無名の英雄警官
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文/中国の大法弟子が口述し、同修が整理  

 【明慧日本2021年1月22日】『共産党についての九つ論評』が発表された当初、大法弟子が、法輪功迫害の実態をよく知っている印刷工場と協力して、『共産党についての九つの論評』をトラック一台分印刷して、夜中の12時に発送しようとしています。

 もちろん、これは当時の邪悪の迫害という残酷な環境下で、完全な保密性があり、それでも共産党は噂を聞きつけ、すべての交差点に厳しい検問所を設置しました。

 大法弟子は、迅速かつ慎重に『共産党についての九つの論評』をトラックに積み込み、タール防水布で覆ってロープでしっかり縛り、出発しました。大法弟子は事前にルートを計画し、中国共産党(以下、中共)の検問所を迂回するために、できるだけ脇道を通っていましたが、今回は中共がすべての道路に検問所を設置していたため、いつもとは違っていました。午前2時ごろ、本を積んだトラックが検問所に出くわし、何度か交渉に失敗した後、警官は検査のためにタール防水布を開けることを主張しました。その瞬間、周囲の空気が凍りついたように感じられ、大法弟子は心の中で「すべてを師父にお任せします!」と思っていました。大法弟子はタール防水布の角を持ち上げ、低く堂々とした声で『九評』と言いました。

 意外なことに警官は 『九評』という言葉を聞いた後、全身が震えて、それを見てもいないのに慌てて手を振って「早く行け!」と慌ただしく言いました。このようにして、トラック一杯の『共産党についての九つ論評』の書籍を、何事もなく人々に届けられました。

 ご存知のように、中共は『九評』を憎み、恐れているのに、なぜ、あの警官はあれほどびっくりして、あのような態度にでたのか? と疑問に思う人もいるかもしれません。皆さん、想像してみてください。

 仮に警官が『九評』を載せたトラックを差し止めたなら、それを上級機関に報告して共産党の納得のいく処理をしていたとするなら、彼を模範にして利益を与えるかもしれませんが、後に中共は別の口実を見つけて、必ず彼を罰するでしょう。現在の王立軍の例からもよくわかります。積極的に法輪功迫害に参加する人は、大体このような結果になります。

 では『九評』を積み込んだトラックを通過させたなら、どのような結果になるでしょうか? どうせみんなは公務に出ていますし、どの検問所を通ったか誰も知らなかったし、誰も気づかなかったし、誰もまちがっていないし、みんなが無事で、事実上もそうなったのです。

 無名の警官、誰も彼の名前を知らなかったのです。歴史は彼を真の英雄と呼ぶでしょう!

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/1/17/418664.html)
 
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