20年間放浪生活を余儀なくされた侯利軍さん 再び拘禁
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 【明慧日本2023年6月18日】(山西省=明慧記者)今まで20年間放浪生活を余儀なくされた太原市の法輪功学習者(以下、学習者)・侯利軍さん(52)は、2023年4月25日に不当に連行された。侯さんは46日間断食して迫害に抗議し、身体が危険な状態に陥ったにもかかわらず、山西省晋中市祁県の男子刑務所に拘禁された。

 侯さんは太原市万柏林区裁判所に懲役10年の実刑判決を宣告された後、控訴したが、太原市高等裁判所は原判決を維持した。

 20数年前、当時30代の侯さんは太原市工商銀行で警備員として働いていた。2002年10月1日、侯さんと母親の康淑琴さん(学習者)は、現地の学習者64人とともに不当に連行された。当局はいわゆる「101大事件特別捜査チーム」を設置し、太原市公安局万柏林支局の局長・白国保と副局長・楊梅喜は自ら指揮を取り、警察官・張建剛、梁志強、秦峰らは拷問迫害に直接関与した。今回の連行では、23人の学習者が不当な判決を言い渡され、多数が労働教養を強いられ、6人が迫害により死亡した。その中で、侯さんの母親である康さんは、懲役11年の実刑判決を言い渡された。

 当時、侯さんは残酷な拷問を受けた。2002年10月20日、侯さんは断食して拷問に抗議した。6日後、警官らは侯さんを留置場から刑事警察隊に移送した。警官・鄭永生らは電気棒を持ち、「これ(電気棒)の威力はどのくらいか?」と聞き、 張建剛は「18万ボルトだ」と答えた。そう言い終わると、彼らはそれぞれ電気棒を持ち、一緒に侯さんに電気ショックを与え始めた。

酷刑演示:

拷問の再現:数本の電気棒で同時に電気ショックを与える

 侯さんは最高検察庁に提出した訴状にこのように書いた。「私の両手は後ろ手に手錠をかけられ、靴を脱がされ、電気棒がパチパチと青い光を放ち、身体にショックを与えた。数百本の鉄針が同時に体に刺すように、またはハンマーが体を強く叩くような感覚であった。その痛みは肌が火照るようなもので、極めて苦痛であった。長時間、私に電気ショックを与え続けたため、私は立っていられないほど打ちのめされ、意識が朦朧として、部屋全体が焼けた肉のような強烈な臭いがした。当時6日間飲食しておらず、非常に弱っていた私は、このように残酷な拷問を受けた」

 その後、侯さんの両側の腎臓が激しく痛み、病院は心不全と腎不全と診断し、2回の危篤通知を出した。侯さんは断食して105日目のとき、偶然に留置場から脱出した。それ以来、20年以上にわたる放浪生活を余儀なくされた。期間中、自宅はずっと厳重に監視され、2022年に母親の康さんは他界した。

 今年4月25日、侯さんは太原市晋源区の警官らにより連行された。太原市第一留置場で、侯さんはずっと断食して迫害に抗議し続けている。

 20年前に侯さんを迫害した一審裁判官である高愛平は、再び不当な判決を下した。現在、侯さんは山西省晋中市祁県の男子刑務所に拘禁されている。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/6/11/461861.html)
 
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