上海市の助教授 刑務所に不当拘禁
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 【明慧日本2020年12月5日】(上海市=明慧記者)上海市の助教授で、法輪功学習者(以下、学習者)の李福軍さん(55歳男性)は2019年7月4日、地下鉄に乗って出勤している途中で連行された。2019年12月25日に上海鉄道運輸裁判所に懲役2年9カ月と罰金1万元(約15万円)を科され、現在は上海市提籃橋(ていらんきょう)刑務所に拘禁されている。

 李さんは上海市松江区に在住、外資企業医学ディレクターで、助教授でもある。品行が良く、仕事に責任を持つ人である。

 2019年7月4日午前、李さんは地下鉄9号線に乗り出勤していたところ、九亭駅で国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の私服警官に連行された。午後、国保の私服警官と警官は身分証明書を示さず、李さんの自宅に侵入し、パソコン、携帯、法輪功の書籍などの家財を押収した。当日、李さんは上海市公安局都市公共交通分局の人員により上海市第二留置場へ移送された。

 同交通分局は李さんの案件を上海鉄道運輸検察庁に移し、8月9日に上海鉄道運輸検察庁第一検察部が李さんを連行した。10月上旬、同検察部は案件を上海鉄道運輸裁判所に移した。いわゆる「証拠」は、法輪功の内容が入っているサーバーであり、サーバーのメモリカードの中の法輪功の内容がある電子ファイルである。

 李さんは地下鉄に乗って2駅、わずか10分もたたないうちに、サーバーに接続したとの理由で、上海市の法曹機関に拘禁された。中国の憲法は市民の信仰、言論の自由を有すると規定している。李さんが法輪功における電子ファイルを持っていたことは、市民としての合法的な権利であり、法律を犯すことにはならない。李さんは「邪教組織を利用して法律の実施を破壊した」という罪を着せられた。普通の市民が国家の法律の実施を破壊する能力は持っていない。当局の司法関係者らの官僚、特に最高権力を握る者が、本当に法律の実施を破壊していることになる。

 2019年12月25日午後、上海鉄道運輸裁判所第三法廷は李さんに懲役2年9カ月の実刑判決を宣告し、罰金1万元(約15万円)を科した。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/11/30/415796.html)
 
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