【明慧日本2022年2月21日】黒竜江省密山市牡丹江農墾区の法輪功学習者(以下、学習者)・鍾国全さんは2020年8月、密山市裁判所に懲役3年6カ月の判決を言い渡された。そして、同年11月17日、鶏西市刑務所集中訓練隊に収容された鍾さんは、その後、泰来刑務所に移されたが、迫害によって、2022年2月6日に死亡した。享年70歳。
正月前、家族は刑務所へ行き、鍾さんの治療のための「仮釈放」を求めた。しかし、刑務所側に「鍾国全は政治犯だから、仮釈放の手続きができない」と言われた。2月6日、鍾さんの家族は刑務所からの電話で「鍾国全は今日の朝死んだ」と通知された。あまりにも突然のことで、家族はかなりのショックを受けた。
2020年3月4日午前9時、鍾さんは密山市房山路で法輪功の資料を配る際、密山市公安局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官に連行された。
それから、鐘さんは密山市検察庁により起訴されている期間の2020年7月6日、入院先の密山市牡丹江農墾中央病院で2型糖尿病、腎不全、神経性難聴など20項目の病気があると診断された。
しかし、密山市裁判所は2020年8月11日、鍾さんに対して不当な開廷をし、8月18日、懲役3年6カ月と罰金1万元の判決を宣告した。
判決を不服とした鍾さんは鶏西中級裁判所に控訴したが、2020年10月28日、「原判決維持」という結果を出された。
それで、密山市留置場に拘禁されていた鍾さんは2020年11月17日朝7時過ぎ、鶏西市刑務所集中訓練隊に送り込まれた。その後、泰来刑務所に移送された鍾さんは2022年2月6日、迫害により冤罪を晴らせぬままこの世を去った。
泰来県中医病院が発行した死亡証明書に、「死因は呼吸不全。死亡場所は医療衛生施設。時間は2022年2月6日8時34分23秒。医者の署名は程秀君」と記載され、泰来県中医病院の公印と医者・程秀君の印が押されている。
黒竜江省泰来刑務所は、黒竜江省610弁公室と黒竜江省刑務所管理局が学習者を残忍な迫害の手段で「転向」させる場所として利用している。警官はいわゆる「三書」を拒否した学習者に、「吊るし上げる、立たせる、しゃがませる、睡眠の剥奪、唐辛子の水で灌食する、真冬に冷たい水の中に立たせる、独房の「地環」(地面に固定された鉄製の環)に手足を繋ぐ、トラの椅子、侮辱の罵声」など、様々な拷問と体罰を与えた。
チチハル市中医病院の学習者・劉晶明さんは2007年2月8日、泰来刑務所に収容されたが、46日後に迫害され死亡した。39歳の若さだった。かつて6人の命を救った学習者・潘本余さんは泰来刑務所で迫害された結果、肝臓腹水、心筋梗塞、吐血、心臓病、身の回りの生活ができず、全身に痙攣が起きた。そして、2011年7月17日にこの世を去った。黒竜江省大慶市の学習者・呂観茹さんは2018年11日に身柄を拘束され、2019年7月に懲役7年の不当な判決を宣告された。2021年4月4日、黒竜江省泰来刑務所で脳出血になり他界した。享年69歳。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)