遼寧省:看護士が受けた迫害事実
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 【明慧日本2015年1月4日】遼寧省・凌源市(りょうげんし)の法輪功学習者・婁(ろう)彩華さん(44)は2008年2月に連行された後、懲役6年の実刑判決を言い渡され、同省女子刑務所に収容された。刑務所で6年間、婁さんは洗脳され、奴隷のような労働を強いられ、侮辱・罵る・恐喝・虐待・殴打・睡眠の剥奪・洗顔・歯磨きをさせないなどの迫害を受けた。

 婁さんは凌源鉄鋼病院の看護士として勤めていた。1998年11月、心臓病を患って、病状がますます悪化し、意識不明の状態が何度も現れた婁さんは、健康を取り戻すために法輪功を学び始めた。法輪功を学んで数日で、心臓病による不快感の症状が消えてしまった。その後、胃の病も知らないうちに治った婁さんは、病気のない体を得てとても喜んでいた。

 しかし、1999年7.20、中国共産党政府は法輪功の迫害を開始した。大勢の法輪功学習者が連行され拘禁された。婁さんは北京に行き、法輪功の迫害停止を求めたが、天安門広場で警官に髪の毛を引っ張られ、パトカーに押し込まれて連行された。

 北京市沙河派出所で尋問を受けて1日間拘禁された後、婁さんは凌源市に送還される途中で、夫に連れ出され、親戚の家に身を隠した。しかしそのことで、夫は警官に連行され、拷問を加えられ婁さんの居場所を言うよう迫られた。

 その後、婁さんは3年の労働教養処分を下された。3カ月後、婁さんは「一時出所」の措置を受け、帰宅した。

 2008年の初め、同市の法輪功学習者・馮国富さんは馬三家労働教養所で迫害されたため危篤に陥った。2月17日、婁さんは馮さんのために弁護士を依頼し、馮さんの家族と一緒に教養所に行き、馮さんと面会した。婁さんは法律に通じていたので馮さんが「一時出所」を受けることを考えていたが、2月19日朝5時、弁護士と馮さんの家族など10数人は瀋陽市へ行く途中の旅館で、警官に連行された。

 ほぼ同時に、警官は婁さんの自宅に不法侵入し、パソコンやプリンタ、法輪功の関連書籍などを押収して婁さんの夫と息子の前で、婁さんに暴力を振るって連行した。

 尋問のとき、婁さんはその場にいた人たちに「1人の公民として弁護士を依頼する権利があり、他人のために弁護士を雇う権利も持っています。たとえ、その人が被告人で犯罪を起こしたとしても、その権利があります」と訴えたが、誰も答えなかった。そのため、婁さんは法律に従わない警官らからの尋問に対して一切答えなかった。

 しかし供述もなく署名もないまま、婁さんは懲役6年の実刑判決を下され、省女子刑務所に収容された。婁さんの車は弁護士を迎えるために使ったが、警官に押収された。その後、婁さんの車は公安局の警官に自家用車として使われていた。

 刑務所に拘禁された婁さんは、心身ともに苦痛を与えられた。

酷刑演示:毒打

拷問の再現:殴打される

 婁さんは10監区に拘禁されたとき「転向」しないため、警官の指示を受けた一般受刑者に狂ったように殴打され、臭い靴下で口を塞がれた。

 その後、婁さんは8監区に移送された。8監区の警官は受刑者に「婁の手足を折る以外、苦しめてやれ」と指示した。それで、受刑者らは破ったシーツで婁さんを縛り、立つこともしゃがむこともできないようにし、婁さんを苦しめた。

 婁さんは刑務所で20数日間、睡眠を許されず、顔を洗うことやトイレへ行くことも許されず、雑巾で口を塞がれ、蹴られて下半身が内出血した。

 婁さんは刑務所を出る少し前、凌源市裁判所と朝陽市中級裁判所からの判決書と裁定書が警官に没収された。警官は「お前がここから出るときに渡す」と言った。しかし、婁さんが解放された日、警官らは様々な口実を使って判決書と裁定書を婁さんに返さなかったという。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/11/26/300726.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2014/12/4/147154.html)
 
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