刑務所に2カ月拘禁された高宏さん 健康状態が悪化
■ 印刷版
 

 【明慧日本2023年8月29日】山東省淄博市臨淄区の法輪功学習者・高宏さん(55歳男性)は、2022年12月5日、淄川区裁判所に懲役3年の実刑判決を言い渡され、今年6月7日に山東省刑務所に送り込まれた。法輪功は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来中国共産党によって迫害されている。

 数日前、家族は高さんと面会した。高さんは体が非常に弱く、極度に痩せ、青白い顔をし、精神状態も悪く、話す力さえない姿だった。2人の警官に支えられて、高さんは面会室に来たが、面会の過程で、頭が垂れていて、少ししか話さなかった。

 高さんは刑務所に入ってすぐ、刑務所病院に入れられた。

 1991年に中国石油大学を卒業した高さんは、淄博斉魯石油化工研究院に就職した。1997年から法輪大法を学び始め、仕事と生活において、真・善・忍の基準に従って自らを厳しく律し、より良い人になるようにと努力し、名利を争わず、同僚から良い人だと評価された。業績により、会社から科学技術進歩賞を受賞した。

 1999年7.20、中国共産党の江沢民グループが法輪功を迫害し始めた後、法輪功を学び続けた高さんは何度も連行され、拘禁された。2008年8月26日、高さんは労働教養処分2年を科され、山東省第二男性労働教養所(王村労働教養所)に送られた。同労働教養所は、法輪功学習者に対して、激しい殴打、吊るし上げ、睡眠のはく奪、手のひら大の椅子に座らせたり、話すことを許さない、奴隷労働、食事に薬物の混入など、さまざまな方法で迫害を加えていた。高さんは法輪功の信仰を放棄しないため、7日間睡眠を奪われ、猛打、両腕を背中に回されて手錠をかけるなどの拷問を受けた。その結果、高さんはやせ細り、生命に危険が及んだため、2009年10月3日、治療のための「仮釈放」となった。

中共酷刑示意图:背铐

拷問のイメージ図:両腕を背中に回して手錠をかける

 2020年7月15日、山東省公安庁斉都公安局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官は、高さんの家に押し入り、パソコン、プリンター、法輪功関連書籍、法輪功の資料、タブレット、机、電気スタンドなどの私物を押収し、高さんの83歳の母親・梁中先さんを派出所に連行し、尋問を行った。その日の午後5時30分、仕事から帰宅した高さんは、斉都公安局の国保の警官に連行され、翌日の午後2時まで、派出所で取り調べを受けた。疫病の流行のため、高さんは1年の「保釈」をされた。

 2022年8月29日、高さんは斉都公安局北区分局の国保の警官に呼び出され、強制的に住居監視の措置を実施すると告げられ、「法輪功を学び続けている」と言わせられ、ビデオ撮影もされた(証拠を集めているため)。その後、高さんは濡れ衣を着せられ、淄川区検察庁に送検された。同年12月5日、高さんは淄川区裁判所から懲役3年の判決を言い渡された。

 今年3月14日、高さんは斉都公安局の警官に淄博市張店留置場に送られ拘禁された。6月7日に山東省刑務所に収容されたという。

 高さんが連行され、刑務所に入れられた後、85歳になる高齢の母親は1人残された。上海に在住の高さんの妹も長い間病んでおり、最近になって二度の手術を受け、母親の面倒を見ることができなかった。母親が高血圧症を患い、しばしば200㎜Hg以上になり、 不整脈の症状もある。息子が拘束されて以来、母親は尿失禁になってしまい、物忘れがひどく、鍵を持ってないまま外に出たこともあり、ガスコンロの火を消し忘れたことも二度あり、大惨事になるところだった。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/8/15/464205.html)
 
関連文章