文/四川省の大法弟子
【明慧ネット2012年4月2日】正法時期の大法弟子として、現段階において生命の中で最も重要なのはきちんと法を学び、きちんと自分自身を修めることだと法理から悟りました。つまり正念を発して邪悪を取り除き、真相を伝えて衆生を救い、師が法を正すことを手伝うことです。私は恐れる事なく師父と誓約を交わし、遥かな天から師父に随行して人間社会に下りてきました。目的は邪悪が溢れるこの世間で、きちんと自身を修めながら衆生を救うことです。成就円満の後に師父の下で故郷に帰ります。この幾万年の機縁を絶対に逃してはなりません。
一、市場は真相を伝える最適な場所
十年来、私が真相を伝える方法は、人が集まる市場に行って道端の人々に真相を明かして人を救うことです。師父に伝えられた大法の法理に沿って、世間の一般人の立場になって苦しみと痛みを理解し、必ずこの衆生を救うという意気込みで行っていました。
野菜売場と食糧売場で真相を伝える時は、まず彼らの農作業の苦労を理解します。野菜などの売り値は安いけれども、農薬、肥料、種を購入する費用は高いのです。それから、市場まで運んでくるのも、なかなか苦労するものだと理解してあげます。早朝の四、五時に起きて、忙しい一日が始まります。まだ一つも売れていないのに先に管理費、清掃費の集金が来ることが多いそうです。全く売れずに品物をそのまま家まで持って帰る日もあります。そうすると管理費と交通費を払うだけになってしまうという、厳しい現実を語ってくれました。彼らの苦衷を痛いほど分かっているので、必ず何かを買って帰っていました。それと同時に、ご無事をお祈りしていました。「庶民は貧富と関係なしに無事であれば一番の幸せだ」と私の意見を言いながら「『法輪大法は素晴らしい』、『真・善・忍は素晴らしい』を心に銘記すれば、無事と健康を守ってくれます」と真相を伝え、ほとんどの場合は彼らの賛同を得られました。それから必ず、周囲の売人さん達まで一遍に「三退」を勧めていました。
買い物を終えて帰ろうとしている人達に「たくさんの買い物をしたわね。健康に気をつけながら私達の日常生活を合理的に按排しなくちゃね」と、店の経営者に「社長、商売繁盛だね。商売は大変で苦労が付き物だ。金儲けは難しいよ」と、マッサージ師に「あなた達の商売は本当に容易ではない。全部苦労して稼いだお金だ。腐敗汚職した偉い人達は使いきれない程お金を持っているが、一般庶民は食べて行くのが精一杯で大変苦労している」など、世間話から入り、その流れで本題の真相を伝えるのに繋げていきます。
二、もうグズグズしていられません
人類の道徳が一日に千里もの急スピードで下落している為、人を救うことも難しくなりつつあります。チャンスを逃してしまうと、もう二度と取り戻せなくなります。2008年半ばでした。神韻DVDを使って人を救うと顕著な効果が得られると分かり、自宅でDVDのダビングできるよう、専用の機械を購入しようと思っていました。しかし家庭の経済状況が厳しく、数千元もかかる機械なんてきっと家族に反対されるに違いありませんでした。2008年末に会社では前代未聞の業績ボーナス(2008年の営業利益による)、二千四百元が支給されました。そして地元の県の同修に、設備の機械を探してもらうようと頼みました。しばらくして、同修からの連絡によると交渉済みの値段は最低三千元がかかると分かりました。2009年元日、つまり旧正月の元旦の日に私は県まで機械を取りにいきました。一人の技術に詳しい同修が省からわざわざ県まで駆けつけてくれて、使えるよう技術を教えてにきてくれました。驚いたことに、行った先で初めて知ったのですが、値段はちょうど二千四百元でした(師父の慈悲なる按排に感謝いたします。技術専門の手配人の同修にも感謝いたします)。午前中に私は技術をマスターして、午後は機械を持って帰宅しました。
それから私は自宅で2008年度の神韻DVDの作成を始めました(当時2009年度のDVDがまだ出来ていませんでした)。必要とされる分だけをダビングして、外に出掛ける時に人を救う為に持ち歩いていました。その時から、自分に毎週「三退」に成功させる人数は最低50人だと決めました。地元の街だけではノルマの達成は難しいと分かりました。人が集まるような市場ならきっと大丈夫だと思いつき、付近の市場で真相を伝える事にしました(地元の県は区級の鎮なので2日休日の週に市場があり、1日休日の週は田舎の鎮で市場がある日だった)。そうすることで毎週五十人以上「三退」を成功させる事ができました。
今年の6月1日を例に挙げてみると、朝6時の正念を発してから家族(新しい同修)と一緒に真相資料、DVDとお水を持って付近の鎮の市場へ出掛けました。私達は先に落花生売り場、次に家鴨卵の売り場、最後に通りを挟んだ野菜売り場という順に真相を伝えていました。十一時過ぎになると、ほとんどの野菜、肉、果物売り場を回って市場も解散しました。三時間余で四十五人の「三退」に成功して、私達も帰路に着きました。最初から最後まで、師父は縁がある人の側まで導いてくださったことを感謝いたします。
八月の中旬頃は、大きな課題が目の前に立ちふさがりました。その週は用事があって市場に行けませんでした。もうすぐ「三退」名簿を提出する週末が迫ってきていました。「三退」をした人は、まだ二十人余しかいませんでした。自分に決めたノルマまで、まだ半数が残ったまま、期限の最終日を迎えました。その日は鎮の市場の日でもありました。数日前から新しい同修と一緒に心性の関を突破していたので、彼がもう私と一緒に市場に行かないと言い出しました。この時は、本当にいてもたってもいられませんでした。私は一人で行くべきかどうか、本当に困っていました。普段は市場に行く時に新しい同修に必需品の荷物を頼んでいましたが、たくさんの資料を一人で背負うと危険で、しかも私のリュックは小さくてたくさんの荷物が収納できませんでした。一人で行ったら大変だけど、もし行かなかったら今週の救われる衆生はどうなるのでしょうか? 「しかし、ご存知でしょうか? 去年救われ済度されるはずの人は永遠に機会を失いました。なぜなら、法を正すことは絶えず前へと進んでおり、一歩一歩、その次元の人の順番になれば、上ではある天国、ある次元の天体に到達したら、その次元の人が見に来ますが、次回のその席はほかの人のものになり、彼のものではないのです。どのくらいの生命を失ったのか皆さん分かっているのでしょうか?! 会場の空席を見て、私の気持ちが分かるのでしょうか?」との師父のお話が脳裏に浮かび、今週中に救われる衆生が真相を知るチャンスを永遠に失ってしまわないようにすることは、最も大事だと分かりました。
ちょうどその頃は師父の2003年の各地での説法、『大ニューヨーク地区法会での説法』を学んでいた時でした。師父が一人の修煉者の質問に対して「物事を考える時、ある習慣を形成しました。つまり、私は何かをしたい。このことをこのように行い、あのことをあのように行い、非常に周到で、とても行き届いていると自分が思うまで考えるのです。いざそれを行なう時になると、実際の情況は千変万化しており、かえってうまく行かなくなりました。(笑) 行き詰まったらまた考え直すのです。このように事を行なうのではありません。正念を使ってください。自分がこのように行なうべきだと思っているように行なえば良いのです。問題にぶつかったら、自然にどのように解決するかが分かってきます。正念が強ければ全てが順調になり、きっと良く行なうことができます。」と答えられました。師父のお話により、私の心の悩みは吹き飛ばされました。一瞬にして気持ちが楽になりました。新しい同修に対する依頼心があると気付かされました。その執着心を取り除かなければならない時が来ました。私が依頼すべきなのは大法と正念だと思い直しました。金曜日の朝になって、私はいつもどおりに朝六時の正念を発して、それから一人で出掛けました。その日は師父のご引導と大法のご指導の下で、三十六人の「三退」に成功させました。十一時半に家に戻って、それからお昼ご飯を作って家事もちゃんとこなしました。
(続く)
(第八回明慧ネット中国大陸大法弟子修煉体験交流会)
(English: http://www.clearwisdom.net/html/articles/2011/12/30/130409.html) 更新日:2012年4月3日