2024年1~2月、学習者310人への連行、嫌がらせが判明(一)
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 【明慧日本2024年3月25日】(明慧=記者)今年の旧正月前後、中国共産党(以下、中共)は引き続き江沢民の法輪功に対する迫害命令を実施し、法輪功学習者(以下、学習者)を連行し、嫌がらせを働き、拘禁した。明慧ネットが報道した情報の統計によると、2024年1~2月の間、少なくとも310人の学習者が不当に連行され、嫌がらせを受け、そのうち192人が連行され、118人が嫌がらせを受け、15人が洗脳班に送られ、6人がやむを得ず家を離れ、78人が家宅捜索を受けたことが分かった。また、今年1月から2月までの間、177人の学習者が不当な実刑判決を宣告され、23人が迫害され死亡した。

2024年1~2月、迫害を受けた中国国内の学習者の延べ人数

2024年1~2月、迫害を受けた中国国内の学習者の人数統計表

連行 嫌がらせ 判決 死亡 洗脳
一月 109

59

121

13

13

二月

83

59

56

10

2

合計 192

118

177

23

15

 1~2、中国の25の省、自治区、直轄市が学習者への連行と嫌がらせに対する迫害に参加した。 うち、連行が最も多かった地域は吉林省42人、遼寧省28人、河北省27人、黒龍江省20人、山東省15人であった。嫌がらせが最も多かった地域は山東省26人、四川省15人、遼寧省12人、重慶市11人であった。

 60歳以上の学習者56人が連行され、嫌がらせを受けた。うち80~90歳が9人、70~80歳が27人、60~70歳が20人となっている。 最高齢者は90歳。 1~2月、警官が家宅捜索を行った際、学習者から6万3.200元を強要した。情報筋によると、吉林省長春市社会保障局は、100人以上の学習者の年金を停止させたという。

 本文の情報収集期間は 2024年1月1日から2024年2月29日までで、前月に公表されなかった迫害の実例も含まれている。

 一、193人の学習者が不当に連行される

2024年1~2月、連行、嫌がらせをされた中国各地の学習者の人数統計

 迫害の実例

 1、吉林省農安県の張鳳明さんが不当連行

 張鳳明さん(女性)は吉林省農安県新農郷に在住。 2024年1月2日、張さんは自宅に侵入してきた警官により連行された。当時、家には家族がおらず、近所の人から「血液検査を受ければ5日後に釈放する」と言われたという。詳しい状況は不明である。

 2、安徽省合肥工業大学の英語教師・王宏萍さんが不当連行

 合肥工業大学北区(六安路キャンパス)の英語教師・王宏萍さん(40代女性)は、法輪功を学んでいるという理由で、少し前に洗脳班に連行され迫害された。最近、蜀山区裁判所は、王さんに対する裁判を開こうとしている。

 3、ハルビン市依蘭県の付桂芹さん、王玉梅さんらが不当連行

 2024年2月8日朝、黒龍江省依蘭県公安局国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)、依蘭鎮関岳派出所および東城派出所の警官らが、住民宅に侵入し、家宅捜索を行い、学習者・王富友さん、付桂芹さん、王玉梅さん、高晶さんを連行した。82歳の王富友さんはその日解放されたが、付桂芹さん、王玉梅さん、高晶さんは身柄を拘束された。

 情報筋によると、警官が長期間にわたり王富友さんの自宅(一軒家)を監視していた。他の学習者が住んでいるマンションの廊下にも私服警官が配置されているという。

 連行された4人の学習者に加え、王玉梅さんの2人の妹(学習者ではない)も家宅捜索を受けた。さらに、学習者の親族(法輪功を学んでいない)の自宅も捜索された。親族の息子(学習者ではない)も連行されたが、同日に釈放された。

 4、吉林省徳恵市 いわゆる「任務執行」中に学習者11人を連行

 2024年1月5日、徳恵市の学習者・鄭司芝さんは自宅で、「任務執行中」の同市公安局国保の警官に連行された。 1月6日午後1時頃、五台郷の学習者・張福玲さんと董徳芹さんは、五台郷派出所の警官に連行された。 1月8日、学習者・邵方東さんは、建設派出所の警官3人により自宅から連行された。

 1月9日午後1時頃、徳恵市国保と朝陽郷派出所の警官らが、学習者・孫悦さんの自宅に押し入り、孫悦さんと妻の王秀傑さん、父親の孫景貴さん(90歳)を連行した。その後、孫悦さんの妻と父親は家に戻ったが、孫悦さんは朝陽郷派出所に拘束された。

 5、陝西省の楊巧麗さんが不当連行 家族も迫害される

 陝西省銅川市の学習者・楊巧麗さんは、2024年1月9日に銅川市印台公安局国保の警官により不当に連行され、家宅捜索を受けた。2カ月近く銅川市の留置場に拘禁されている巧麗さんは現在、印台区検察庁により不当に逮捕状が発付された。

 巧麗さんの2人の子供は学校に通っており、現在2番目の子供は勉強が最も大事な時期にある。楊さんの夫は数十キロ離れた鉱山で働いているため、普段は家に帰ることができず、90歳の父親の世話や家のことは巧麗さんが全てしなければならない。巧麗さんが連行された後、高齢の父親と子供たちの面倒を見る人がおらず、非常に心配である。 

 巧麗さんは現在、銅川市王益区趙家塬留置場に拘禁されており、留置場の規則を暗唱しなかったとして、監視カメラで見えない場所で、課長の楊博文に棒で殴られた。ひどく殴られているのをみて、他の警官が見ていられず阻止したので、楊博文はようやくやめた。国保の警官・劉選も巧麗さんを地面に押し倒し、殴打したことがある。

 二、118人の学習者が嫌がらせを受ける

 迫害の実例

 1、河南省鄭州市の肖彦紅さんが嫌がらせを受ける

 新年初日の正午頃、鄭州市中原区の警官・劉宏亮とコミュニティ主任・栗艶華ら3人が、学習者・肖彦紅さんの自宅にやって来て、肖彦紅さんの母親に法輪功を放棄する「保証書」に署名するように強制するなど、嫌がらせを働いた。また、上記の2人は他の学習者への迫害にも加担し、明慧ネットで何度も暴露された。

 2、遼寧省大連市の于天剣さん 24時間監視が5年間続けられた

 遼寧省大連市の学習者・于天剣さんは2018年6月、法輪功迫害の実態を人々に伝えたとして、甘井子洗脳班に連行された。于さんは「転向」を拒否し、警官のいかなる要求にも協力しなかったため、警官は政法委(治安・司法などを統括する機関)の高官を呼んできて、引き続き自白を強制した。5、6日後、何も得られなかった警官は余さんを帰宅させたが、余さんを中共のブラックリストに登録し、24時間監視し、どこに行っても尾行することになった。

 3、黒龍江省ジャムスの宋会蘭さん 迫害により身体障がい者となった

 黒龍江省ジャムス市向陽裁判所は2月7日、学習者・宋会蘭さんに「保証人を立てて尋問を待つ保釈状」に署名させるため、保衛派出所の警官2人は宋さんの自宅に行った。宋さんは法輪功を学んで健康になったことや、迫害によって足が不自由になった過程を話し、署名を拒否した。

 嫌がらせと圧力に直面した宋さんは、関連する法的文書と手紙をまとめ、「保証人を立てて尋問を待つ保釈状」と「起訴状」を取り消しするため、複数の関連部門に郵送した。

 宋さんは以前、B 型肝炎、腎盂腎炎、子宮筋腫などの病気を患い、歩くのも困難で極度に衰弱していたが、1997年法輪功を学び始めて健康になった。法輪功を修煉した後、宋さんは真・善・忍の基準を厳しく守り、物事を行う際には他人のために考えるようになった。1999年7月に江沢民集団が法輪功への弾圧を開始した後、宋さんは幾千万人の学習者と同様に、法輪功の無実を訴えるために北京に赴いた。その後数え切れない嫌がらせと残酷な迫害を受け、6回連行され、3年間の労働教養を強いられ、やむを得ず家を離れたこともある。

 4、11年間拘禁された鐘芳瓊さん 嫌がらせを受け家に帰ることができず

 四川省成都市の学習者・鐘芳瓊さん(59)は、法輪功の修煉を貫いたとして長年にわたって何度も連行され、拘禁され、嫌がらせを受けてきた。鐘さんは二度不当な判決を受け、計11年間拘禁され、留置場や刑務所で拷問を受けた。鍾さんは釈放後、中共の関係者から継続的な嫌がらせを受け、現在は放浪生活を余儀なくされている。

 2007年8月から9月までの間、鍾さんを含む30数人の学習者が警官に連行された。鍾さんは連行された後、武侯支局第一課の警官により10日間にわたって不当な尋問を受けた。100ワットの電球で強烈に照らされるほか、24時間連続して拷問され、睡眠を許されず、目と鼻にわさびオイルを塗られ、拷問器具で激しく殴られ、血が流れて鍾さんは気絶した。 2008年10月27日、9人の学習者と家族2人が武侯裁判所から不当な判決を宣告され、うち鍾さんは懲役7年の実刑判決を言い渡された。

 2018年6月6日、鍾さんは成華区裁判所により懲役4年と罰金5,000元を言い渡され、成都女子刑務所第5区に拘禁された。鍾さんは「転向」を拒否したとして、さまざまな迫害に遭った。

 鍾さんは釈放後、簡陽市雲龍鎮の弟の家に一時的に住んでいたが、中共の関係者による嫌がらせが絶えなかったため、現在は放浪生活を余儀なくされている。

 (続く

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/3/13/474166.html)
 
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