【明慧日本2022年7月12日】(明慧記者・英梓)カナダのカルガリー大学に通う24歳のカロリナ・アベンダーノさんは、1年半前のある経験によって人生が変わった。
「2020年11月のある日、私はあるカフェに入りました。面白いことに、実はそこは私が行こうと思っていた店とは違う店でした。そこの地域情報掲示板で、あるチラシを見ました。その青いチラシには、海辺で坐禅する男性の姿がありました。法輪功を聞いたことがなかった私は、チラシに印刷されている『オンライン学習コース』に惹かれ、『これは私が探していたものだ』と思いました」
空虚な魂を満たすことができない多忙な学生
アベンダーノさんは当時、カルガリー大学で9カ月も一人暮らしをしていた。ロックダウン中、彼女はオンラインで授業に参加しなければならず、完全に孤独状態に陥り、家族の崩壊はさらに彼女の苦しみを増長させた。
「ほとんどの時間は自分のアパートで過ごしていました。当時、私は摂食障害に陥っていて、両親は離婚し、母はコロンビアにいて、6年間会っていません。プレッシャーを抱える父は別の都市にいます。姉は結婚していて、封鎖のせいで会えません」
伝統的なカトリックの家庭に育ったにもかかわらず、フェミニズムと唯物論の影響を受けたアベンダーノさんは、一日も早く成功を収めるために努力することが最も重要だと考えていた。彼女は、大学で数学と教育を学びながら、自立した生活、二つの補習授業のアルバイトの掛け持ち、ネットでのボランティア活動などを行い、多忙な日々を送っていた。
寂しさ、喪失感、虚しさを軽減するどころか、多忙なスケジュールは彼女の身体を壊してしまった。ダイエットで体重が減り、摂食障害や頭痛を抱えるようになり、1年以上も生理が来なかった。
「その間、私は魂を失ったようで、くたくたに疲れていました。多くの目標をクリアしたにもかかわらず、安心していられませんでした。頭痛がひどくなって、家族と電話するのを怖がり、友達とも会えませんでした。私は自分自身を見失ったと分かりました」。ビデオ通話で痩せている彼女を見て、家族も心配するようになった。
1週間で3回も法輪功による奇跡を経験
そのチラシを手にしたアベンダーノさんはインターネットで関連動画を見つけ、法輪功、そして法輪功と太極・気功との違いを知った。そこで、彼女はオンラインクラスに申し込み、功法を習い始めることにした。
「一番驚いたのは、このオンライン教室は無料で、誰でも自由に学びに来られるということでした」と彼女は言い、彼女はその週末のある授業に参加した。
「ワクワクしながら楽しんで、教える人の両手の動かし方を学びました」。授業の後、彼女は自分で功法の練習もしてみたそうです。
わずか3日後の翌月曜日、彼女は1年以上中断していた生理が戻ってきたことに驚いた。「私は嬉しくて少しショックも受けました。これは決して偶然ではないと思いました。本当に信じられませんでした!」と彼女は言った。
数日後、用事で学校から離れたビルに行ったとき、アベンダーノさんはカルガリー大学の法輪功クラブの映画ポスターを見た。彼女はクラブの責任者に電話をかけ、法輪功学習者(以下、学習者)が受けている迫害を描いた映画の鑑賞に招待された。「映画を見て、(中国共産党による)迫害を知りました。本当に恐ろしいと感じました」と彼女は言った。
その後、アベンダーノさんはネットで9日間の(李洪志先生の説法ビデオを見る)学習クラスに参加し、毎週末にカルガリーの中心部で行われるグループ煉功にも参加するようになった。ある学習者が彼女に英語版の『法輪功』をプレゼントし、別の学習者が彼女に電話をかけ、オンラインで行われているグループ学法に参加するよう誘った。こうして、アベンダーノさんは法輪大法の修煉を始めた。
第二式の功法、法輪樁法を煉るアベンダーノさん |
修煉後の体の変化とともに、アベンダーノさんは自分の意識も大きく変わっていくのを感じた。修煉前、男子ばかりのビルで一人暮らしをしていたアベンダーノさんは、髪を短く切った。「とても心細かったです。彼らの多くは猟奇が好きで、私のドアをノックしにきます。女性として見られないように髪を短くしました」
修煉を始めてから、アベンダーノさんは髪を伸ばし、自分を普通の女の子のイメージに戻した。また、彼女は家族に対して持っていた怨みも消えつつあることに気づいた。
その後、彼女は両親の大変さを思い出した。エドモントンにいる父親は、家庭紛争をめぐる訴訟という人生の難局に立たされていて、遠く離れたコロンビアにいる母親は甲状腺機能低下症を患っていた。
修煉してからのアベンダーノさんは、「彼らは私に命を与え、育ててくれた」ので、両親を尊重しなければならないと思った。「トラブルがあれば、まさに修煉のチャンスです。私は彼らの問題に悩まされることはありませんでした。むしろ、自分の気持ちを脇に置くことで、ひたすら彼らを助けることができます」
彼女は父親に多くの助けを与え、母親にも頻繁に電話をかけ、彼女のことを気遣うようになり、徐々に母親の体が良くなってきた。
かつてのアベンダーノさんは物質的な利益をより重視し、常に生産性で自分を測っていた。「目標を達成できなければ自分を咎めてしまい、自分がダメな人間だと思ってしまうこともありました。しかも、いつも虚しさを感じていました。人生の意義は単に仕事に就き、キャリアを成功させた後に世界を旅することにあるように思えました」
「修煉を始めてから、私はすっかり変わりました。キャリアや仕事に執着することをやめて、内心の静けさを求めるようになり、そして久しぶりに、その感覚を味わうことができました」
五式の功法、神通加持法を煉っているアベンダーノさん |
アベンダーノさんの変化を目にしたご両親も安心し、娘が法輪大法の修煉によってこのような変化を得たと知り、支持するようになった。
「法輪大法が私を変えたので、彼らは法輪大法が良いものだと知りました。姉まで『あなたは変わったね。幸せになったのが分かるよ』と言ってくれました」と、アベンダーノさんは言った。
師父が与えて下さったのは、無価で貴重な宝
法輪大法が広く伝え出されて30周年に際し、アベンダーノさんはこう語った。「2年間のコロナの流行と1年半の修煉の中で、師父の限りない慈悲が至る所に現れていて、私はただただ感謝の気持ちでいっぱいです。今、私は父と一緒に暮らしています。大法を支持してきた彼も多くの恩恵を受け、今はとても穏やかな日々を送っています。これは彼が法輪大法を応援した結果だと思います。彼は私が(真実の)ビデオを作るのを手伝い、多くの活動も手伝ってくれました。法輪大法はとても強大なものです」
オタワでの大法洪伝30周年を祝う活動に参加した際、アベンダーノさんはこんなに多くの学習者を見たのは初めてだと述べた。「法輪大法に出会えて本当に私は幸運です。(魔法が)起きたかのように、これはきっと運命だと思います。その一員になれて光栄です」
彼女は中国にいる学習者を敬服しているという。「彼らが命をかけて信仰を貫く姿に感服しています。彼らの経験した苦難およびその信仰の強さに勇気づけられて、真の希望を与えてくれました。特に私たちの世代はあまりにも物質的で、お金や浅はかな物質に、より目線(心)が奪われているのです」
「しかし、人類の伝統を振り返ってみると、世界は必ずしもこのような物質化されたものばかりではなかったことに気づかされます。人類には伝統的な価値観があり、結束力や共通性があり、精神面に対する追求もありました。それは昔から存在していて、当たり前で、人々に希望を与えていました。私は世界がそうなってほしいし、新しい宇宙の特性に溶け込んでいきたいです。なぜなら、それが私たちの本性がいるべきところだからです」
アベンダーノさんは、今の世の中の多くの人は観念が歪んで退化しており、もし彼らが人間の本性が純真で善良であることを認識することができれば、彼らはきっと法輪大法を理解し、賛同するはずだと考えている。
師父の慈悲に触れ、彼女は師父が与えて下さったのは無価の宝だと考えていると語った。「法輪大法は、私たちが欠点や執着を持ち、ある意味では純潔でなく、返本帰真し、真の自分に戻る必要があることを気づかせてくれました。法輪大法は私たちに修煉と向上の機会を与えて下さる、無価で貴重なものです」