中国の警察は「勧善懲悪」の文字をなぜ恐れるのか
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 【明慧日本2017年5月21日】吉林省大安市の法輪功学習者・李巍さんの父親が自家のベランダに「勧善懲悪」という文字を貼ったが、今年5月12日の夜、警察署の警官3人が来て、この四文字が書かれものを剥がした。

 隣の人は「酷い! 勧善懲悪は人間の正道であり、正のエネルギーを発しており、貼ったままでいいではないか。これは警察の本来の責任ではないか。なぜ貼ってはだめなのか。もしかしたら警官が悪いことをしたからこの四文字を恐れているのではないか」と皆で議論した。

 「李巍さんは素晴らしい青年なのに、なぜずっと拘禁されているのか? 冤罪を蒙って訴えるところが無くて、父親がこの「勧善懲悪」の四文字を書いて自家のベランダに貼ってもだめとは本当に酷いことだ! 悪すぎる!」と隣人は語った。

 李巍さんは幼い時から先天性の心臓病を患った。その後、法輪功を修煉して、「真・善・忍」に従ってより良い人間を目指して、道徳を高めてから始めて健康になり、善良な青年になった。

 今年2月7日、李さんは大安の北駅で何の理由もなく駅前の派出所の警官により不当に連行され、住宅捜索され、案件を検察局に提出され、2月22日に逮捕された。

 3月1日、検察局は「証拠不十分」という理由で案件を国保大隊(法輪功迫害の実行機関)に戻したが、国保大隊長とその人員数人はでっち上げの証拠を補足した後、再度検察局に提出した。検察局の陳亜富は書類を正当に審査せず直接裁判所に渡した。

 家族が弁護士に依頼しようとしたが、当地域の弁護士は司法局に許可してもらえないから弁護できないと言い、外地の弁護士は吉林省では裁判所に入れないとのことで、どちらからも断られた。

 5月4日、李さんに対する裁判は大安裁判所で行われた。裁判の初めから最後まで、李さんは法廷でずっと手錠を掛けられ、足かせを嵌められていた。

 法廷で再生した映像では、警官が「泥棒や他の犯罪者なら、50元とか100元をもらって釈放するが、法輪功関連者なら、全て俺が決める・・・」と言ったシーンがあった。あれほど明らかな警官の犯罪なのに、裁判官らは平気で見て見ぬふりをした。

 検察局の陳亜富は、李さんの携帯電話を示して、携帯電話のウィーチャットに李さんが213件の法輪功についての真相メセージを配布したことで、懲役3年を求刑した。李さんがどうしても認めないため、結局は休廷し、合議の結果待ちとなった。

 裁判の当日、裁判所内では、特別警備隊、刑事警官、交通警官、私服警官が大勢おり、その上パトカーが30台も来ており、まるで一触即発の様相だった。人々は「1人の法輪功学習者に対する裁判だけなのに、なぜこんなにも多くの警察官達とパトカーが出動した理由がわからない? 本当にビクビクしているのは当局だ。自分らが悪いことをしているのが分かっているからではないか」と周囲で議論した。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/5/17/348290.html)
 
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