配れるというのですか?」と尋ねました。「もちろん、その通りだ! 仕事をしながら功徳を積むなんて、いいじゃない?」と言ってくれました。中国人のオーナーとして、このようなことを言ってくれて、彼が自分の人生の為に真相を理解してくれたことにとても嬉しく思いました。

 この事を通して、大法弟子は常人の一時的な態度に惑わされることなく、行うべきことを行うことがどれほど重要であるのかと悟りました。根気よく続けることは、言葉を必要としない最も強力な真相を伝えることです。

 週末になると、清掃の仕事の上司から手伝ってほしいと言われることもあります。週末の残業は急ぎの仕事が多く、給料も高いのですが、私はチャイナタウンでのボランティア活動があるといつも断りました。何度か上司はがっかりした表情をしましたが、同僚たちが皆応援してくれました。私は退職したとき、上司は「この2年間、自分の信仰に対してどれほど敬虔であるかを、君から学びました。いずれ『轉法輪』をしっかり読んでみようと思います。あなたたちがこの信仰に傾倒する理由を知りたいのです」というメールを送信してくれました。当時、残業を断ったことで上司が理解してくれないかもしれないが、最終的に大法に対して正しく理解することができ、将来に法を得る機縁を結んだと思います。師父の慈悲深いご加持に感謝します!

 結び

 この2年間、いろいろな面で不足はありましたが、師父の広大なる佛恩の中で自らを修め、骨の髄まで形成された観念や執着を取り除くことができて、本当によかったと思います。私の欠点を黙々と補ってくれたチャイナタウンの同修たちに感謝しています。衆生がサインした後の喜び、海外華人が真相を理解した後の変化、欧米人やベトナム人、中国人留学生が9日間の講習会の受講方法や大法書籍の購入先を尋ねているのを見て、本当に嬉しく思います。

 最近、法を学ぶ中で、自分の多くの観念や執着に気づくことができ、中には、今まで気づくことができず、真理として抱いていた人心と観念もあります。 一部の執着心は同修とのトラブルが生じた時に見つかりました。

 以上は私の交流です。不足な点があれば同修の慈悲なるご指摘をよろしくお願いします。

 師父に感謝いたします!

 同修の皆さんに感謝いたします!

 (完)

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪』

 (2021年オーストラリアネット法会文章)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/12/6/434405.html)
 
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