明慧法会|弁護士を立てて同修を救出する中で衆生を救う(一)
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2022年2月2日】

 尊敬する師父、こんにちは。

 同修の皆さん、こんにちは。

 私は法輪大法を修煉して既に24年になります。明慧ネットの修煉体験交流会に際して過去1年間、弁護士を立てて拘禁中の同修を救出すると同時に衆生を救う体験を師父に報告し、同修たちと交流したいと思います。

 1、難しい選択

 1日のうちに、私の故郷の数十人の修煉者が逮捕され、その後、大半は釈放されたのですが、あと十数人が留置場に不法監禁されています。突然の迫害に直面し、同修たちを救出するために何かをしなくてはと思いましたが、しかし事が大きいので、やり始めるかどうを迷いました。

 迷っているうちに、もし誰かに「同修が逮捕されて迫害された時、あなたは何をしたのか」と聞かれたら、自分はどう答えるかを仮想しました。もし「巻き込まれて自分に迫害が及ぶことを恐れ、迫害された同修の家族と連絡を取らなかったり、同修の家族に理解してもらえず、法律が分からないので説得力がないと思いました。また、何をどうしたら良いか分からないため、20年余りの間、周りの同修が逮捕されても、私は一度も救出や援助を行わず、留置場の近くに行って近距離で発正念することも一度もやっていない」としか答えられなかったら、どんなに恥ずかしいことでしょうか。

 このことはいずれ誰かがやる必要があります。やるべきだと認識しているのに、まだやらないのか、誰かをあてにしているのかと自分に問いかけた後、自分からやり始めよう、すぐに行動に移そうと決めました。

 口数が少なくて、長く話すことが苦手な私にとって、先の道は長くて難しいのです。恐れる心から、無力で困惑している同修の家族に真相を伝えて、同修の救出に協力してもらうこと、弁護士とコミュニケーションを取ること、同修たちと交流し協議し、共通認識を得なければならないこと、迫害加担者に立ち向かう必要もあります。当時の私にとって、どのことも大きな試練でした。

 故郷に帰っても、市場や町で1人の同修も見かけなかったし、同修の家をノックしてもいなかったし、紆余曲折を経て、最後にやっと2人の同修に会って、大規模な逮捕があったことを伝えました。

 数日後、再び故郷の実家に帰って数日滞在しましたが、何の情報も収集できず、同修の家族と連絡も取れませんでした。諦めようとしましたが、同修のAさんにメッセージを送って、現状を説明しました。Aさんは「この事は全体の事であり、十数人の救出には全体の協力がなければ、あなた1人ではできない。無理しないでください」と返事をしてきました。この返事を見て、このことを諦めるきれいな理由が見つかりました。また、私と面識はないのですが、獄中の同修を救出した経験があるBさんにメッセージを送って経験を尋ねてみると、Bさんは「あなたは大法弟子ですから、1人で十分だ」と言いました。返事を見て涙がこぼれました。そうですね、私には師父と大法があるので、協力してくれる人がいるかどうかはそんなにこだわる必要がありません。自分1人の力で、十数人の同修のために弁護する事を引き受けようと決心しました。

 その後、明慧放送の『法律を用いて衆生を救う』の番組を聴き始めました。分からないところは繰り返し聞いて、聞くたびに収穫があり、聞くたびに、次はどうすれば良いかを学びました。また、私は出発点を正しくして、結果に執着しないことにしました。これは、私が選んだ常人の法律を使って衆生を救う道なので、特殊な形の修煉の道です。対面で真相を伝える時、この人が「三退」しなかったらまたあの人に話せば良いのですが、同修を救出するということは違います。どこかに引っかかったら、次に進めなくなります。

 留置されている同修のCさんの家に4回行って、やっとCさんの夫に会えました。最初の3回は、夫は恐れておりずっと門を開けませんでした。Cさんの夫はもう1人の同修の家族のDさんの情報を提供してくれました。その後Dさんは多くの努力を払い、ずっと私たちと一緒に歩んできました。すべては自然に発生したように見えますが、その中に師父の多くの苦心の按排が含まれています。

 逮捕された同修の中に一組の夫婦がいて、家には成人したばかりの2人の子供がいます。初めて彼らの家に行った時、長女は泣いて両親のために弁護士を立てたいが、祖父母と多くの親戚は反対していると訴えました。私は「あなたはすでに成人したので、依頼人の資格を持っている。弁護士を立てるかどうかは、ご自身で決めていい」と教えると、最後に、長女は私に弁護士を探すように依頼しました。

 弁護士が来た日に長女の祖父母、叔父も来ました。私たちと弁護士が長女の金を騙し取るのを心配していたからです。弁護士費用を払う時、長女は金を出そうとしたのですが、長女の親族の理解を得るため、長女が抱えている圧力を軽減するため、最後は彼女にお金を払わせないようにして、私たち数人が弁護士費用を分担しました。

 その後のある日、帰ってから祖父は「弁護士は良い人だ、あの同修(私を指す)は言葉が少なかったが、物事は的を言い当てている」と言ったと長女が私に伝えました。話下手な私はこのように肯定されるのは初めてでした。あの日、弁護士と家族が互いに理解し合える場を作ることが私の一念でしたので、その誠意が祖父に伝わったのだと思います。

 それから弁護士が書いた法律文書や関連資料を、私は長女と親戚の全員に見せています。長女の両親は良い人で、法を犯していないことを理解してもらうためでした。その過程で修煉者の家族一人一人も自分の未来を選んでいて、彼らが救い済度されるかどうかは、私たちの一念によって決められるかもしれません。

 2、全体の正念

 一人目の弁護士が留置場に電話して面会の手続きを聞く時、留置場は多くの条件を出しました。例えば、新型コロナウイルスの検査結果の原本、面会にくる人(弁護士と同修の家族)全員の過去30日間の追跡調査と確認が必要で、面会の予約は早くても1カ月後になる、所属警察署に面会許可を申請することが必要、などです。最後に、よその地方の弁護士は来ないでください、よその地方の弁護士の面会は許可しないと本音を吐きました。このような条件は弁護士にとって前代未聞であり、弁護士は来る途中で引き返しました。

 今、全体的に正念を固めて、それぞれの考え方を一つの共通認識にさせる必要があると思いました。私は一人一人の現地の学習者と交流し、10日後、私たちはすべての不合理な要求を破ることに成功しました。2人の弁護士は拘禁中の同修と面会することも、検察院に行って案件資料を閲読させてもらうことも、順調に運んでいます。師父の慈悲と励ましにとても感謝しました。

 もう一度全体の力を感じたのは、オンライン初公判を止めさせることに成功した時です。拘留中の同修も、外にいる同修も、全体的に協力し共通の認識に達し、開廷を阻止することに成功しました。ウイルス流行の中、ふつうはオンライン開廷の方法が採用されますが、同修たちはオンライン開廷に同意しなかったため、公判が行われず、案件は中止になりました。

 何より嬉しいのは、その間に1人の同修が無罪放免で家に帰ったことです。弁護士によると、彼は長年、全国で奔走して無罪弁護をしてきましたが、本当に不起訴、無罪放免できるケースはとても稀だそうです。私が思うに、それができたのは、私たちが衆生に真相を伝えて理解させ、彼らが自分のために正しい選択をしたからです。

 裁判所が開廷した当日、少なくとも十数台の車が同修たちを載せて、至近距離で発正念をしました。また一部の同修はバスやタクシーで行きました。よその省、よその市の同修も多く来ました。今回はみんなが重視して、全体協力の機会を大切にしていました。その間に、弁護士たちの面会があったため、収監されていた同修たちはみんなの応援を感じて、正念も強くなり、みんなよくやりました。

 開廷の前日、同修の家族5人と弁護士3人が検察、裁判所、紀律検査委員会などのところに行って多くの手続きをしました。今まで中国共産党当局と戦ってきた経験によれば、開廷当日に、当局は汚い手段を使って弁護士や家族を法廷に入れないこともあり得ると弁護士は心配しましたが、当日にすべての家族と弁護士は無事に法廷に入りました。これは、修煉者全体の正念の威力が他の空間の邪悪を消滅したお陰だと思います。

 ウイルス流行期に様々な規制があるため、迫害加担者に会って真相を伝える機会がありませんでした。そこで、私は彼らに手紙を書きました。手紙を弁護士、同修たち、同修の家族たちにも見せると、ある弁護士は「一字一字は珠玉のようなものだ。しかも威力が大きい」と評価して、ある同修の家族は「心を揺さぶる力を持っている」と評価しました。同修たちも「良い内容だ」と言っています。私は手紙を大量にコピーして、関連部門に郵送しました。

 (続く

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/11/13/433171.html)
 
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