【明慧日本2024年7月29日】中国共産党の代理人として米国で違法活動を行っていたとして、米司法省から起訴されていた陳軍(71歳)と林峰(44歳)は、それぞれ罪を認めた。2人は中国共産党の官僚から指示を受け、米国における「法輪功弾圧計画」に加わっていた。
米ニューヨーク南部連邦裁判所で24日と25日に裁判が行われた。陳軍は中華人民共和国出身。林峰は中国国籍で、カリフォルニア州ロサンゼルス在住。
裁判所の文書によると、2人は少なくとも2023年1月から2023年5月頃まで、米国内で中国共産党政府の指示に従って活動していた。指示役は「中国共産党官僚1」と特定され、党による法輪功学習者への弾圧と嫌がらせ運動をさらに推進する役割を担っていた。
具体的には、陳軍と林峰は米国国税局の内部告発者プログラムを操作して、法輪功学習者が運営する神韻芸術団の非課税資格を剥奪しようとした。米国の捜査当局が盗聴した2人の会話内容から、以下の事実が明らかになった。
- 陳軍と林峰は「中国共産党官僚1」から賄賂計画の指示を受けていた
- 両者は捜査から逃れるため、この指示の証拠を削除することを話し合っていた
- 計画が予定通り進まない場合、中国共産党官僚1に警告することで合意していた
- 中国共産党官僚1が、法輪功を標的とする賄賂計画の担当者であることも確認し合った
また、陳軍は録音された通話の中で、これらの賄賂は中国共産党によって指示され、資金提供されたものであり、その目的は「法輪功の...打倒」という中国共産党政府の目標を達成することであると明言していた。
司法省が25日に発表したリリースには、より詳細な犯行手口が記載されている。
2023年5月14日、陳軍と林峰はニューヨーク州ニューバーグで特別捜査官(おとり捜査官)と会合し、陳軍は初期賄賂として1000ドルを支払った。陳軍はさらに、内部告発が通れば、神韻芸術団の監査のために5万ドルを用意し、国税局の内部告発者報奨金の60%も提供すると提案していた。4日後の5月18日、林峰はケネディ国際空港で特別捜査官に4000ドルの追加賄賂を渡した。
陳軍と林峰は、外国政府の未登録代理人として行動した罪1件と公務員への賄賂の罪1件を認めた。2人にはそれぞれ最高25年の懲役刑が下る可能性があり、判決は10月30日と31日に行われる。
FBIと税務総監局が、この事件を調査している。
マシュー・G・オルセン司法省国家安全局次官補、ロバート・R・ウェルズ同執行次長補、ニューヨーク南部地区のダミアン・ウィリアムズ連邦検事が、今回のリリースを発表した。