【明慧日本2012年7月7日】夏祭り前日の先月22日、フィンランド・ヘルシンキの街頭は、多くの家族連れの旅行客でにぎわっていた。フィンランドの法輪功修煉者は、ヘルシンキ駅前で活動を行い、中国で中共(中国共産党)から迫害を受けている法輪功修煉者を救出するための署名を集めた。迫害反対を呼びかける横断幕を広げたところで、車でパトロール中の警官が「今日はとても熱いので、水分を十分に取って、気をつけてくださいね」と声をかけてくれた。
母の救援を呼びかけるTシャツを着て活動する金昭宇さん、金昭桓さん姉妹 |
功法を実演する法輪功修煉者 |
真相を聞く人々 |
フィンランド北部の最大メディア「Lapin Kansa」が、中共に迫害されている母親の救援を呼びかける金さん姉妹の活動を報道 |
フィンランド北部の最大メディア「Lapin Kansa」が、中共に迫害されている母親の救援を呼びかける金さん姉妹の活動を報道 |
救援の署名ブースに並んで支持を表す人々 |
救援の署名ブースに並んで支持を表す人々 |
フィンランド北部に住む法輪功修煉者・金昭宇さんと金昭桓さんも現場に来ていた。彼女達は、河南省新郷市の女子刑務所で拘禁されている母親・陳真萍さんに関心を持つよう呼びかけた。彼女達が「SOS母を助けて」と書いたTシャツをを着ていたので、多くの人々が関心を寄せ、次々と尋ねた。姉妹の母親の陳さんは、ただ「真・善・忍」を信奉して法輪功を修煉しているというだけで、懲役8年の不当判決を下されて刑務所に入れられたという。人々がこのことを知ると、皆が中共を厳しく批判し、なぜ中共はこのように自国民に残酷なのかと理解できない様子だった。そして、多くの人々が、姉妹の呼びかけを聞いて直ちに署名した。遠い所からタクシーの運転手も姉妹の呼びかけの手紙を受け取り、人々は次々と並んで署名をした。
金さん姉妹の母親・陳真萍さんは2008年、鄭州市金液区裁判所で懲役8年の不当判決を下され、2009年に河南省新郷市の女子刑務所に送り込まれた。陳さんは刑務所で「真・善・忍」への信条を堅持したため、刑務所は面会を禁じ、監禁されてすでに2年6カ月が経つが、陳さんについての情報は一切ない。金さん姉妹が、もっと多くの人々に母親の境遇に関心を寄せてもらうために救援を呼びかけた活動は、現地メディアも注目した。
フィンランド北部最大のメディア「Lapin Kansa」は金昭桓さんを取材した。取材の中で、陳真萍さんの次女である金昭桓さんは、中国で法輪功を修煉していることで家族全員が迫害され、常に尾行され、電話も盗聴され、プライバシーが全くなく、彼ら(中共)の思う通りにされ、人間らしい生活はできなかった。フィンランドに来てからやっと一人の人間として暮らすことができたと記者に伝えた。昭桓さんは、やっと自由が何かを分かるようになったという。この迫害のため、姉妹の母親はよく捕まえられ、家の家財を没収され、昭桓さんの幼少時代に残っているのは全て苦痛の記憶だ。孤独と恐怖の中で成長して来たため、よく玄関のドアを閉めてこっそりとむせび泣き、自分の舌を噛んで我慢していたのだという。そのため、今でも昭桓さんの舌は傷だらけになっている。この迫害は、彼女の心身に大きな傷をつけた。
陳真萍さんの救援を呼びかけた報道は、広く人々の関心を引き起こした。多くの人々が遠くから姉妹を見ると、すぐやって来て署名をしてくれた。活動の中で、通りかかった2人の市民が法輪功修煉者にお金を寄付したいと伝えたが、法輪功修煉者は断り、署名だけを受け付けた。多くの市民が署名した後、法輪功の資料を求め、詳しく知りたいと話した。