明慧法会|私が法に則し始めると警官も変わった(三)
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 【明慧日本2015年10月14日】(前文に続く)

 「私たちも師父の保護が必要です」

 監房内の規定で、昼休みには顔を洗ったり口を漱いだりできず、かといって夜は労働した人が帰って来るので、留置場内のそれぞれの監房で提供できるお湯の量は、元々足りておらず、もし体を洗ったならば、一人に割り当てられるお湯の量は、茶碗に一杯分だけのほんの少しの量になります。そして昼休みの監房内は、私と私に付き添っている2人の人だけなのですが、顔を洗ったり口を漱いだりできないため、ルールにより、余ったお湯は捨てるしかないのです。「あなたは留置場のルールを守らないのですから、昼休みに体と頭を洗えばいいんですよ」と監房内の他の人が私に教えてくれました。私はなるほどと思い、そのようにすれば昼休みに残ったお湯を利用できるし、こうすれば夜に使うお湯を節約でき、それを他の人に回すことができると思いました。昼ごはんの後、私は警官と話すための呼び鈴を鳴らし、「すみません、私は何日も体を洗っていないので、今日の昼休みに体を洗いたいんですが」と言うと、「昼休みは顔を洗ったり口を漱いだりできない」と警官は言いました。「私は今までも留置場のルールを守っていませんので、あなたを尊重して、前もって話しておきます。あなたの平安のために、どうか私に構わないでください」と言うと、警官はその後、本当に何も言ってきませんでした。監房内の他の人たちは大変驚き、「何と、警官に向かって『私に構わないでくれ』なんて言えるなんて。しかも警官は本当に構わなかったとは、あなたには本当に師父のご保護があるのね。本当にすごいなー」と言いました。

 ある日、リーダー格の警官がわざわざ監房に来て、「あなたは留置場のルールを守らないと聞いたが」と聞くので、「そうです」と答えると、「どうしてですか?」と尋ねるので、「わざと留置場のルールを守っていないんです。なぜなら私は間違いを犯しておらず、法輪功を学んでいる善人です。この留置場のルールは私には合いません」と答えました。「どんな理由で入って来たにせよ、ここに来たら、ここのルールに従うべきだ。それにあなたを招いてここに来させたわけじゃないんだから」と警官が言うので、「私たち法輪功を学ぶ者は真・善・忍の人です。『一人の人間として、宇宙の真善忍の特性に順応できる人だけが本当に良い人で、この特性に背く人が、本当に悪い人です』[3]と、師父は説かれました。中国共産党は法輪功を迫害しており、宇宙の特性である真・善・忍に反しているので、法輪功への迫害に加担した人は、宇宙の特性である真・善・忍から完全に外れてしまい、本当の悪人となり、その人の生命は未来がありません。常人の中でさえ『良い人は一生平安でいられる』と言われています。ですから、あなたたちの平安のため、生命に素晴らしい未来が訪れるようにするために、あなたたちの行為が法輪功への迫害に加担したという既成事実を作らないために、私は留置場のルールを守らないのです。決して抵抗しているのではなく、また逆らっているのでもなく、あなたたちのことを考え、よくなるようにと、あなたたちを守っているのです。ですから、私はあなたたちのことを教官と呼びませんし、善人の私を管理教育できません。それで私はあなたたちのことを警官と呼んでいます」と言うと、「警官と呼んでもいいですよ」とそのリーダー格の警官は、満足げでした。また監房にいた人たちに「私のまねをしないでください、なぜなら私の状況とあなたたちの状況は違うからで、私には師父の保護があるからです。あなたたちはちゃんと留置場のルールを守らなければなりません。そうしないと辛い目に合いますよ」と言いました。

 そのリーダー格の警官は、納得して去って行きました。「師父の保護があると確かに違う、警官の話し方があんなに穏やかだなんて、使う言葉も違うし、さらに『彼らが招いたのではない』と言い、『招いた』という言葉を使ったが、もし私たちが相手なら、『おまえは私たちが捕まえて来たのではない』と、『捕まえる』という言葉を絶対使ったに違いない」と言いさらに、「師父の保護があるというのは素晴らしいことだ。私たちも師父の保護が欲しい!」とその監房にいた人が大声で言いました。

 「あなたたちは法輪功学習者の臓器を、生きたまま摘出している」

 私が留置場に入れられた時、もしかしたらここの警官たちは、私が従わないことを知っていたかもしれず、だからこそ私の写真も、サインも、拇印も必要とせず、ただ警官が用紙を持ってきて2つの項目について、私について聞き書きこんだだけでした。一つは、過去に何かの病気にかかったことがあるか。もう一つは、今何かの病気にかかっているかどうかでした。この2項目の内容は生体臓器狩りのためではないかと私は疑いを持ちました。私は「師がいらっしゃって法もあるのだ」と思うと、怖くなくなり、この機会を利用して大法の素晴らしさを実証しようと思いました。そこで、「私は以前、冠状動脈心臓病、肺炎、2指半分の肝臓肥大、胃下垂、子宮筋腫、乳がん、腎下垂症、アレルギー性湿疹、鼓膜の異常開放などにかかりました。今は法輪功を修煉しているので、何の病気もありません」と正直に答えました。最後に、私の同意を得て、血圧を測りましたが極めて正常で、心拍数も正常でした。

 留置場に入って4日目の朝、白衣を着た医者が、医療用の手押し車を押し、警官を伴って私がいる監房の扉の前で「○○○、採血です」と言うので「どうして採血する必要があるんですか?」と尋ねると「血液検査が必要なんだ」と医者は言いました。「どうして血液検査が必要なんですか?私は法輪功を学んでいるので、何の病気もないし、何の病気にもかかっていないので、診察する必要もありません。どうして血液検査が必要なんですか?」と言うと、誰も答えられませんでした。しばらくの沈黙の後、臓器を摘出するための血液検査に違いないと、私はふと気づき、「私は知っていますよ、あなたたちが法輪功学習者の臓器を生きたまま摘出していることを!」と医者と警官に向かって大声で言いました。医者はうつむき、警官はそこに立ったまま動かず、2人とも無言のままでした。「法輪功は本当に素晴らしいのです。あなたたちは様々なメディアで、天安門焼身自殺や殺人のことを見たかもしれませんが、すべてそれは中国共産党が法輪功に濡れ衣を着せるために、でっちあげたことです。法輪功を学ぶ人はみな善人で、良い人ばかりです。法輪功が違法なのではなく、中国共産党が法輪功を迫害することこそ違法なのです」と説明しました。「先生、どうか中国共産党と一緒になって悪事を働かないでください!悪事を働けば悪の報いを受けます。なぜなら天の理は、因果応報だからで、先生の平安のため、またご家族の平安と幸福のために、どうか法輪功への迫害に加担しないでください!」と付け加えました。医者と警官は依然として、そこに立ったまま動きませんでした。「『何事にも警察に協力してはいけない』という教えを、私は師父から聞いているのです」と穏やかな口調で言いました。警官と医者はそこを離れて行きました。医者は手押し車を押しながら、頭を低く垂れ、「あなたがやろうとしないなら、私もやりたくない」と、独り言を言っていました。医者と警官が去った後、「あなたたちがここに入って来た後、血液検査をしましたか?」と私は監房にいる他の人たちに聞くと、誰も答えませんでした。しばらくして、同じ監房にいた付添い専門の人が「血液検査した人もいるし、しなかった人もいる」と、言葉を濁しながら一言答えました。

 5日目の朝、白衣を着た医者が医療用の手押し車を押し、警官を伴って私がいる監房の扉の前で「採血をします」と大声で言いました。そこで私は扉に近づいて行き、「『何事にも警察に協力してはいけない』という教えを、私は師父から聞いています」と穏やかな口調で医者と警官に、再び言いました。医者と警官は何も言わずに、すぐに離れて行ってしまいました。6日目の朝になり、医者と警官はやはり同じように私に採血を求めたので、「『何事にも警察に協力してはいけない』という教えを、私は師父から聞いています」とまた言いました。医者と警官はすぐに離れて行きました。3日連続で来た後、やっと私に採血を求めなくなりました。私の答え方が大法に符合していたので、慈悲深い師父と偉大な法輪大法が私を保護し、守ってくださったのです。

 彼女は涙を流した

 ある日、年上の警官が「下であなたに会いたがっている人がいる。しかし、ここの規定では、下に行って外部の人に会う時は、必ずチョッキを着なければならない。そうしなければ、私のボーナスが減らされる。そこで相談なんだが、一時的にチョッキを着てもらい、戻ってきたらチョッキを脱ぐ。それでいいか?」と囁(ささや)くように言いました。「私はチョッキを持っていません」と言うと、「あなたに貸してあげる」と言うので、「私は着ません」と即座に答えました。「あなたは下に行くのか、行かないのか、どっちだ?」と警官は声を張り上げて言いました。この時の私は、心の中ですでに生死を放下し、情に対する執着を放下し、心の中には「人を救う」という一念があるだけでした。もしかしたら修煉ができている一面が、主導的な役割を果たしたのかもしれません。即座に「私はむしろあなたの平安の方を望みます」と自然に口から出ていました。「行け!」と、すぐに扉を開けてその警官は言いました。

 このようにして、その警官は私を連れて階下の会見室に行き、下の階に下りた時、「両手を頭の後ろで組め!」とその警官が突然言いました。「私は頭の後ろで手を組んだことがありません。あなたを傷つけたりしませんから安心してください」と言うと、「念のためだ!」と、その警官は言いました。「私たち法輪功を学ぶ者に敵はいません。なぜなら、『自分の敵を愛することができなければ、圓満成就することはできません』[4]と師父は説かれたからです。ですから私はあなたを身内のように扱います。私は頭の後ろで手を組みませんが、それはあなたのことを思ってのことで、あなたの行為を法輪功への迫害に加担したという既成事実にしたくないのです。もし法輪功への迫害に加担したら、悪の報いを受けるのですよ」と言いました。

 歩きながら、突然後ろからすすり泣くような声が聞こえてきました。その警官は押し黙ったまま涙を流していたのです。その時、「わたしがいつも言っているように、ある人が他人のためだけを思って、しかも、自己の目的と認識を少しも抱かなければ、語る話は相手に涙を流させるのです」[5]という師父の法を私は思い出しました。

 「あなたは仙人です」

 私が留置場から解放された日、国保(国家安全保衛)の警官Bは、私を連れて留置場のロビーに行き手続きを行い、分厚い書類を出して来て、私にサインを求め、サインするかどうかを聞いてきました。「『何事にも警察に協力してはいけない』という教えを、私は師父から聞いています」とまた繰り返しました。すると、警官Bは「はいはいはい」と言いながら書類をしまい、私にサインを求めませんでした。突然、窓口にいた警官Cが私を呼んだので、行ってみると、「ここに最後に一つ、サインが必要です」と警官Cは言いました。「ここで私はサインをしたことがありません。『何事にも警察に協力してはいけない』という教えを、私は師父から聞いています」とここでも言うと、警官Cは「ああ、はいはいはい」と言い、私にサインを求めませんでした。続けて「あなたは体に傷を受けましたか?」と聞くので、「いいえ」と答えました。そして、私は元いた場所に戻り、警官Cは後から来て、「あなたは仙人です」と、親指を立てながら私に言いました。そして、私に向かって深々と頭を下げて一礼した後、自分が担当する窓口へ帰って行きました。

 実際、本当に弟子を保護してくださっているのは師父と大法なのです。「これほど大きな法があり、正念の中で大法が皆さんとともにあり、これは絶大な保障です。正念が足りず、法に符合していなければ法の力から離れ、孤立無援のように見えます。大法の事を行っていても、法に符合しなければならず、そうでなければ、法の力がありません」[6]、「特に中国大陸の大法弟子は魔難と迫害の中でその一念が非常に大事になります。しっかり行なったかどうか、迫害されたかどうか、正しく行なったかどうか、どこまで迫害されたのかはいずれもあなた自身が歩んだ道、頭の中で考えたことと直接関係あります」[7]と師父は説かれました。

 「師父のご加護がなければ、偉大な法輪大法の大きな保障がなければ、弟子は今日まで歩んでこられなかった」ということを、弟子は深く理解しました。弟子は、慈悲深く、偉大なる師父に対するこれまでのご恩を、言葉でとても言い表しきれません!弟子は、ただ修煉の道で精進し、さらに精進し、修煉において初心を忘れず、全力を尽くして師父が要求なさっている三つのことをしっかり行い、さらにさらに多くの衆生を救い済度するお手伝いをし、自分の史前の誓約を完成させます!

 慈悲深く、偉大なる師父に深謝いたします!明慧ネットに感謝いたします!同修の皆さん、ありがとうございます!合掌

(完)

 注:

 [1]李洪志師父の経文:『シドニー法会での説法』

 [2] 李洪志師父の経文:『精進要旨二』「大法弟子の正念は威力あるものである」

 [3] 李洪志師父の著作:『転法輪

 [4] 李洪志師父の経文:『オーストラリア法会での説法』

 [5] 李洪志師父の経文:『精進要旨』「はっきりと目覚めよ」

 [6] 李洪志師父の経文:『各地での説法十』「マンハッタン説法」

 [7] 李洪志師父の経文:『各地での説法十一』「大法弟子とは何か」

 (明慧ネット第10回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/11/8/281627.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2013/11/21/143337.html)
 
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