文/カナダの大法弟子
(明慧日本2011年12月27日)ある日曜日、今年初めてチケットの販売に携わる同修Aさんが、私と一緒に神韻の販売拠点に行きました。正法の進展が最後にまで至った今日、どの同修と一緒にチケットの販売を行なうにしても、一緒に過ごす時間はとても大切だと私は感じています。今日ここで一緒に大法の仕事をするのは偶然に見えますが、前世あるいは幾多の輪廻の中で、2人はこのように約束したのかもしれません!
移動中に私はAさんと、チケット販売拠点にいる以上お互いに理解し助け合うべきで、問題に遭った時には文句を言わないこと、同修の間で一体になること、正念の場を強化することの重要性を交流しました。「修は己にありて、功は師にあり」(『転法輪』)なので、チケットを販売する中で自分を修めることを忘れない限り、チケットはどんどん売れていくと私は思います。
その日に行ったのは華人が経営するスーパーマーケットで、ここ数週間、毎週末に地元の同修はここに来ていました。目の前を買い物客が行き来して、人種も背景もそれぞれ異なり、神韻の紹介に対して喜ぶ人もいれば冷たい態度を取る人もいて、すでに宣伝チラシをもらったと言う人もいます。相手がどんな反応をするかに関わらず、彼らに神韻の福音を伝えるという心は決して動じない、と私は自分に言い聞かせています。
第5功法の音楽の中で師父が念じられた口訣の「心に慈悲を生じ、表情を安らかにする」を思い出して、私は安らかな微笑みをたたえました。神韻の写真集を手にして通行人に神韻を紹介している同修を見ると、自分の正念は同修の力と一体になっていると感じて、内心からの微笑みも大法の力を持つと分かりました。
2人の女性が来て、チケットを5枚買いたいと言いました。チケットを買うために1時間以上運転してわざわざここに駆けつけたと1人は私に教えてくれました。彼女は去年はあいにく神韻公演を見られず、先日ここに買い物に来た時にチケットの販売拠点があるのを見て、今日はわざわざ家族を連れて買いに来たが、残念なことに、彼女自身は今年も都合がつかず見ることができないと言いました。その原因を聞くと、神韻公演の時に彼女はカナダにいないと答えました。私が近くのカナダのハミルトン市で12月に行われる公演のスケジュールを教えると、彼女は喜んでメモし、弟がハミルトン市に住んでいるので、弟を誘って一緒に見に行きたいと言いました。
この店に来てチケットを売り始めた当初、毎週ここに来る買い物客は常連が多いので、私達が毎週末にチケット販売に来る必要性はあまりないのではないか、と店のマネージャーは話しました。同じ人にチケットを売ろうとする私たちのやり方は時間の無駄だと彼は言いたかったのです。これを聞いて、私も少し心配になりましたが、数週間が経って、特に先の2人の女性が5枚のチケットを買った後に、私はチケット販売に対して新たに認識できました。
チケットの販売拠点をいったん設立したら、師父は衆生を救い済度できる場を私達のために作り上げられるのです。ここに来る学習者に純粋な心さえあれば、縁ある人はどれだけの距離が離れていても、師父の法身は彼をここに辿り着かせるのです。人間社会にあまりに迷ったあげく、何度も神韻宣伝の福音を聞かないと目が覚めない人もいると思います。こう考えると、マネージャーが言った「重複している対象」や「時間の無駄」は、修煉者が衆生を救い済度する事においては適用しないかもしれません。逆に、もし私達がこのような観念を固守するならば、かえって衆生を救い済度することの障害になるのではありませんか? 縁ある人はきっと幾多の困難を乗り越えてここに辿り着くのだと信じれば、私たちの販売相手は「重複している対象」でなくなり、私達の正念はきっと縁ある衆生をここに来させることができると信じれば、ここで行ったすべても「時間の無駄」でなくなりますね。どの販売拠点もいったん設立したら、大切にするだけの価値があると思います! このように考えると心は落ち着きました。
私がテレビと写真集を使ってお客さんに神韻を紹介している時、突然、テレビのスクリーンが真っ黒になりました。Aさんが宣伝資料を取ろうとして、不注意にテレビのどこかのボタンに触れてしまったようです。Aさんは何度もボタンを押してみましたが直りませんでした。テレビ画面を使って神韻を紹介する方法に慣れていた私は、突然少しどうしたら良いか分からなくなりましたが、「絶対に文句を言ってはいけない、どんな原因でテレビが故障したとしても自分の心が動じない限り、このような妨害はきっと私に効果がないのだ」と思いました。
Aさんはまたボタンを押して試みましたが、画面はまだ真っ黒です。「もし一日中テレビが使えなくても、私は決して妨害されず、紹介するべき内容をちゃんと紹介して、売り出すべきチケットをちゃんと売り出そう」と、私は一念を固めました。こうして1分も経たないうちに、3人の家族が目の前に現れ、華人である母親が中国語で「3枚欲しい」と言いました。「去年、一家は神韻公演を見たことがあり、とても素晴らしかった! 先ほど買い物している時に、夫はあなた達を見かけて、去年の美しい公演がまた来たので今年も見に行こうと言いました」と言い、一家は席を選んで3枚のチケットを購入しました。チケット処理を待っている時、母親は写真集をめくって娘に「これこそ私達中国人の正統文化よ」と話しました。
一家の神韻に対する好感からみて、彼らは今年、どのみちチケットを買って再び神韻を見に行くに違いありません。それでは、どうしてタイミング良くテレビの画面が真っ黒になった時に彼らがやってきたのでしょうか? トラブルに遭っても心を動ぜず文句もこぼさない時に、師父の法身が縁のある人を連れてきてくださったと私は悟っています。チケット販売をする中で自分の一念一念を正して、正念を持って販売拠点を運営することはとても大切だと思います。