海外の大法弟子が常人の集まりに参加して、友人を作った経験談
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文/アメリカの大法弟子

 【明慧日本2022年12月29日】海外の大法弟子は様々なプロジェクトで多忙であり、英語が話せる海外の大法弟子は、欧米の主流社会と対面で真相を伝えたり、友達を作ることはほとんどないのが現状です。 長年、私たちの真相伝えは、資料の配布、ポスターの掲示、電子メールの送信などに限られていました。 対面でのコミュニケーションが少ないため、欧米社会では法輪功に対する偏見や誤解がまだ多く残っています。 正法の進展につれ、大法、神韻、学習者のメディア、映画、オンラインプラットフォームなどを一般社会にもっとよく紹介するために、私たちは社会性を高める方法を考えなければなりません。

 私は1999年以前から海外で大法の修煉を始めました。 理工系を専攻していたこともあり、小さい頃から人付き合いが苦手で、真相を伝えることを始めた頃には、資料配りだけに限っていて、人と話すのが好きではありませんでした。 そこで神韻がスタートした2007年に初めてチラシ配りに頼ったチケット販売では、その効果に限界があることに気づきました。チケットがよく売れた人は、人に声をかけて神韻を親しげに紹介していました。それで、私は少しずつ人との話し方を覚えていきました。最初は一方的に長く話をしていたのですが、相手はじっと聞き終わった後、去っていくことが多かったのです。 隣にいた同修は「もうちょっと喋らないでくれる?  あまり心地よいとは思えないよ」と言いました。 振り返ってみれば、あの時の私の行いは、中国党文化の影響を受けていたものだったと思います。 真相を伝えるというのは、自分の言いたいことを相手に一方的に押し付けるだけで、それを受け入れるかどうかは相手次第だと思っていました。

 どうしてもチケットを売りたいので、私は自分のやり方について少しずつ勉強しながら改善していきました。人と会話するたびに、さっき言ったことは何が良くなかったのか、自分で分析しました。 結果の追求や焦りは人を遠ざけ、取り残された色心や、些細な利益を求める貪欲な心、顕示心は、人々に大法の神聖さを感じさせず、良い効果は得られません。また、西洋の主流社会の礼儀と党文化が実に対照的であることにも気づきました。 中国の伝統文化の教えのように、教養ある西洋人は常に人を和ませ、人を貶めず、常に細部に気を配り、大きな声を出さず、派手でなく控えめな服装をするのです。 さらに、「君子の交わりは、淡きこと水の如く」のように、親友であってもお互いの私生活に干渉せず、内々で他人の是非を論じない紳士的な性格も持っています。 彼らと比べると、私は自分の中にある多くの党文化を見つけ出しました。

 それに気づいたとき、私はそれを変えようとしました。 2012年、私は決心して、自分で20枚のチケットを買い、神韻を見に行ける常人団体を探しました。4カ月ほど、人の集まりに通い続け、友達を作り、法輪功迫害の実態を伝え「一緒に神韻を見に行きましょう」と誘い続けたのです。 結局、チケットはすべて売れ、私の社会性は大きく向上しました。

 10年が経った今では常人との付き合いにおいて多くの経験を積むことができました。 ここでは、私の経験談を同修のみなさんに紹介したいと思います。

 1.欧米の主流社会のパーティーの形式

 中国人の集まりは、みんなが一緒に座って、一人が話して、みんなが聞くというのが普通ですが、欧米社会のパーティーは、食事や飲み物を自分で取って、好きな人とおしゃべりをするような、もっとリラックスした雰囲気が主流です。 知らない人同士でもすぐに仲良くなります。 この形式ではプレッシャーが少なく、お互いの異なる興味によって真相を伝えることができます。

 私が行くのは、ほとんどが家族パーティーです。子供のクラスメートの誕生日会や同僚の飲み会は、真相を伝える良い機会です。 そこで知り合った新しい友人たちとのつながりで、今度は彼らの別のパーティーに招待されることもあります。

 10月末のハロウィン、11月の感謝祭、12月のクリスマス、そして大晦日と、パーティーの機会はたくさんあります。 また、時期的に神韻を紹介する絶好の機会でもあります。

 2.パーティーマナー

 家族パーティーはポットラック形式(ホストが全てを用意するのではなく、ゲストもお料理を持ち寄ってみんなで食べる)形式が多いので、一人分の料理を持参するか、料理ができない人や時間がない人は出来合いのものを購入しましょう。 ホストがすべての料理を提供する場合、ゲストは花やワインなどの小さなプレゼントを持参します。あまり高価なものでは相手に負担を感じさせるのでやめましょう。欧米社会では、自分で作ったものは誠意を表すものとして重視されるため、自分で作ったおいしい料理やお菓子は、人に好感を持たれやすいのです。 他のゲストに合わせた服装がベストです。 どの程度のフォーマルな服装が良いのかわからない場合は、事前にホストに聞いておきましょう。 家族パーティーでは、カジュアルな服装が一般的です。 私はハロウィンで韓服を着たことがあります。クリスマスや新年のパーティーでは、衣装にちょっとしたシンボルのような飾りをつけたりしするのも良いでしょう。 パーティーでは2人、3人で話すことが多いですが、特に親しくない限り、同じ人と長く話すことは避けましょう。 相手にも、他のゲストと交流する時間が必要です。 私たちは、数分間で人々に感銘を与え、興味を持たせることができるように真相を伝える話し方を学ぶ必要があります。興味を持つと彼らは後に自分でより多くの情報を探すようになります。

 3.見知らぬ人との方との会話

  まず、笑顔が大切です。 中国の人はあまり笑顔を見せませんが、欧米人は笑顔でお互いの目を直視することが誠意の証と考えています。 これに慣れると、見知らぬ人に挨拶するのもごく自然にできるようになります。 まず、その人の態度や話し方をよく見て、私のような女性であれば、その服のセンスに心の底から感心したりします。 そうすれば、彼女は喜んで私と話をしてくれます。 はじめは、相手の話をよく聞くこと。 人は自分のことを話すのが好きで、じっくりと話を聞いてもらうのが好きなものです。 その過程で、相手は私たちに好印象を持ち、私たちはその人の興味を知ることができるのです。 そして、相手の好みに合わせて、真相を伝えます。 歴史が好きなら、中国の伝統文化について語り、そして神韻について話すことができます。 政治が好きな人に対しては、米中関係や中国共産党の海外浸透、中国の人権問題などについて話すことができます。 フィットネスが好きな人は、中国の伝統的な瞑想について話したり、法輪功を紹介したりすることができます。 本当に真実を伝えたいと思うのならば、きっと共通の話題を見つけることができるのです。

 4.パーティー後の連絡の取り方

 よほど会話が弾まない限り、私はあえて連絡先を聞きません。 パーティーで知り合い、今後も関係維持をしようと思う人と連絡を取り合うと、その人が新しい友達になるのです。 私のアドレス帳には、この10年間でできた1000人以上の友人の連絡先が記録されています。 パーティーから帰ってくるたびに、新しい友達の情報をアドレス帳に追加します。メールや電話番号、いつどのパーティーで会ったのか、そして特にその人についてのちょっとした情報も記録します。例えば、好きな犬の名前は何か、娘は写真家であることや、この人は中国文化が好きだ、などです。 そしてその友人たちを、それぞれのグループに分けています。 子どもの同級生の親や、同窓生、保守派の政治団体、ロータリークラブなどはそれぞれのグループにまとめます。今後、大法のイベントで広報が必要なときは、グループに合わせてメールを書き分けることにしています。

 このほかにも、FacebookやLinkedInを使って、これらの友人とつながっています。 私のソーシャルメディアは、彼らのために作っています。友達に追加すると、私が定期的に発信している真相を伝えるメッセージが自動的にソーシャルメディアに届くので、メールを書くより簡単です。 Facebookの友達は800人以上いますが、そのうち学習者たち(法輪功学習者たち)は20人ほどしかいません。LinkedInの友達も600人以上いますが、学習者はできるだけ友達に追加しないようにしています。 SNSで学習者たちと修煉に関することを話すのは、安全ではないし、一般の人たちの誤解を招きやすいので、そうしないようにしています。 だから、他の学習者とはあえてSNSでつながらないようにしているのです。

 5.人脈を駆使して真相を伝える

 これまで蓄積してきた人脈を駆使して、法輪功迫害の実態を伝える映画を宣伝したこともあります。人との集まりでクラブのリーダーに良く出会いますが、彼らは私の話が面白いと、そのクラブで講演をするよう手配してもらうこともよくあります。

 また、私は子供の小学校で退職された先生と出会い、それ以来、毎年この先生の家族パーティーに参加しています。 パーティーに参加するゲストは、近所の人や同級生、先生や専門家ばかり。 近所の人がハロウィンの時に私が中国の漢服を着ているのを見たと言い、きれいだと言ってくれました。 しばらく話していると、彼は私が中国の文化に詳しく、きちんと説明していると思いました。 そして、彼の誘いで、彼の所属するクラブで2回、講演をすることになりました。 一回目の講演では神韻と中国の伝統文化について紹介しました。 数カ月後、私は再びそのクラブを訪れ、中国共産党による法輪功への迫害を体系的に紹介しました。

 講演の後、より多くの人と知り合うために彼らの集まりに参加したり、他の学習者を推薦して連絡を取り合うようにすることもあります。 例えば、迫害の真相を聞いて、法輪功を勉強したいというクラブがあったとき、法輪功を教える学習者に頼んで、教える日にちを調整したりするなどです。クラブ同士はよく連絡を取り合いますから、あるクラブからすぐに他の地域のクラブと接触することができます。あるロータリークラブの会員は私の講演を手配してくれた後、彼女が所属する保守派グループのホリデーパーティーに私を招待しました。パーティーでみんなは私と良い雰囲気で会話をし、彼らは私との会話がよかったと感じ、私をこの保守系グループの基調講演に招待しました。 このグループを通じて、近くの他の保守的なグループとも連絡を取り合うようになりました。

 私の子どもたちは2人とも、小さい頃から私についていろいろなパーティーに参加して育ったので、とても社交的で、初対面でも恐れず、クラスメートや友だちに真相を伝えたりしています。長女の小学校3年生の時の親友が黒人の女の子で、その時によくその子を迎えに来ていたお父さんと知り合いました。 長女が大学に進学したとき、地元のサークルのイベントに招かれて、中共による生体臓器摘出の真実について講演することになりました。私はそのお父さんのことを思い出し、アドレス帳から彼のメールを探して連絡をとってみましたが、連絡を取ることができませんでした。彼は元々地元の会社の経営者だったので、彼のような人ならLinkedInのアカウントを持っているだろうと思いました。実際に彼とは本当にLinkedInを通して連絡が取れました。 後日、長女のスピーチのビデオを彼に送ると、彼はそれをとても注意深く見て、私に詳細なフィードバックも書いてくれました。これはとても良い縁だったと思います。

 偶然に出会い、数年に一度しか連絡を取りませんが、真相については真摯に受け止め、その内容を他の友人にも共有してくれる、そんな友人がたくさんいます。 これは、街頭で資料を配るだけで簡単に実現できることではありません。

 結論

 これらの経験が、同修たちの考え方を広げ、西洋の主流社会に真相をよりよく伝えることにつながることができれば幸いに思います。 社交性は磨かなければならないし、話術も磨けば磨くほどよくなり、きりがありません。中国の大法弟子が命がけで対面で真相を伝えていますので、私たちも海外の自由な環境の中で、一歩踏み出すべきでしょう。 その過程で、少しずつ党文化を取り除き、執着心を取り除くことが、実際の修煉の道を歩む過程でもあります。

 自分のほんの少しある経験ですので、ほかに多くの良い経験を持っている同修たちの経験を共有していただければ幸いに思います。自分の足りないところを見つけ、一緒に改善していければと思います。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/10/31/451299.html)
 
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