米国、法輪功迫害に関与した中共工作員を逮捕
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 【明慧日本2023年5月30日】(明慧記者・王英)米国司法省は5月26日、中国共産党(以下、中共)の指示で米国内の法輪功学習者を迫害する計画に参与した疑いのある、2人の中共工作員を逮捕したと発表した。

 同日、米国ニューヨーク南部地区連邦裁判所は、2人の容疑者である陳軍(John Chen)と馮林(Lin Feng,音訳)に対する刑事起訴を発表した。彼らは、米国で中共の無登録代理人として活動し、米国公務員を買収しようとし、また資金洗浄のため共謀の罪で起訴されている。彼らはさらに、米国内の法輪功学習者を標的とする中共政府の指示による犯罪計画に参与した罪にも問われている。

 司法省は声明で、「起訴状によると、現在カリフォルニア州ロサンゼルスに住む元中国籍の陳軍(70)と同じくロサンゼルスに住む中国人の馮林(43)は、無登録で外国政府の代理人として活動し、公務員を買収しようとした共謀罪(最高刑5年)1件、司法長官に届け出ずに外国政府の代理人として活動した罪(最高刑10年)1件、公務員に賄賂を渡した罪(最高刑15年)1件、および国際的なマネーロンダリングの共謀罪(最高刑20年)1件に問われている」と発表した。

 陳軍と馮林は5月26日にカリフォルニア州中央地区で逮捕され、同日午後に裁判所に出廷した。裁判長はペドロ・V・カスティロ米国首席地方裁判官である。

 情報筋によると、中国華僑連盟の海外メンバーである陳軍は、ロサンゼルスで親中共者リーダーの一人で、悪質に法輪功を攻撃したことがあり、中共の頭目に接見したこともある。

 メリック・ガーランド米司法長官は、「中共政権は、米国で自国の批判者を標的にしようとしたが、再度失敗した。我々は、本案件の被告が中共の米国における国境を跨った抑圧を推し進めるために、国税庁と思われる人物に賄賂を贈ろうとしたため起訴している。しかし、彼らが賄賂を渡そうとした相手は、実はIRS職員を装った捜査官であり、両被告は今朝逮捕された。中共が自身の批判者を抑圧し、政権の影響力を米国領土に拡大しようとする取り組みを、司法省は引き続き調査、破壊、起訴していく予定である。我々は、アメリカに住むすべての人が有すべき権利を守るために、決して努力を惜しまない」と述べた。

 FBIのクリストファー・レイ長官は、「中共は再び、法の支配と国際規範を無視する姿勢を示した。FBIは、中共による米国内の人々への迫害、脅迫、嫌がらせ、威嚇を容認することができない。我々は、中共政権による我々の法律の違反と、我が国の人々の権利と自由の抑圧に、引き続き立ち向かう姿勢である」と述べた。

 米国ニューヨークの連邦裁判所の訴状によると、少なくとも2023年1月から2023年5月頃まで、陳軍と馮林は、特定された中共政府官員(中共官員-1」)を含む中共の指示により米国内で働き、中共による法輪功学習者への抑圧と嫌がらせの運動を推し進めた。中共政府は、法輪功を自身の支配に対する五つの脅威の一つとみなしている。中国では、法輪功学習者は中共当局から拘禁を含む様々な弾圧措置に直面している。

 中共政府の法輪功迫害運動の一環として、陳軍と馮林は、法輪功学習者が運営する団体(団体1)に適用されている税務上の減免措置を無効化するために、中共政府が指示したIRS内部告発を操作する計画に参加した疑いがある。陳軍がIRSに欠陥のある訴状を提出した後、陳軍と馮林は5000ドルの現金賄賂を支払い、国税庁の職員と自称した人物にもっと多くの金を支払うことを約束し、その職員に訴状の進展に協力してもらうことを条件にした。この国税庁の職員は、実は潜入捜査官であった。陳軍と馮林は米国司法長官に、自分たちが米国における中共政府の代理人であることを知らせておらず、米国の法律では、外国政府の代理人として行動する場合、米国司法長官への届け出が必要である。

 計画の実施過程で、陳軍は録音された電話の中で、中国政府の指示と資金提供によるこれらの賄賂の目的は、中国政府の「法輪功を崩壊させる」という目的を達成するためであることを明らかにした。

 司法当局が許可した盗聴電話の中で、陳軍と馮林は、「中共官員-1」から賄賂計画に関する「指示」を受け、「中共官員-1」から受けた指示を削除して発覚を回避し、2人が潜入捜査官との面会が予定通り行われなかった場合に「中共官員-1」に警報を鳴らすと話し合った。陳軍と馮林はまた、「中共官員-1」が法輪功を標的に賄賂計画を担当する中共政府官員であることを話し合った。

 スキームの一環として、陳軍と馮林は2023年5月14日、ニューヨーク州ニューバーグで潜入捜査官と面会した。面会で、陳軍は初回の賄賂の一部として、潜入捜査官に1000ドルの現金賄賂を提供した。陳軍はさらに、「団体1」の監査のために合計5万ドルを潜入捜査官に支払うこと提示した。また、陳軍のIRSへの告発が成功した場合、内部告発者として報酬の60%を潜入捜査官に支払うことを提示した。2023年5月18日、馮林はスキームを進めるための賄賂の追加分として、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港で潜入捜査官に現金4000ドルを支払った。

 米国ダミアン・ウィリアムズ検事は、「陳軍と馮林は中共政権の要求に従い、中共による法輪功学習者への迫害を拡大するために、米国政府関係者に影響を与える運動を開始した。中共の専制的な目標を達成するために、米国政府の権力を操作・利用することは、陰湿で驚くばかりである。私の事務所は、国外からの悪意ある影響を防ぐために積極的に取り組んでいくつもりである」と述べている。

 米国司法省のリサ・O・モナコ司法副長官は、「司法省は、中共政権が国境を跨った抑圧を図々しく試みていることを、今回の賄賂を通じて暴露し続ける姿勢である。今回の逮捕と共謀罪、賄賂罪、マネーロンダリング罪に対して起訴するように、中共あるいは如何なる外国政府による米国に住むすべての人々が享受すべき権利と自由を威嚇、嫌がらせ、破壊させることは容認しない」と述べた。

 FBIのポール・アベイト副長官は、「中共政府ほど、アメリカの民主的価値観に深刻な脅威を与える国は他にない。中共が我々の機構と企画を武器化し、アメリカ国内の人々の権利を攻撃しようとするのを、FBIは黙って見ているわけにはいかない。いかなる抑圧あるいは個人への嫌がらせをしようとする企みも、我が国の建国の理念に真っ向から反するものであり、決して許されることはない。FBIと我々のパートナーは、我々の国家安全保障と自由を脅かす中共政権の違法行為に立ち向かい、引き続き尽力していく所存である」と述べた。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/5/27/461328.html)
 
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