【明慧日本2015年1月27日】遼寧省大連市の法輪功学習者・叢(そう)迎日さん(60代女性)は昨年10月18日、1年7カ月間拘禁された遼寧省女子刑務所から出所した。しかし、とても健康だった叢さんは、刑務所での迫害により心身ともに大きなダメージを受け、両松葉杖をついて帰宅した。
2012年4月19日、叢さんは法輪功学習者・魏至紅さん、徐長蘭さんとともに、泡崖市場で神韻公演を収録したDVDを配ったとき、中国共産党による法輪功の誹謗中傷を信じている人に通報され、泡崖派出所の警官により連行されて留置場に拘禁された。その後、家族は何度も派出所や、国保大隊(法輪功迫害の実行機関)へ行き、「3人は違法行為をしていません。法輪功の功法を練習して健康になった善良な主婦です」と話し、3人の解放を求めた。
2013年3月19日、共産党の全国人民代表大会と中国人民政治協商会議が終了した日、警官はすぐに、叢さんたち3人を遼寧省女子刑務所に送り込んだ。3人は共に懲役3年の実刑判決を宣告されたが、裁判所は裁判のことを家族に知らせなかった。家族は留置場へ行き、面会を求めたとき、「3人は刑務所へ送った」と言われたという。
刑務所で叢さんは、野菜を食べることも水を飲むことも許されず、トイレにも行かせてもらえず、睡眠を剝奪されるなどの迫害を受けた。叢さんは寒い冬に、使用していない倉庫に4日間拘禁され、眠ることも許されず、警官の指示を受けた受刑者らに冷水を浴びせられ、顔も体も凍ってしまった。叢さんは迫害により腹部と足が腫れた。
拷問のイメージ図:冷水を全身に浴びせられる
昨年5月5日、迫害により体力が低下した叢さんは、奴隷のような労働を強いられたとき転倒してしまい、足が動かなくなったが、すぐに治療をしてもらえず、その2日後に担架で瀋陽市739病院に送られた。「左大腿骨の粉砕骨折」と診断された叢さんは、手術を受けた。刑務所側は叢さんの娘を呼んで、手術代の2万7千元を払わせた。
手術後、医者は「6カ月間は体力を使う労働をやめなさい」と言ったが、刑務所病院に4カ月間入院したあと刑務所に戻された叢さんは、重労働を強いられた。
昨年10月18日、術後の足が回復しなかった叢さんは、両松葉杖をついて刑務所を出所したという。