フィリピン台風で集中豪雨 110人死亡、33人行方不明
【明慧日本2022年11月3日】(明慧ネット記者・紀珍妍総合報道)台風22号(ナルガエ)の影響で10月28日、フィリピン南部ミンダナオ島(Mindanao)を中心として、集中豪雨と強風により洪水と土砂崩れが相次ぎ、被害は非常に深刻な状況となっている。
国家災害対策本部は1日、今回の台風で少なくとも110人が死亡、101人が負傷し、33人が行方不明になっていると発表した。
10月28日、フィリピン南部が集中豪雨に見舞われ、救助隊が人々を避難させた |
台風22号は10月29日の朝、最大風速が時速95km、瞬間最大風速が時速160kmに達し、フィリピン東部の島、カタンドゥアネス州に上陸。前日の28日には、台風が上陸する前から集中豪雨により、多くの地域で洪水が発生し、建物や車両などが水没した。救助隊は急きょ、ゴムボートを出して閉じ込められた人々を救助した。
フィリピン政府によると、暴風雨により219箇所の地域が洪水に見舞われ、37箇所で地滑りが発生、全国で約16万人が避難し、27万人が豪雨の被害を受けたという。
救助活動の一部の写真と映像では、遺体が泥の中や家の屋上から引き上げられていた。
運輸省によると、強風の影響で航空会社は116便の国内線と国際線をキャンセルしたという。
台風22号は、過去1年以内にフィリピンを襲った二番目に大きな台風となった。2021年12月、台風Rai(ライ)がフィリピン中部を襲い、407人が死亡し、約1,100人が負傷した。