(明慧日本)吉林省梨樹県に在住の法輪功修煉者・趙艶霞さんは2011年10月7日夜7時頃、吉林省女子刑務所(黒嘴子刑務所とも呼ばれる)で23日間にわたり壮絶な迫害を受け死亡した。享年わずか55歳だった。趙さんの遺体は暴行を受けたような痕があり、目など数箇所にひどい怪我の痕が残っていた。
施設側は趙さんへの暴行死を隠蔽するため、外界に対して様々な理由をつけた。例えば、入所前の健康診断から高血圧や心臓病の病歴が見られる、当事者は自殺を図ったことがある、長時間睡眠を取りすぎて急死したなどである。
趙さんは法輪功の修煉を始めてから、2回にわたって1年と2年の労働教養を強いられたことがあった。趙さんは拘禁されている間、転向させられたこともなく、今回の迫害により施設に収容される前、肉体的にも精神的にも異常はなく、健康状態は良好だった。
2011年5月31日、趙さんは法輪功修煉者・馮娜さんとともに、法輪功迫害の真相を伝えるビラを配布したという理由で当局によって自宅に押し入られ、家宅捜査や電化製品などの家財を没収され家を荒らされた。さらに当日の夜、趙さんと馮さんは法的手続きを経ずに四平留置場に収容された。
2011年9月10日、家族は面会場所で趙さんが健康であるように見えた。しかし14日、趙さんは転向を拒否したため、懲役3年6カ月の不当判決を宣告され、家族には知らされないまま秘密裏に吉林省女子刑務所へ移送された。
2011年10月7日夜11時58分、趙さんの親は施設から「趙さんが死亡した」と知らされた。8日、家族は刑務所を訪れ趙さんの死因を尋ねたが、施設側は趙さんの死亡時間が7日夜7時30分くらいだと答えた。趙さんの家族は施設からの連絡が遅かったことを指摘し、趙さんの遺体を見せるよう強く求めた。
家族が遺体安置所で趙さんの遺体を目にすると、趙さんは暴行を受けたかのように、目や顔、体など数箇所に打撲傷があることに気づいた。
それ以降も施設側は趙さんの死亡理由を隠ぺいするため、趙さんの検死を妨害した。しかし正義ある弁護士が検死を強く求め、施設の行いを非難したため、家族はようやく検死を許された。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)