2023年3月、116人の学習者が不当な判決を宣告される(一)
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  【明慧日本2023年4月11日】明慧ネットの報道によると、2023年3月に中国本土の116人の法輪功学習者(以下、学習者)は不当な判決を宣告された。19の省、自治区、直轄市に分布し、そのうち60代以上の学習者は27人で、最年長者は83歳である。中国共産党(以下、中共)の裁判所、公安は学習者から現金50万4500元(約1009万円)を強要したという。

 山東省威海市78歳の学習者・叢蘭英さんは1997年から法輪功を学び、かつて患っていた心臓病、頸椎ヘルニアなどの病気が完治した。2022年10月、叢さんは自宅で市環翠区公安支局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官に身柄を拘束され、栄成市裁判所に「法律を破壊する罪」として懲役4年、罰金2万元(約40万円)の不当な判決を宣告された。

 叢さんの娘のカナダ籍の叢新苗さんは、集会で中共に直ちに無条件で叢蘭英さんを解放することを要求した。叢新苗さんは、「中共による法輪功への迫害は法的根拠がない、迫害は完全に違法です」と述べた。

 2023年1月から3月までの情報によると、合計342人の学習者が不当な判決を宣告された。

 一、地域、刑期別の分布表

图1:2023年3月获知116名法轮功学员遭中共非法判刑按刑期分布

2023年3月、116人の学習者が不当な判決を宣告された刑期分布表注:1~2年(1年あるいは1年以上、2年以下。ほかは類推)

 注:不当な判決を宣告された日にちは数カ月もしくは数年前のこともある。今年3月に情報を得て、明慧に報道されたものである。

 3月の情報によると、116人のうち、2023年に判決を宣告されたのは64人、2022年は40人、2021年は8人、2020年は2人、2016年は2人である。

图2:2023年3月获知中国各地法轮功学员116人被非法判刑

2023年3月、116人の学習者が不当な判決を宣告される

 情報の収集期間、2023年3月1日から2023年3月31日まで、明慧ネットに掲載された情報。

 迫害事例の一部:

 1、1通の手紙で青島市の段桂秀さんに懲役3年の判決を宣告される

 山東省青島市黄島区の学習者・段桂秀さんは2021年11月、黄島支局の郭暁暉に法輪功の無実が書かれた手紙を郵送したという理由で、家財を押収され、身柄を拘束された。2023年3月17日、段さんは区裁判所に懲役3年、罰金2万元(約40万円)の不当な判決を宣告された。段さんはすでに口頭で上訴したという。

 健康検査が不合格のため、段さんは現在区隠珠派出所に拘禁されている。

 2、四川西華師範大学の講師・陳平さん、懲役2年の判決を宣告される

 四川省南充市順慶区裁判所は2023年3月17日、市西華師範大学の女性講師・陳平さんに懲役2年の不当な判決を宣告した。

 情報によると、当日、コミュニティーの関係者は陳さんに電話をかけ、呼び出した。陳さんが着いた直後、区裁判所から判決を宣告された。陳さんの家族は面会を禁じられ、さらに弁護士を雇うなら弁護士も逮捕すると言いふらされた。

'中共酷刑示意图:约束衣'
中共拷問イメージ:束縛衣

 情報によると、2020年7月26日、陳さんは法輪功の無実を伝えたとして、中共による法輪功への誹謗中傷を信じる中学生2人に通報され、区蓮池路で警官に身柄を拘束された。陳さんは中誠派出所で警官十数人に殴られ、「束縛衣」という刑具をつけられた。陳さんは38時間の勾留と取り調べを受け、警官に飢えさせる、凍えるなどの方法で自白を強いられた。翌日の27日夜、陳さんは家に帰されたが、住居監視された。

 半年後、陳さんの案件は区検察庁に起訴された。陳さんは検察庁、政法委員会(治安・司法などを統括する機関)、監察委員会に資料を提出したが、関係者に罪を認めるように要求された。17カ月後、検察庁は陳さんの案件を区裁判所に出した。

 3、撫順市の画家・王秀国さん、不当な判決を宣告される

 2023年3月21日、遼寧省撫順市の学習者・王秀国さんと孫晶さんは順城区の前甸鎮の近くで市民に疫病から逃れる良い方法、「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」を紹介したとして、区裁判所から懲役1年6カ月、罰金5000元(約10万円)の不当な判決を宣告された。

 王秀国さん(56歳男性)は、瀋陽市魯迅美術学院を卒業、画家である。撫順市新撫区に在住。法輪功を学んでいるとの理由で、かつて懲役7年6カ月の不当な判決を宣告されたことがある。

 孫晶さん(もしくは孫静さん)(53歳女性)は、2020年から法輪功を学び始め、撫順市将軍地区に在住。孫さんの夫・胡国艦も法輪功を学んでいるとして2回拘禁されたことがある。2018年、胡さんは迫害により他界した。孫さんはショックのあまり、健康状態が悪化した。2020年、法輪功を学んでから健康を取り戻し、新たな人生を送ることができた。

 4、黒竜江省七台河市の郭春玲さん、不当な懲役8年の判決を宣告される

 黒竜江省七台河市の郭春玲さん一家4人は身柄を拘束され、拘禁された。最近の情報によると、郭春玲さんは七台河市茄子河区裁判所に懲役8年の不当な判決を宣告された。郭さんは判決を不服して中級裁判所に上訴し、家族も弁護士を雇ったという。

 2022年7月11日、郭さんと夫の張廣財さん、娘の張金鳳さん、姑の袁美娥さんはハルビン市および七台河市公安局の関係者に身柄を拘束され、朝8時から夜6時まで家宅捜索され、法輪功の関連書籍、プリンターなどの家財を押収された。娘のワゴン車も警官に乗って持って行かれた。

 当日、七台河市公安局は一斉に行動し、多くの学習者の身柄を拘束した。学習者10人は拘置所に拘禁され、刑事拘置された。リーダーは七台河市公安局の国保の畢樹慶である。半年をかけて学習者を尾行、電話を盗聴、監視カメラなどの手段を使い、学習者の住所、名前などの個人情報を入手し、迫害した。

 5、河北蔚県の王桂萍さん、不当な懲役8年6カ月の判決を宣告される

 王桂萍さんは2021年10月、河北省蔚県国保に身柄を拘束され、張家口留置場に拘禁された。2023年3月中旬、裁判所に懲役8年6カ月の重刑を宣告され、現在上訴中という。

 (続く)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/4/6/458509.html)
 
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