【明慧日本2012年1月15日】遼寧省大連市に在住の法輪功修煉者・楊淑文さん(59歳女性)は、数年前の交通事故で一人息子を失い、自身も重傷を負い、聴覚を失った。その後、楊さんの夫も死亡した。打ちひしがれた楊さんはその後、法輪功の修煉を始め、次第に元気を回復していった。
2011年6月29日午前8時頃、楊さんが家事をしていた時、誰かがドアをノックしているのに気付き、防犯ミラーから女性が1人立っているのが見えた。しかし、ドアを開けた途端、私服警官が現れた。警官らは楊さんの名前を確認し、手錠をかけた。また、黒い袋を楊さんの頭に被せ、パトカーに押し込んで金州区擁政派出所に不当に連行した。そして、家宅捜索を行い、値打ちのある家財をすべて没収した。
楊さんが没収された物は、パソコン1台(5千元、約7万円)、プリンタ2台(1900元、約2万7千円)、監視カメラ1台(400元、約5600円)、DVDプレーヤー(500元、約7千円)、電子ブックリーダー1台(700元、約9800円)、ハードディスクドライブ1台(800元、1万2千円)、ミュージックプレーヤー2台(1千元、約1万5千円)、真珠のネックレス1本(300元、約4千200円)、法輪功の関連書籍2冊、李先生の写真1枚、法輪の図2枚、封筒700枚、現金7千元(約9万8千円、すでに返された)。
当日の午後、楊さんは大連留置場に移送され、身体検査を受けたが、血圧が180㎜Hgで、健康状態が不合格となった。警官らは再び楊さんを擁政派出所に連れ戻し、監禁室に一晩拘禁した。
30日朝、警官らは再び楊さんを金州区病院に連れて行き、身体検査を受けさせた。午後、楊さんを大連留置場に送り、拘禁した。
10月12日、楊さんはほかの法輪功修煉者と一緒に撫順洗脳班に連行された。洗脳班では、楊さんは常に厳しい監視下におかれ、ほかの修煉者と話すこともできなかった。また、「転向書」を書くこと、法輪功の創始者である李師父を罵ること、法輪功の修煉を放棄することなどを強要されたが、楊さんは強く拒否した。「私の命は法輪大法から授かったのです。法輪功を修煉していなかったら、私は今日まで生きてこられませんでした。私は大法と先生を固く信じ、感謝することしかできません。大法と先生を裏切ることは絶対ありえません」
11月10日、警官らは楊さんの家族から5千元をゆすり取った後、楊さんを家へ戻した。難聴の女性が134日間迫害され、苦難の末、家財を没収され、さんざん荒らされた自宅へ帰っていった。