【神伝文化】七枚の銭貨(古代の修煉物語)
【明慧日本2023年5月26日】伝説によると、元(げん。中国の王朝の一つ)の時代に、目が見えない隠者である徐復陽が求道して初めて山に入ったとき、彼の敬虔さを試すために、師は7枚の銭貨(せんか)を谷川に投げ、それを全部探し出すように命じた。
徐復陽は昼夜を問わず、寒さ暑さを気にせず、困難や危険も恐れず、3年の歳月をかけてひたすら探し続けた結果、遂に7枚の銭貨全てを探し出した。彼もそれによって視力を取り戻し、山中に隠居した後、鶴山の「捨身台」(別名「昇仙台」)で昇仙した。
目が見えないにもかかわらず、この修行者は師のひと言を重く受け止め、広大な山間(やまあい)の谷川で3年間もかけて、手探りで銭貨を探し続けることができたことには、彼の師に対する堅い信念、および求道に対する揺るぎない決意が、この物語から読み取れる。