上海の電気設備専門家・徐永清さん 住居を失い放浪生活
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 【明慧日本2020年10月25日】(上海市=明慧記者)上海市の電気設備の専門家で、法輪功学習者・徐永清さんは2年間不当に拘禁された。2019年11月28日、洪澤湖刑務所から帰宅したが、現在に至るまで嫌がらせや監視されるなどの迫害を受けており、借家から出て放浪生活を余儀なくされた。

徐永清

徐永清さん

 徐さんは法輪功を学んだ後、心身とも健康になり、「真・善・忍」の原則に従って自分自身を厳しく律し、人に対して誠実に接し、業務にも精通するため、同僚や関連業者から高く評価された。2017年11月29日、徐さんは天山路派出所の警官により連行され、懲役2年を言い渡され、5000元の罰金を科された。

 刑務所で殴打され負傷した徐さんは、体調を崩して失業者となり、今年3月末に失業給付金を申請した。それが徐さんの唯一の収入となった。1月から、徐さんが住む長寧区の家賃は約3倍に高騰したため、高価の家賃を支払う余裕がない徐さんは、友人の紹介で奉賢区塩行村で民宿を見つけ、家主と2020年5月1日~2023年5月1日まで3年間の契約を結んだ。家主は奉賢区南橋派出所の退職者であることが、後でわかった。

 今年7月31日、徐さんは、路上で自宅を監視している白い不審車に気づいた。8月3日、塩行村委員会は、「美しいモデル村作りのため、地元の村民ではない賃貸者は、移転してください」という通知を掲示した。8月4日、家主は、「1週間以内に退去するようお願いします。仕方なく、村は統一して賃貸に出すことになりました」と徐さんに告げた。徐さんは3年間の契約を聞いてみると、家主は徐さんが法輪功学習者だからとは言わず、すでに村委員会と契約を結んでおり、退去した後に村委員会が補償してくれると言っていた。徐さんも家主のことを理解し、友人の協力を得て近くで別の家を探した。

 徐さんは友人を通して改めて銭橋地区で部屋を借りた。友人の話によると、9月9日、銭橋派出所から電話があり、徐さんに部屋を貸さないようにと警告を受けたという。また、徐さんは反革命派で、市民の敵だと言われた。徐さんの友人夫婦は、南新村政府と海湾鎮政府から電話による嫌がらせを受けた。そのため、徐さんは住所を移転することができなくなった。

 9月10日、徐さんの妻は、居住地から戸籍所在地の長寧区派出所に電話をかけ、「なぜ私達夫婦は上海の戸籍を持っているのに、上海に住めないのですか? 主人を街頭に追い出すつもりですか?」などと聞いた。電話を受けた担当者は長寧区と奉賢区で交渉して解決策を考えると返事した。徐さんはまた「誰が派出所に情報を提供したのですか?」と家主に尋ねたところ、家主は通報したことを否認した。

 9月21日、奉賢塘外派出所の警官2人が徐さんの家に来て、法輪功を学んでいる者は法律を守るべきで、あちこち移動しないようにと警告し、また、彼らはしばしば来るだろうと徐さんに言った。2、3日後、徐さんの家の前の道路には、徐さんの家に面して監視カメラが設置された。

 9月28日、徐さんの自宅には、長寧区司法部門の男性、奉賢区の男性警官および区内の女性役員の3人がやってきた。彼らは3時間ほど徐さんと話し、喜んで住宅の困難を解決してあげたいと、今用意した法律を守る協議書にサインすることが必要だと要求した。徐さんは「困ることがあれば言いますが、あなた達が用意した協議書にサインしません」と断った。

 中秋節の10月1日前後、徐さんは浙江省の実家の母親のところに帰った。10月の家賃を納付したはずだが、徐さんは11日に、家のすべての荷物が塩行村委員会の倉庫に移されたというメッセージが届いた。 徐さんはすぐ上海に戻って、110番に通報し、塘外派出所の警官を呼んできた。徐さんは警官に付き添われてドアを開けようとしたが、鍵が変えられたため、開けることができなかった。続いて、倉庫に入ってみると、空になっていて、ほとんどの荷物が運搬され、換気扇などの小物だけを残してあった。その夜、徐さんは付近の小さな旅館で寝るしかなかった。

 10月12日、徐さんが家主に問い合わせたところ、家主は知らないと言った。 徐さんは再び村委員会に行った。村委員会の役員は、家主が誰かの引っ越しをしていたと言い、そうでなければ他の人を入れるはずがないだろう、引っ越し当日に村の委員会の李福明役員も現場にいたと告げた。

 現在、徐さんは家に住むことができず、放浪生活を余儀なくされている。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/10/14/413765.html)
 
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