2023年において1188人の法輪功学習者が不当な判決(一)
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 【明慧日本2024年1月12日】明慧ネットで報告された統計によると、2023年において少なくとも1188人の法輪功学習者(以下、学習者)が中国共産党(以下、中共)から不当な判決を受けたと判明した。そのうち、2023年に810人、2022年に210人、2021年に56人、2020年に27人、2019年に24人、2018年に24人、2017年に19人、2016年に13人、2015年に4人、2014年に1人が判決を受けた。中国本土の28の省、自治区、直轄市に分布している。その中には、大学教授、専門家、教師、上級エンジニア、経理士、デザイナー、画家、医師、ラジオの司会者、新聞記者、会長、管理職、国家公務員(国税局副局長、副所長、衛生防疫所の幹部、裁判所執行部主席、刑事警察隊の警察官、郵政局の幹部など)、各界の人々が含まれている。

図1:1188人の不当な判決をされた学習者の刑期分布

 注:1~2年(1年あるいは1年以上、2年以下、ほかも類推)

 情報収集期間:2023年1月1日から2023年12月31日まで。そのうち、以前に未発表の判決データも含む。

 迫害のひどい地域は、順に山東省168人、遼寧省139人、吉林省125人、黒龍江省118人、河北省87人、北京市66人、四川省65人、広東省56人、江西省44人、湖北省39人、湖南省30人。不当な判決を受けた60歳以上の高齢学習者は383人。その中で、80代が42人、70代が159人、60代が182人であった。最年長は89歳。 

 中共は、不当な判決を受けた学習者427人から、581万6000元(約1.16億円)と6400米ドル(約93万円)のゆすりを強要した。そのうち、裁判所は482.7万元(約9654万円)の罰金を科し、警察は98.36万元(約1847万円)と6400米ドルを強要した。法廷では416人の学習者に罰金を科し、罰金は最高10万元(約200万円)であった。

 2023年において不当な判決を宣告された一部の学習者の写真

何冰钢

何氷鋼さん

张轶博

張軼博さん

侯利军

侯利軍さん

李方芳

李方芳さん

李建西

李建西さん

蔡华兴

蔡華興さん

徐永清

徐永清さん

马云

馬雲さん

秦蔚

秦蔚さん

 1、1188人の学習者は不当な判決を宣告された

 2023年において少なくとも1188人の学習者が中共から不当な判決を受けたと判明した。その中で、80代が42人、70代が159人、60代が182人であった。

図2、2023年に1188人の学習者が中共から不当な判決を受けたと判明した

 日本語グラフは上記のリンクと同じ

 迫害の事例

 1、鶏西市の馬雲さんは懲役8年の重刑に

 黒竜江省鶏西市の馬雲さん(59歳女性)は2023年4月22日に身柄を拘束され、市鶏東県裁判所に懲役8年、罰金2万元(約40万円)の実刑判決を宣告された。

马云

馬雲さん

 2023年4月22日午前9時頃、馬さんが市鶏冠区にある貸家に入った時、見張っていた地元向陽派出所の関係者に身柄を拘束され、家財を押収された。同日の深夜、馬さんは市留置場に送り込まれた。

 馬さんは拘禁期間中、ひどい心臓病の症状が現れて病院に送られた。この状況下でも、馬さんは解放されず、拘禁されていた。5月29日、区検察庁は馬さんへの逮捕状を発付した。

 2023年7月28日、区検察庁は馬さんの案件を鶏東県検察庁に提出した。鶏東県検察庁は案件を[2023]65号として鶏東県裁判所に起訴した。

 11月14日午前、鶏東県裁判所は馬さんに対して裁判を開いた。馬さんは自ら無罪を主張し、弁護士も根拠のある無罪の弁護をした。この過程で、裁判官と公訴者側は静かに聞くだけで反論ができなかった。

 鶏東県検察庁は馬さんに懲役10年の判決を通告したが、弁護士は法廷で、殺人犯でさえもここまでの重刑を下さないのに、信念のためにこんなに重い刑を処するのか。法輪功を学ぶことは合法であり、社会への危険性もないと述べ、馬さんの無罪を主張した。

 法廷は2時間かかり、11時半に終わった。11月20日、裁判所は黒0321邢初75号刑事判決書を下し、馬さんに懲役8年、罰金2万元の不当な判決を宣告した。

 2、甘粛省の王立群さんは懲役12年の不当な判決

 甘粛省慶陽市慶城県の王立群さん(61歳前後)は、2015年7月に江沢民を告訴した後、迫害に遭い、身を寄せる場所を追われた。2022年10月19日、王さんは慶城県の国内安全部保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官らに連行されて拘禁された。2023年2月27日に不当な裁判を受け、懲役12年を宣告されたことが分った。

 王さんは1994年に法輪功を学び始め、健康になり、道徳心が向上し、何年間も五つ星の自営業者として評価されている。

 1999年7.20、中共が法輪功を弾圧し始めて以来、王さんは真・善・忍の信念を堅持したとして、何度も連行され、労働教養3年を科された。2015年7月、王さんは最高裁判所および最高検察庁に江沢民を告訴したとして地元の610弁公室および警察に追われて放浪生活を余儀なくされた。慶陽市の610弁公室は、王さんを連行するためにネット上で指名手配した。2022年10月19日、王さんは慶城県の国保の警官に連行され、慶城県留置場に拘禁された。

 2023年2月27日午後、鎮原県裁判所は王さんに対する裁判を行った。王さんは「憲法によって国民には信仰の自由があります。私は1人の農民であり、法律実施を破壊することはやっていませんし、その能力もありません」と自ら無罪を主張した。

 弁護士も根拠強く罪名に反論し、起訴者側は何も返答ができなかった。最後、起訴者側は「脱党を進めることは邪教だ」と勝手に定義を付けたという。

 3、山西省太原市の侯利軍さんは懲役10年の不当な判決に

侯利军

侯利軍さん

 太原市の学習者・侯利軍さんは、2023年4月25日に不当に連行され、懲役10年の不当な判決を宣告された。その後控訴したが、太原市中級裁判所は原判決を維持した。人権弁護士の呉紹平さんは本件が典型的な政治迫害で、信念の自由を奪ったと指摘した。

  20数年前、当時30代の侯さんは太原市工商銀行で警備員として働いていた。2001年1月3日、上京して国務院の陳情署へ行ったとして、2年の労働教養処分を科され、期限が満了後もさらに6カ月拘禁され、計3つの労働教養所で迫害を受けたことがある。2002年10月20日、再び身柄を拘束され、拷問を受けた。その後、万柏林支局留置場で拘禁されていた。断食で迫害を抗議していた侯さんは留置場で100日以上拘禁され、脱走し、以来20年間の放浪生活を余儀なくされた。

 2023年4月25日、侯さんは市の万柏林区小井峪派出所に身柄を拘束され、市第一留置場で拘禁された。5月12日、懲役10年の不当な判決を宣告されたことを知らされた。しかし、区裁判所は侯さんの開廷をせず、傍聴者もおらず、判決書には日にちすら書いていない。

 現在アメリカ在住の人権弁護士呉紹平さんは「このいわゆる宣告は、明らかに裁判所の裏工作の結果です」、 「この事件は明らかに有罪にできません。中国共産党の法輪功学習者に対する迫害は、事実や証拠に基づくものではなく、法輪功を学んでいるという理由で、政治的な姿勢を示すだけであり、どのような罪を犯したかを見るものではないことがわかります」「これは、中共の法輪功迫害が政治迫害であることを証明しており、これは厳然たる事実です」と指摘した。

 呉さんによると、「侯さんのケースは、中共の憲法が国民に信仰の自由があると規定しているにもかかわらず、中共によって政治迫害を受けた典型的なケースであり、無効です。中共は中国人の信仰の自由の権利を奪いました」、「『刑法』300条は、中共憲法に明記されている信仰の自由そのものと矛盾しています。 中共はこのような方法で弾圧し、信仰という最も基本的な人権を奪っています」と批判した。

 4、朱鳴鏑さん、蔡秀瑛さん夫妻はそれぞれ懲役9年8カ月と10年の重刑に

 2023年元日の前、ハルビン市香坊区の学習者・朱鳴鏑さん、蔡秀瑛さん夫婦は、大慶譲区法院に裁判を開かれ、それぞれに懲役9年カ月、罰金6万元(約120万円)と懲役10年、罰金5万元(約100万円)の不当な判決を言い渡された。夫妻は同時に控訴した。2023年4月4日か5日、2人は大慶裁判所で二回目の裁判を受けたが、当日判決は宣告されておらず、2人はサインを拒否した。 

 5、雲南省文山州の方世梅さんは懲役10年の不当な判決に

 雲南省文山州の学習者・方世梅さん(女性)、廖文仙さん(女性)は2022年4月、西疇県で法輪功の無実が書かれた資料を配布したとして、警官に身柄を拘束され、家財を押収された上、拘禁された。2人とも西疇県留置場で拘禁されている。最近の情報によると、方さんと廖さんはそれぞれに懲役10年と7年の重刑を宣告された。

 (続く)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/1/6/470665.html)
 
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