米国務省の人権報告書 引き続き法輪功迫害に焦点
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 【明慧日本2023年3月27日】米国国務省は3月20日、2022年人権国別報告書を発表した。報告書は引き続き中国での法輪功への迫害に焦点を当てており、中国共産党(以下、中共)が生きている法輪功学習者から臓器を摘出しているという最新の証拠に言及している。

'图1:三月二十日,美国国务卿布林肯就《2022年人权国别报告》发表讲话'

ブリンケン国務長官

 ブリンケン米国務長官は記者会見で、「人権は普遍的であり、国、哲学、地域によって定義されるものではなく、どこにいてもすべての人に適用される」と述べた。

 中共の人権侵害に関して、同氏は次のように述べた。「中共は、ウイグル人に対するジェノサイドや人道に対する罪、チベット人への抑圧、香港における基本的権利、及び基本的自由を行使したい本土の人々の抑圧など、その権力を乱用し続けている」

 中国に関する国務院の報告書は87ページあり、中共による25件の人権侵害がリスト化されている。これらには、政治的動機による殺害、強制失踪、拷問、恣意的な逮捕、公の公正な裁判の拒否、人々の言論、平和的な集会、結社、宗教の自由に対する厳しい制限が含まれる。

 報告書によると、中共当局は、特に法輪功学習者を「法制教育」センターに収容することにより、政治活動家や宗教信者を威嚇し、公のデモを阻止するために行政拘禁を行った。

 作家の楊茂東(仮名・郭飛雄)氏、ウイグル人学者のイリハム・トフティ氏、人権活動家の王炳章氏、陳建芳氏、黄奇氏、牧師の張紹傑氏、王毅氏、法輪功学習者の卞力央氏、人権弁護士の夏琳氏、高智晟氏、徐志勇氏、唐継天氏、張維平氏など、多くの良心の囚人が依然として刑務所やその他の形で拘留中である。

 一部の活動家や組織は、中国が法輪功学習者を含む良心の囚人や、新疆のイスラム教徒の拘留者を含む宗教的信念を持つ囚人から強制的に臓器を摘出していると非難している。

 昨年4月4日、アメリカン・ジャーナル・オブ・トランスプランテーションはが研究論文を発表している。中国(中共)は、臓器提供者が正式に死亡宣告を受けなければ臓器を摘出できないという「死者提供ルール」を破っていたことが指摘された。著者は、移植専門誌に掲載された2838件の中国語論文を分析し、71のケースで死因が生きたままの臓器摘出であり、医師が脳死と判定する前に行われていることが明らかになった。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/3/21/457978.html)
 
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