【明慧日本2015年4月5日】中国の6人の弁護士は2014年11月15日、河北省廊坊市公安局、検査院、三河市公安局、検査院に告訴状を郵送し、法律に基づいて三河市の国保警察、石連東による不正監禁罪を問うた。2015年1月30日、馬維山さんの弁護士・馮延強さんは、「刑事告訴状」が受理されたかどうかを確認するために廊坊市検査院通報センターに行き、再び告訴状を提出しようとした。
1月31日午前、弁護士の馮さんは、馬さんの弁護士として郵便物既達通知書を手にし、廊坊市検査院通報センターへ行った。昨年11月に馬さんなど4人の当事人とその弁護士6人が提出した「刑事告訴状」が届いたかと尋ねたところ、受付側は届いていないと答えた。
馮弁護士は再び告訴を行った。直ちに告訴状と、廊坊市法制教育センター(洗脳班)大門前の写真2枚(廊坊市勾留所敷地内に位置し、昔は写真のように表札が二つかけてあった。現在は写真のように拘留所の表札一つしかない)、起訴書を再び提出した。起訴書には以下のように書かれていた。「馬維山さんは廊坊市法制教育センター(洗脳班)に強引に拘束され、自宅に戻ることができず2カ月が経つ」。
洗脳班の表札が掛けてある拘留所大門前
廊坊市法制教育センター(洗脳班)の表札が外された拘留所大門前
(中国では)法律上、受付係は検閲済の領収証を作成すべきであると規定されている。馮弁護士は、提出した書類について受付係に領収証の作成を要求したが、受付は断った。次に石連東は「不正監禁罪を適用することはできない、この法院は管轄権を持っていない」と弁解した。馮弁護士は「法律上の流れの話だけをしています」と言った。馮弁護士は受付係と『刑訴法』第108条第3項や、『検査院刑事告訴規則』第157条、第158条を一緒に確認した。受付係は弁護士の出した書類を受け取らざるを得なかった。しかし受付係は依然として領収証を作成したことがないことを理由に、領収証の作成を強く断った。
2014年12月19日、三河市検査院は4人の法輪功学習者・馬維山さん、康景泰さん、王占青さんと文傑さんに対する「記録」を三河市法院に提出した。これまで、三河市検査院は「証拠不足」を理由に記録を2回返還したことがある。
2014年4月22日午後5時頃、馬さんら4人はほぼ同時に拘束された。7月19日、馬さん、康さんは帰宅させられ、監視を受けた。馬さんは現金1万3千元、法輪功書籍、三輪オートバイ、ノートパソコンなどの個人所属物を警察に差し押さえられ、文傑さんは現金1万5千元を警察に差し押さえられた。
康景泰さん
康景泰さん(43)は、三河市漢方病院の元内科医師である。同僚、親族や病人の間での評判は良い。不法に逮捕された時点での血圧は220に達し、身体は弱っていた。留置場は命に危険があるため康さんを収容しなかった。しかし三河市公安局の責任者は、康さんに命の危険があるにもかかわらず、強引に留置場に署名をさせ、康さんを留置場に収容させた。7月19日、康さんが釈放され帰宅した後も、国保大隊の賈志学、芮爽らは数回にわたり康さんの自宅に押し入り、嫌がらせをした。また賈志学は、康さんに対して数回に渡り、弁護士に頼んではならないと脅したりした。
王占青さん
王占青さん(39)は三河市第三中学の元美術教師である。一生懸命に仕事をし、生徒に責任を果たしていた。ある保護者は自分の子供が世話になったので、お金を渡そうとしたが、王さんは「生徒一人ひとりに責任をきちんと果たします。このようなお金を受け取ることはできません」と言った。
文傑さん
文傑さん(50代)はチチハル市民族中学の教師である。もともとリウマチ、心臓病、精神衰弱などの症状に悩まされていたが、法輪功を学び始めた後に完治した。1999年、法輪功が中国共産党によって迫害されると、文傑さんは数回、不法に拘束され、懲役11年を科された。その間、文さんは残酷な拷問を繰り返し受けた。2011年、刑務所から釈放されるも、長期間拘束されていたため、行く先がなかった。文さんはあるきっかけで三河市に来て、法輪功学習者・馬維山さんの家で保育の仕事をしていた。しかし、その後、文さんは再び拘束された。その間、賈志学は文傑さんに供述させるため、9回も文さんを脅迫した。
馬維山さん
馬維山さん(74)は、法輪功を学んだ後、見ず知らずの人でも親切に助けるようになった。7月30日に不法拘留から解放された後、国保大隊の賈志学や検査院の芮爽から数回にわたり自宅で嫌がらせを受け、家の周りも監視されるようになった。買い物に出かけると人に尾行された。また賈志学は、馬さんに対して数回に渡り、弁護士に頼んではならないと脅したりした。
8月8日、三河市国保大隊は三河市検査院に「記録」を提出した。検査院は8月29日と10月10日に「証拠不足」を理由に「記録」を戻した。北京の人権弁護士・王全璋さんらは9月9日、10月末の二度、三河市国保大隊に『案件取消弁護意見書』を郵送し、三河公安局が法律に従って告訴を取り消すよう要求した。弁護士たちは三河検査院に『不起訴弁護意見書』を郵送した。公安内部から流出した情報によると、河北省某部門の副書記がこの案件を担当しており、石少林らが毎日案件の進度を通報しているという。公安は大量の人的、物的、金銭的資源を使って法輪功学習者を監視、盗聴している。特に上記4人の法輪功学習者を助けたことのある人は、迫害の対象とされている。