修煉してから、父への怨みが溶けた
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文/揚清

 【明慧日本201248日】国の情勢に翻弄され、思うようにいかない事がたくさんあったためか、息子の出世を切に願ったためか、父は私が幼い頃から、とても厳しく私をしつけてきました。毎日、必ず私の宿題をチェックして、よく書けていな部分を、夜遅くまで何遍も何遍も書き直させられました。父は、香りのついた消しゴムは使ってはいけない、授業中に注意力を妨げる恐れがあるからと言いました。成績が落ちたら、罰として父は私の「宝物」である色とりどりのカード、ゴム粘土、トランプなどを全部捨てました。私の遊ぶ範囲も制限され、家を出れば前後、左右のそれぞれの境界線を越えてはいけなかったのです。そうなると遊べる範囲は基本的に家から見える範囲だけで、境界線の外に走っていく学友を見て私はただ立ち止まるしかありませんでした。絵を書くことは私の最大の趣味にも関わらず、学業に影響ないようにと父は私が絵を書く自由も剥奪しました。

 また度を過ぎた多くの叱責などもありました。父私を叩いたことはありませんが、厳しい叱責に抑圧されてきた私は父を恐れて恨み、自尊心も深く傷つけられ、家は私にとってまるで牢屋のようでした。正面から抵抗することを避けて、家から逃げようと私は内心で、こっそり決めました。小さい時からずっと、将来故郷を遠く離れた大学行って地方に就職して、この家から遠く離れようと決めていたのです。父との間には一塊の大きな氷が隔てているようで、大きくなってから、いわゆる親孝行を金で解決して、父に愛情などまったく捧げられない、と私はずっと思っていました。

 故郷を遠く離れた大学で私は幸運にも『転法輪』に出会いました。本の中の博大で奥深い法理に心を打たれ、私の全身全霊は浄化されて、「真・善・忍」、「返本帰真」などずっと脳裏を離れず、修煉を通じて私は自分の多くの不足を発見して、父に対する怨みも知らずしらずに溶けていきました。

 父のことを思い出す時、私は悔悟の涙を流して、父に対する自分の冷たい態度、実家から逃げたい気持を恥ずかしく思いました。父が一日の疲労に堪えて私の宿題をチェックしてくれる姿、私に勉強を督促するために条件の良い出張の機会を放棄したこと、外出の範囲を制限するのはただ私が迷子にならないために過ぎず、厳しい顔の裏に息子に対する愛が隠れていました。父の厳しさは少し度を越えていたとしても、私は不満を放下して父の気持ちを理解しようとせず、辛い思いをして心には自分のことしかなかったのですが、父の厳しいしつけはすべて息子である私のためでした。

 法輪大法を修煉してから、大法の純粋と善良に心を磨かれてから、私はやっと「親バカの愛情」を理解できるようになりました。

 口下手な私は父に何も話していませんが、親孝行をするにはお金を使うだけでは不十分です。心からの愛情は金銭では買えないもので、今後しっかり親孝行をしようと私はひそかに決心しました。しかし父との意思疎通をまだしていないうちに、1999年、中国共産党による法輪功迫害が始まり、天地を覆いつくすようなデマと虚言に襲われ、父は私の信仰を理解できませんでした。また、学校側は私に学業と信仰は一つしか選択できないとプレッシャーをかけてきましたが、私はこのような迫害に協力せず、どちらも私の権利であると主張しました。そのため、厳しい叱責をうけた上に、父は私に手も出しました。

 真理が分かった私は以前のように父を恐れたり恨んだりせずに、父はまだ法輪功が迫害されている真相を知らず、その上私の学業にすべての夢を託しているので、冷静を保つことができずにとうとう私に手を出したのだと理解しました。私は自分を落ち着かせて、法輪功は一体何なのか、中国共産党が作った、強権に屈服して良知に背いてはいけない、などなどを父に話しました。修煉してからやっと自分を育ててくれた父の苦労を理解できたと言った時、父の目に涙が浮かんだのを私は見ました。名誉より貴いもの、つまり良知と善良を父は理解したでしょうか。その一瞬、父の頑固な態度も崩れました。

 法輪大法の純粋な法理が私を変え、私を通じて父をも変えたのです。残酷な迫害も我々親子の間に隔たりを作ることはできませんでした。今、厳しかった父親は慈しみ深い人になって、我が家は信頼、責任感、思いやりでいっぱいです。父への怨みを解消できて、本当に良かったです。

 法輪功修煉者が修煉してから優しくなり、人間関係が睦まじくなった例は枚挙にいとまがありません。法輪大法の法理は多くの人の心性を高め、暖流のように社会全体を暖めました。読者の皆さん、どんなに冷たい心も「真・善・忍」に溶かされるのです。この文章を読んでいるあなたにお勧めします。『転法輪』という貴重な本を読んでみませんか! 予想もしなかった収穫があると思いますよ。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2011/11/19/249527.html)
(English: http://www.clearwisdom.net/html/articles/2011/12/23/130291.html)     更新日:2012年4月9日
 
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