私が見た地獄
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文/中国河北省の大法弟子  

 【明慧日本2022年1月30日】現在は、大法弟子が三つのことを行う最後の重要な時期ですが、依然として多くの学習者が精進せず、人間の所で迷い、時間を無駄にし、長期に取り除いていない執着と、自分の良くない状態の口実を探しています。命の危険を冒して苦難を経験してきた大法徒が、歴史の巨大な変化の最後の一刻に、人間の所から家に帰れなくなるのは忍び難いことです。ですから私が神通で見た地獄の状況を書き出して、皆さんの戒めとし、再度貴重な機会を逃さないように希望します。

 地獄の状況は複雑で、細密で、一言で語れるようなものではありません。まずは魂の捕らえ方について話します。魂を捕まえるのはまずその主元神と人間の身体を別々に分けて、2人の地獄役人が護送し、6~9人の普通の地獄吏卒(りそつ:小役人)を従えた2人の地獄役人は、1人は赤い顔、凶悪な面目、凶悪な悪魔のようで、歯をむき出しにして、黒色の二層の役人服を着て、頭には赤色の役人帽子をかぶっています。もう1人は、黒い顔で、黒色の役人服を着ていて、頭に白黒の高官帽をかぶって、少し柔和な顔をしています。2人の役人はまず、魂に枷鎖(かさ)をつけます。枷鎖は人間界の古代の枷鎖と変わりませんが、枷鎖は開くことが無く、枷鎖は役人によって呼び出されます。取り外すときは自然に消えます。それから魂に足枷をつけます。足枷は人間界の足枷と変わりません。2人の役人は、一人ずつ手に縄を持ち、それぞれ魂の左右の前腕にいて、前に引っ張って行きます。6人~9人の吏卒(りそつ:小役人)は何もせず、後ろに着いて黄泉(こうせん:地下にあり、死者の行くとされる所。 あの世)の国までの道に備えています。

 黄泉の国に着いたら、まず魂を密室に送ります。閻魔大王の他の仕事が片付くのを待ってから、囚人の裁判のため冥土の大広間に召喚します。2人の役人は魂を大広間に引率します。地獄の一つの決まりは、魂は誰かが担当したら最後まで担当し、途中で人を変えません。また、魂を捕まえる役人は先ほどの2人の役人で、2人の役人は手分けして多くの仕事をこなします。大広間は非常に広くて大きく、玄関のちょうど向かいに閻魔大王の座席があります。座席の後ろの壁の真ん中に豹に似た顔が突き出ていて、獰猛な威厳があり、豹の顔の周りに対聯があり、左から右に書かれていたのは、

天と地の理は一本の大いなる川に 万悪は決して長く続くものならず橫批(訳注:タイトル):自業自得

 閻魔大王の椅子は黒色の木箱に、軟らかい毛布をかけています。椅子の前方には、黒木の長机があり、机の両側は内に巻き込んであります。机の上には約一尺ほどの竹簡文書が積み上げられていて、また、紙、紅印、筆と墨、官印があります。机の下の広い段差には2組の跪いた吏卒(りそつ:小役人)がおり、閻魔大王に従うことを職責としています。

 地獄の扉と閻魔大王の座席は向かい合っていて、地獄の扉の左側に約300人の神仙が座っています。これらの神仙は白い服を着て、白色の冠をかぶり、それぞれの神仙の前に文机(ふずくえ:読み書きに用いる和風の机)があり、机の上には多くの竹簡書(ちくかんしょ)があります。これらの神仙たちは毎日世人の行為を観察し、記録を残しています。

 地獄の右側は約400人の武将が座っています。武将の前に文机があり、またテレビスクリーンのようなものがあり、武将はいつもこのスクリーンで人間の行為を確認し、人間が悪い事をしたとき、武将はスクリーンを一時停止させ、懲罰の文書を閻魔大王に提出し、閻魔大王が目を通してから命令を下し、武将は吏卒(りそつ:小役人)を使って、悪事を働いた世人に程度が異なる懲罰を現世で与えます。

 大広間全体に、3つの同じ大きさの絨毯があります。絨毯は地獄で働く人には効果がありませんが、囚人の両足を常に固定できます。ですので尋問のとき、役人は不要となります。2人の役人は魂を大広間に連れて来てからその場を離れます。魂は跪いて拷問を受け、閻魔大王は魂の来世の状況を判断します。その基本方法は十条あります:

 1、魂が今生で行った行為全ての理由を見る。地獄は人心をとても重く見ていて、この人の一生の全ての出来事といきさつを洞察する。
 2、魂と他の生命の縁の状況を見る。
 3、魂が人間界の一生で行なったことが、世間に対してもたらした影響と結果を見る。
 4、魂の一生の業力がどのぐらいかを見る。
 5、魂の一生の德がどのぐらいかを見る。
 6、魂の善の念がどのぐらいかを見る。善の念が多ければ来世で幸福が多く、善の念が少なければ来世は苦しみが多い。
 7、魂が人間界での使命をどれだけ果たしたのかを見る。
 8、魂が佛を信じているかどうか、道を信じているかどうか、修煉を信じているかどうかを見る。もし信じていたら来世は福が増え、信じていなければ来世は福が減る。
 9、魂の志がどこにあるのかを見る。もし志が高尚であれば、来世の財運が多く富が多くなる。もし志が頑迷で利己的であれば、来世は苦しみが多く財も少なくなる。
 10、魂の法輪大法に対する態度を見る。大法を認め、なお信じていれば大きな富があり、また大きな罪業が取り除かれる。大法に対して信じず不敬な者は、直接監獄に入り刑罰を持って苦しむ。

 閻魔大王がいつも一つの魂の転生を処理する時間は、人間の所で60分~80分ぐらいです。なぜなら、人間の世で人が行った善し悪しは、直接天界の高次元の神の按排に影響することなので、いい加減なことは出来ないからです。閻魔大王の側には、次元が少し高い神がいて、この神は全身が純白で、非常に美しいのです。これらの神は専ら閻魔大王が考慮出来ない問題を調整し、足りない所を正しています。なぜなら閻魔大王は低い境界の神で、時にとても高い神の安排の複雑な状況が見えないので、次元の高い神の補佐があります。

 閻魔大王が転生を処理するとき、いつも絶えず各種の地獄の典籍(てんせき:書籍、書物)を開き、規則、条例と戒令を探します。地獄の規約書籍は非常に多く、書籍の中に曖昧なところや、はっきりせず見当がつきにくいところがあるとき、閻魔大王はいつも上界に解答を求めます。ですから、地獄の典籍は何度も修正され、赤ペンで注釈を書いてはっきりさせています。閻魔大王が人の来世の状況の命令を下したとき、もし適切であれば実行され、見落としや間違いがあれば進みません。これは高次元の神の啓示と手引きです。閻魔大王が人の転生を宣告するとき、魂の背後に多くの吏卒(りそつ:小役人)がいて、各種の物を手にしています。仙人を体現する払子(ほっす)という仏具を持つ者、官帽を持つ者、また各種の動物の皮もあり、種類はとても多いのです。指令を宣告してから、魂は大広間で然るべき物品を持って、あるいは動物の皮を着て動物に変身して、2人の役人について冥土の郊外に行き、郊外の空中で転生します。

 もし地獄に残って懲罰を受ける魂は、2人の役人によって受刑する密室に連れて行かれ、長期に各種の苦しみを受け、期限に達すれば転生出来ます。

 地獄の監獄は18層にとどまらず、現在は約4000層あります。一層は一層に比べて苦しみ、恐怖が大きいです。法輪大法の弟子が迫害を受ける前は、こんなに多くの層は無かったのですが、大法弟子を迫害する人の罪業が大きすぎるため、監獄の層数が瞬く間に2000層増えました。現在の地獄の監獄には底がありません。宇宙の中で大きな罪悪があれば、監獄の層数も多くなります。どの層の監獄にも多くの独立した監室があり、どの監室にも異なる奇妙な名前がついています。監室の中の囚人は、ご飯を与えなくても餓死することはありませんが、しかしいつも飢餓感を感じています。

 地獄の刑罰は最も重要な一部分で、下記で紹介するのは地獄の刑罰です。

 皆さんご存知の、金、木、水、火、土は、物質を構成する要素です。ある人は、水や木に属しています。地獄の基本懲罰の原理は、相性が合わない方法を使って密室で懲罰します。例えば、火に属する囚人を水を用いる方法で苦しめます。

 地獄の中の懲罰は、単純に魂の業を返すことではなく、魂を更生することです。例をあげますと、1人の貪欲な商人が、私利私欲のため不正当な方法で財を積んで地獄に落ちた場合、毎日目の前に多くの優美な食べ物が出現し、食べ物は美味しそうな香りがし、また手に掴むことも出来、食べることが出来ますが、しかし風味がなく、食べても依然としてお腹が空いたままです。この幻の食べ物は、人がそれを掴んで必死にたくさん食べても、満たされません。この時、商人の身辺に札束があります。商人は飢餓の苦しみの中、財の強烈な執着を喪失します。

 地獄の監獄の中でも最も苦しいのは無間地獄です。無間地獄はずっと絶え間なく囚人を苦しめ、永久に止むことはありません。

 例をあげますと、1人の大法弟子を迫害死させた1人の警官が地獄に入った後、まず全ての德が消去され、それから無間地獄に投入されます。警官が大法学習者にした、いかなる苦痛もすべて無数倍になって警官自身に返ってきます。警官の全ての、各次元の生命のそれぞれの細胞は、全て同時に皮を剥がされ、刃物で骨を無数に叩き割られ、それから大釜の中で煮られる苦痛を味わいます。これは一種の方法にすぎません。また警官の身体のそれぞれの細胞のそれぞれの身体全てに、たくさんの矢が心臓を刺し抜きます。矢は猛毒で、燃えていて炎は消えません。警官の皮膚は焼け焦げ、体内は猛毒に苦しみます。また警官の身体を完全に糞湯や尿水の中に入れ、窒息する苦痛で苦しませます。これらは地獄の閻魔大王のやり方です。

 大法弟子は貴重なので、大法弟子が受難した過程で天神は憤怒し、その原因は、大法弟子が人間界で真相を伝え、人を救うのは、天上の無数の神の命に関わることだからです。大法弟子が迫害死すると、天上の非常に多くの神が危険にさらされます。ですから、天上の正神は大法弟子を迫害した人を憤怒します。ですからこの警官は、無間地獄で刑を執行するとき、一群れ、また一群れの正神が、3つ、5つ、あるいは10、8つが地獄に来て、警官に対する天の懲罰を伝達するのです。1人の警官が大法弟子を迫害して地獄に行ったら、ほとんど毎日高次元の神が来て、懲罰の措置を宣告します。高次元の神が警官に対する懲罰の仕方は多くあります。

 大法弟子に対する迫害が始まってから、天上の正神は一つの決まりを締結しました。つまり、どんな人であろうと、大法弟子に対してどんな悪事をしても、最も厳重な懲罰を受ける。それはつまり形神全滅で、この懲罰は今まで、宇宙中でこんなに大勢に対して施されたことはかつてなかったことです。なぜなら、天上の正神は、大法弟子こそが善良な良い人であると思っていて、苦しみの中で真相を伝える心は宇宙を震撼させ、こんなにも偉大ことをしている人に対して、尊敬するどころか害するなんて、この人は間違いなく救いようが無く、ですから形神全滅するべきであることが合意されたのです。

 高次元の正神は、大法弟子を迫害した人を2種類に分けます。1つは、大法弟子への迫害がいくらか軽い場合、高次元の神は、これらの人の別の空間の全ての生命体が、苦しみを受ける時間をなるべく長くさせます。生命が苦しみに耐えられなければ自ら滅びてしまうので、その生命の面積を拡大して、さらに多くの苦しみを受けさせられるようにします。もう1つは、大法弟子を厳重に迫害した場合、正神はこれらの人の他空間の身体が受ける苦痛の時間を「永遠」に設定します。大法弟子を迫害した人に対する懲罰の中で、最も頂点を極めるのは針の刑罰でしょう。人の全てのツボは体内の各部位を管理していて、あるツボは身体の調整を管理し、あるツボは排泄を管理しています。もし肝心な部位を間違って押すと大変な苦痛を伴います。地獄の中で、吏卒がキノコに似た物を用いて、各種の方法で大法弟子を迫害した囚人の身体に命中させて害します。このキノコの形状の物には消えない炎があり、常人はこのような死んだ方がマシな、胸をえぐるような極めて激痛の中、本当に死んだほうが最も良い選択だと感じます。

 また死亡刑罰もあります。人間が世にいた時の、最も人間を苦しめるのは死ぬことです。大法弟子を迫害した悪人に対して、ひとしきりの炎を使って彼を追いかけ、ずっと道を空けて彼に走らせ、ずっと恐怖と慌てふためきと燃やされる苦痛を与えます。

 以上は私個人が自分の今の修煉状態で知った事です。善悪には報いがあり、人が信じない事は存在しない事ではありません。崖っぷちに立たされた人に機会と参考になればと書き出しました。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/1/14/436766.html)
 
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