米国務省が2021年度『国際宗教自由報告書』発表 法輪功迫害に関心を寄せる
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 【明慧日本2022年6月9日】(明慧記者=王英)米国務省は6月2日、2021年度『国際宗教自由報告書』を発表した。報告書は、中国共産党(中共)による法輪功学習者(以下、学習者)への迫害を具体的な事例を通じて明らかにし、中共による学習者の生体臓器収奪の暴行に関心を寄せた。

图:美国国务卿布林肯公布国务院2021年度《国际宗教自由报告》

国務省の2021年度『国際宗教自由報告書』を発表するブリンケン国務長官

 米国国務長官アントニー・J・ブリンケン氏は同日の記者会見で、中共は学習者に対して、信仰に対する嫌がらせ、礼拝所(煉功所)を破壊し、就業や住居に対する障害を設け続けている、と指摘した。

 宗教の自由は、アメリカ合衆国憲法の権利章典で認められた最初の自由である、とブリンケン氏は言う。これはすでに世界各国が認める人権の一つとなっている。 米国は今後も世界の信教の自由を支持し続けると述べた。

 報告書によると、中共が1999年に法輪功を迫害する前、政府は7,000万人が法輪功を修煉していると推定していた。法輪功の関係者は、現在も数千万人が修煉していると推定している。

 迫害後、中共は法輪功とその他の組織を消滅させようとし、党支配の機関を維持している。NGOやメディアは、中共当局が信仰を持つ者を逮捕・拷問し、拘留中に死亡した者もいると報じた。

 報告書によると、明慧.ネットの報道では、中共の警察が学習者を逮捕する際、しばしば暴力を用い、学習者は拘留中に拷問を受けている。 2021年、学習者101人が信仰を理由に迫害され、死亡した。 さらに5045人が逮捕され、9245人が嫌がらせを受けた。

 報告書は中共による学習者への迫害の詳細な事例を引用

 報告書は、昨年5月11日、市場で法輪功の真相を伝えたとして警察に逮捕された河南省安陽市の商店の店主、李賢熙さんの例を挙げている。逮捕された後、拘置所で煉功していたとき、当局は手かせや足かせをかけた。6月13日、当局は李賢熙さんが6月12日に死亡したことを家族に通知した。目撃者によると、彼は痩せていて、頭は腫れ上がり、背中と膝にあざがあったという。

 中国の信教自由と人権侵害を追跡調査するインターネットメディア『寒冬』の報道によると、共産党当局が12日、学習者で山東省予備砲兵師団の元副参謀長・公丕啓さんが獄中で死亡したと家族に通知した。

 当局は彼が学習者と発覚したとき、退職を余儀なくされた。当局は2017年に彼を逮捕し、2018年に7年6ヶ月の懲役と2万元の罰金を言い渡した。当局の発表によると、公丕啓さんは突然「脳出血」を起こし、治療を受けた後に死亡した。 家族や友人たちは、彼の体に拷問の跡を見たと報告し、自然死ではないと疑っていた。

 明慧ネットの報道によると、湖北省在住の胡漢嬌さんは、法輪功を修煉したとして4年の刑期中に獄中で死亡したという。中共当局は3月15日、法輪功について人々に伝えたという理由で胡漢橋さんを逮捕し、6月末に孝昌県裁判所は彼女に判決を言い渡した。漢川市拘置所に収容された7カ月間、胡漢橋さんはハンガーストライキを行い、強制潅食された。湖北省女性刑務所に移送されて13日後、刑務所当局から夫に電話があり、胡漢橋さんが死亡したと告げられた。 当局は、彼女の遺体を家族に引き渡すことを拒否した。

 明慧ネットの報道によると、警察は全国で学習者を逮捕し、嫌がらせをしているという。昨年4月から5月にかけて、中共当局が学習者への嫌がらせを強化した。1999年4月25日、学習者1万人が北京で平和的な陳情を行った。 5月13日は、法輪功が世界に広く伝わる記念日である。

 明慧ネットによると、中共は「建党100年」の期間に安定維持の名のもとで、学習者への嫌がらせを強化した。7月から8月にかけて、河北省、黒龍江省、山東省、吉林省、四川省、山西省、遼寧省は、学習者に対する嫌がらせが最もひどかった省である。逮捕された学習者は、教師、レストラン経営者、図書館員、建設労働者、工場労働者、学者、看護師、エンジニア、農民、商店主、そして多くの退職者たちであった。

 9月12日、明慧ネットは、警察が学習者に対して嫌がらせや逮捕を行う事例を多数報じた。3月10日、遼寧省撫順市の公安当局は、法輪功の資料を配布したとして楊小智さんを逮捕した。 楊小智さんによると、拘置所は高圧スタンガンを使って電気ショックを加えた後、3月15日に保釈されたという。

 5月14日、吉林省吉林市の警察は、人に法輪功について伝えたとして、98歳の蔡秀芳さんを逮捕した。 警察は彼女を警察署の金属製の檻に数時間拘束し、自宅を物色した後、保釈した。

 当局は7月20日、北京で元小学校教師の龔瑞平さんを、法輪功を修煉しているとして逮捕した。彼女はハンガーストライキを試みたとき、看守に無理やり灌食させられた。7月23日、湖南省寧郷市の中学校教師・李麗紅さんは、人に法輪功について伝えたとして、当局に逮捕された。明慧ネットの報道によると、白馬橋派出所の署長である張傑は彼女を射殺すると脅した。

 8月15日、河北省邯鄲市の王樹欽さんが私服警官に殴打され、理由は彼に法輪功について伝えたとしている。王樹欽さんは肋骨が2本折れ、病院に運ばれた。

 報告書は学習者の生体臓器収奪に関心を寄せる

 6月14日、国連人権高等弁務官事務所は、宗教または信仰の自由に関する国連特別人権専門家アーメッド・シャヒード氏を含む国連に所属する11人の独立した人権専門家による声明を発表した。声明では、「我々は、中共政権が法輪功学習者、ウイグル人、チベット人、イスラム教徒、キリスト教徒を対象にしている生体臓器収奪に愕然とした」と述べている。

 独立専門家の報告は、NGOや活動家から、「中共当局が少数民族の末裔や信仰団体の被拘束者に、彼らの同意なしに強制的に血液検査や臓器検査を受けさせているのではないか」と信憑性のある情報を入手しているという。例えば、他の受刑者が受ける必要のない超音波検査やX線検査など。検査結果は、生体臓器のデータベースに記録されるという。

 独立専門家は、「受け取った申し立てによると、被拘束者から摘出された臓器で最も多かったのは、心臓、腎臓、肝臓、角膜、そして、あまり一般的ではないが、肝臓の一部である。この臓器強奪の形態は医療的なもので、外科医、麻酔医、その他の医療専門家を含む医療分野の専門家が関与していると言われている」

 専門家によれば、自発的な臓器提供システムが徐々に発展し、「中国における移植用臓器の購入過程での深刻な人権侵害に関する情報が着実に流れている」にもかかわらず、囚人や拘禁者が臓器提供について有効に同意しているかどうかについて、独立した監督が行われていないことが懸念されているとのことである。 専門家は、共産党当局は拘束者の家族が遺体を引き取るのことを妨げていると報告していることを指摘している。

 7月、明慧ネットの報道では、中共当局が学習者の意思に反して、DNAや血液サンプルなどの生体情報を収集していると報じた。 昨年前半に北京、上海、山東、黒龍江、吉林、浙江、遼寧、甘粛、江西、江蘇、貴州、河北、湖北、河南、山西、四川、広東、陝西で実施されたという。

 4月26日から29日にかけて、上海の学習者4人が、警察に家に押し入られて血液サンプルを強制的に採取されたという。学習者は、警察が筆跡サンプル、指紋、身長、写真と電話番号の情報を収集したという。 明慧ネットによると、一部の学習者は、中共当局がこれらの生体・血液サンプルを収集し、DNAや臓器照合のデータベースを作成し、学習者の監視を強化している。

 11月、明慧.ネットの報道によると、10月14日、9人の中共幹部が易淑英さんの家に来て、法輪功を放棄する手紙に署名するように強要した。 もし彼女が法輪功を放棄しなければ、将来、孫娘を大学に入学させることを拒否すると脅迫したが、 易淑英さんはサインを拒否した。

 人権派弁護士の高智晟氏は、依然として拘束されている

 ラジオ・フリー・アジアは4月20日、陝西省榆林公安局が高智晟氏の妻に、2017年9月に逮捕された人権派弁護士・高智晟氏が今も拘束されていることを確認したと報じた。これまでに、高氏の家族は、彼がどこにいるのか、まだ生きているのか、分からなかったという。高氏はこれまで、キリスト教団体、法輪功学習者、その他の少数民族の裁判にかけられたメンバーの弁護をしてきた。

 報道によると、宗教上の信仰を理由とする入居者への差別が続いている。学習者は、賃貸アパートの契約をしてくれる大家を見つけるのが困難である。

 米政府は信仰を理由に投獄された人々の釈放を求める

 米国国務長官、国務次官、代理大使およびその他の国務省高官、ならびに大使館および領事館は、中共による信教の自由の侵害について、繰り返し公の場で懸念を表明している。米国国務長官をはじめとする国務省や大使館関係者は、宗教の自由を支持し、中共が宗教的信仰団体の権利を侵害していることを非難する公式声明を発表している。

 米国大使館・総領事館の職員は、中共の様々な幹部と会談し、礼拝の自由の許容と宗教上の信仰を理由に投獄されている人々の釈放を求めている。

 2021年5月12日、米国国務長官は、法輪功学習者への迫害に関与した中共幹部、余輝氏に対するビザ制裁を発表した。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/6/3/444439.html)
 
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