“偽善” 善良に振る舞う邪悪について(二)
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 中国の大法弟子

 【明慧日本2012625日】

 三、政策面における気遣い

 不当に判決を下され、労働教養を強いられている法輪功修煉者達はみな、かつてない程の巨大な圧力を受けています。一部の修煉者は人心が残っているため、当たり前のことですが地獄のような労働教養所と刑務所から早めに出られることを渇望しており、彼らの家族達はさらに日夜彼らが早く家に戻ることを願っています。邪悪は修煉者達のこの弱点をよく知っており、専門的かつ系統的ないわゆる賞罰政策を作り、それを通して不当に判決を下され労働教養を強いられている法輪功修煉者達を誘惑、脅迫し、修煉を放棄させようと企みました。不当に判決を下され、労働教養を強いられている法輪功修煉者達はほぼ全員が次のような「気遣い」を受けたことがあります。「法輪功修煉者転向勧めること」を担当した刑務所の警官は偽善的に法輪功修煉者達に話しかけます。「誰もが早く家に帰りたいでしょう。家族達はみなあなたを待っています。あなたがもし転向すれば、奨励を受けて減刑と拘禁期間が減らされますが、この奨励はの一般受刑者には想像もできないほど大きいのです。しかも、あなたがもし転向してから政府を助けて、他修煉者達も転向させたら、更に大き奨励を得ることができます。しかしあなたがもし続けて修煉すれば、奨励は受けられず減刑されないばかりでなく、拘禁期間が延長され、刑も重くなります」一部の労働教養所では法輪功修煉者達が強制的に転向させられ、いわゆる政策上の奨励を受ける度に集会を開き、皆の前で奨励を受けた人達の名前を読み上げ、政府の法輪功修煉者達へのいわゆる「気遣い」を示し、依然として修煉を続けている修煉者達の意志を動揺させようとします。

 四、精神面における気遣い

 中共(中国共産党法輪功修煉者達の心の中に根を下ろした法輪大法こそ修煉者達を「転向」させる上での大きな障害であることをよく知っています。そのため、中共は法輪功修煉者達に大法を中傷する政府資料を勉強するよう強いるばかりではなく、全力を尽くして一般社会の思想、文化を法輪功修煉者達の頭の中に注ぎ込もうとします。よく使われるのは、修煉者達に対して、積極的に多くの常人の文化、生活環境を提供する方法です。筆者がいたことのある労働教養所の「転向基地」では、常人の精神文化で法輪功修煉者達の思想空間を占めさせ、頭の中の大法比率を減らし取り除いて修煉を堅持しようとする固い意志をなくさせるため、専門的図書館を設立すると同時に、常に出し物とスポーツ関係の活動を行い、いわゆる「革命の歌」を教えて歌わせました。中共はこのすべてを法輪功修煉者達への「精神面における気遣い」であると聞こえのよい名称で言っています。中共の手口を知らない人は、中共が本当に法輪功修煉者達の精神的・文化的な生活に関心を寄せ、彼らの待遇を改善しようとしているのではないかと思うかも知れません。実は中共の真意はにあり、じわりじわりと真綿で首を絞めているのです

 五、政治面における気遣い

 中国では一人一人の生活が政治と密接に関連しています。いわゆる政治面における進歩は、ほとんどの人々にとって昇進のための必須条件となりました。このような社会環境の中で生活している中国それを熟知しており、多くの人達の観念もその影響を深く受けていわゆる「政治」をとても重んじています。一部の学法が足りない法輪功修煉者も例外ではないので、これも中共が法輪功修煉者を懐柔する一つの突破口となりました。もし法輪功修煉者が共産党員あるいは共青団員であれば、彼らは心配しているように装って「これ以上法輪功を続けるなら、党籍団籍は要らないのですか あなたは自分の政治前途をもって冗談事をしてはいけません」と勧めてきます。

 もし法輪功修煉者が共産党員でも共青団員でもない普通の民衆で、圧力の下で仕方なく妥協した場合、そしてちょうど中共から見ると利用価値がある人の場合、中共はいわゆる「政治前途」を餌にして法輪功修煉者を誘惑し、積極的に共産党と共青団に加入するよう勧め、その法輪功修煉者を中共はいわゆる「転向した典型」として利用します。

 わかっていなければならないのは、常人にとっても大法弟子にとっても、このような偽善的な表現はを非常に惑わしやすいのです。ある時、ある場面では中共のこのような表現真に迫り、嘆き怒って涙を流しながら語り、他人だけではなく、彼ら自身さえ自ら感動します。特に偽善的に騙す行為を行う「教」達は元々本性において善良な一面があります。しかし長年「党文化中国共産党が国民を洗脳る文化」の毒害を深く受けているため、法輪功問題に関しては中共が流したデマによってさらに判断力を失っており、悪人を助けて悪事を働きながらも全くわかっておらず、自分は本当に人のために良いことをしていると思っているのです。彼らのいわゆる善意、善行はとても誠意があるように見え、多くの人心が重くて極限まで迫害された法輪功修煉者は彼らの言動に心が動かされ、魅惑されて彼らに対して親しを感じ、騙されて「転向」しました。常人はさらに彼らに騙されやすいのです。

 しかし、中共の偽善的な表現がどれほど真に迫っていたとしても、偽善は結局のところ偽善であり、本当の善ではありません。なぜならそれは心から何の目的もない人への優しさではなく、ただ法輪功修煉者を騙して修煉を放棄させるための手段であり、一旦この目的に達することができなくなると、邪悪はあらゆる手段の末に凶悪な面構えをのぞかせます。王博さんの経歴はその最もよい証明です。王さんが騙されて修煉を放棄し、悪人に利用されていた時、悪人らはいつも王さんに笑顔を見せましたが、王さんが偽りから抜け出し、それ以上悪人に従わなくなると、悪人の顔はすぐ変わりました。王さんは当時の状況と感受を次のように話しました。「彼ら私に対する態度は以前と全く変わりました。信頼し、とても親切だったのに、当時の私彼らにとっては全く予想外だったのでしょう。当時、孔繁運は私を指さしながら、とても憎々しげな表情で『お前の思想に問題がある! お前がこうすればするほど、我々は絶対にお前を釈放せず、ここに監禁しておくと言いました。私は当時その言葉を聞いてはじめて彼らの本性は元々このようであったと分かりました。彼らは元々心から人に優しく、人を気遣い、人を大切にしているのではなく、彼らはただありとあらゆる騙しの手段を使って苦労して得た『転向成果』を必死に守っているだけでした」

 「当時、全国各地からとても多くの人が、王博と王博の父に会いに来ていました。いわゆる見学というものでした。その時、私の父が脱出しました。すると、彼らはすべてのことをやめ、まるで谷底に落ちたかのようで、気けてしましました。以前の狂ったような『転向』と迫害もなくなりました。一気に駄目になりました。彼らがもっとも恐れていたのは私も迷いから覚めて行ってしまうことでした。すべての警官が当番の時、「お前には絶対に問題が起きないよう監禁し、お前には如何なる同情もせずいかなる自由も与えない」と思っていました。なぜならこれは上層部から末端までのに対する必死監視であり、私にこれ以上問題が起きては絶対にいけなかったからです。自分達のすべての『成果』がなくなり、どうすればよいか分からない境地に陥ることを彼らは受け入れられなかったので、彼らは私を必死に監視していました」「私はこの時すべて分かるようになりました。彼らは人を騙していたのです。彼らのいわゆる『気遣い』などは全偽りであり、すべてが暴かれました。何の問題もない時は、人と笑ったり話をしたり、和気藹々に見えましたが、物事が彼らの思通り行かない時に、すぐに本来の姿をむき出しにしました

 長年、江沢民集団と中国共産党及び悪人らによる法輪功修煉者達へのさまざまな血生臭い暴行について、私達はすでに比較的広範囲にわたって深く掘り下げ、暴露してきましたがそれに比べて彼らがこの迫害の中で行なっている様々な偽善的で、人を騙す手段についてはある程度しか暴露していません。その広さ、深さと力強さはまだまだ遥かに足りないと思っています。ですから一部の深く法を学ぶことのできなかった法輪功修煉者と真相を知らない世の人達が依然として騙され続けているのです。

 筆者がこの文章を書いた目的は、自分の知部分の真相を暴くだけではなく、これを通じて更に多くの真相を伝えたいのです。更に多くの被害者達と事情を知る人達が一緒に江沢民集団と中国共産党の偽善を暴き、未だにこのような偽善に騙されている人々を呼び醒ましたいのです。これも今、法輪功修煉者達が真相を伝える中でなくてはならない重要な方面です。

 (完)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2006/4/6/124594.html)     更新日:2012年6月29日
 
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