風で舞い込んできたチラシが彼女の命を救った
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2021年3月22日】これは実話です。 2001年秋のある日の午後、兄の妻から電話があり、話があるので家に来るようにと言われました。

 兄の家に着いたら、姉さんは、友人に法輪功学習者(以下、学習者)を探してほしいと頼まれたと言いました。姉さんはその友人に「夫の妹は学習者です。妹は自分の信仰を放棄しないため迫害され、今は出稼ぎをしながら修煉していて、法輪功迫害の実態を伝えたりしています。妹は私たちに迷惑を掛けないために、めったに電話も掛けてこないし、家にも来ないので、なかなか会えません」と言うと、友人は「お願いだから、法輪功を教えてくれるかどうか聞いてください」と頼んだそうです。

 煉功を習いたい人がいると聞き、私はとても嬉しく思い、私はすぐ、お姉さんに「いいわよ、時間を決めて姉さんの家に来てもらい、ここで教えます」と応じました。姉さんは「それなら、今晩はここに泊り、明日友人を呼んできて教えましょう」と提案しました。

 翌日の昼頃、高齢の婦人がパンを食べながら家に入ってきて「子守りをしていて、嫁が午前中の仕事を終えてから子どもを連れにきたので、昼ごはん食べる暇もなく、途中でパンを買って食べながら、慌てて来ました」と説明しました。私は「一緒に食べましょう」と誘いましたが、もうすぐ食べ終わると言って断り、私が食事を終えるのを待っていました。

 「どうして煉功を学ぼうと思ったのですか?」と尋ねると、老婦人は「ある日、孫を連れて外で遊んでいる時、突然、突風が吹いて1枚のチラシが舞い込んできて、私の足元に落ちました。私は拾って、汚れを拭きとって見ると「善縁」と書かれた文字が目に入り、なぜだか心が明るくなったように感じました」と語り始めました。

 「チラシには私の経験と似ていることも書かれていました。私は幼い頃に母を亡くしました。 父が再婚した後、幸せな暮らしは一日もありませんでした。やっと18歳になると、19歳年上の夫と結婚し、その後、いつも夫に虐待されました。 夫が亡くなり、私は1人で子供たちを育てました、 今、子供たちは家族を持っています。私は乳がんに罹り、手術後に化学療法が開始されましたが、病気が長引くと、子供たちはだんだんと私を嫌になり、母親の私を尊敬するどころか、罵ったり、良い顔をしなくなりました。 私は子供たちは忙しいし、自分の病気で子どもたちに迷惑をかけているので、少しても力になろうと思って子守りや、家事を手伝っています。しかし、全身の痛みで、夜は一睡もできず、鎮痛剤を飲んで我慢するしかありません。とても苦しくて生きることさえも辛いものです! 希望が見えない時に、このチラシを拾いました。ざっと目を通すだけでも心地よく感じ、それをポケットに入れて家に持ち帰りました。

 夕食後、片付けが終わって、子供たちがテレビを見ているとき、私は自分の部屋に戻り、ベッドに座ってチラシを見ながら、そのまま眠りました。深夜になると、全身の痛みで目が覚めましたが、チラシはずっと手に持っていました。チラシにはがん患者が法輪功を煉って快復した事や「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」を唱えて病気が治ったり、魔難を回避したりする事例が書かれていました。私はチラシを枕の上に載せ、ベッドの上で跪いて『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』を繰り返して唱えました。いつの間にか熟睡し、朝5時が過ぎ、嫁が早番のため、子どもを私の部屋に連れて来てはじめて目が覚めました。初めてこんなによく熟睡し、とてもいい気持ちでした。

 私は嫁に「不思議なことなの、本当に奇跡なのよ!」と言うと、嫁は枕の上の「善縁」と書かれたチラシに注目しました。

 嫁は仏教徒で、私が毎日苦しんでいる様子を見て、私に「阿弥陀仏」を唱えるようにと言いました。私はしばらくの間唱えてやめました。嫁は「善縁」この2文字に非常に敏感に反応しました。私は「そうよ、とても効くのよ。仕事が終わったら教えるから」と言いました。

 嫁が仕事に行ってから、私はチラシを枕の下に大事に置いておきました。嫁は仕事から帰って来て、すぐに私にチラシのことを聞きました。私がチラシの内容を嫁に見せると「本当に素晴らしいのですか?」と信じられない様子でした。私は「あなたも見たでしょう? 私が法輪功を習いたいので、どこに学習者がいるか、明日会社に行って聞いてみて」と頼みました。嫁は「今、国中で法輪功を弾圧し、あちこちで学習者を連行しているので、いたとしても怖くて口に出さないでしょう」と言いました。

 嫁はこの事を息子に告げました。夕食の時、息子はとても怒って、私に「法輪功を習いたいって? 何を考えているのか? テレビや新聞で毎日のように法輪功を禁じているし、派出所や町役場が学習者を探していて、1人捕まえると5千元(約8万4000円)から1万元(約17万円)の奨励金がもらえる。おとなしくしていて! 迷惑ばかりかけないで!」と叫びました。

 仕方がなく諦めるしかありませんでした。しかし、私は毎晩寝る前に心から「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」を唱えました。今は痛いところがなく、鎮痛剤を服用する必要もなくなり、毎日ぐっすり眠れます。しばらくして、また病院に行って化学治療を受けなければなりません。化学治療はとても恐ろしいもので、ワンコースが終わると、髪の毛が抜け落ちるほか、全身が痛くて、めまいや吐き気がするし、食欲もなくなってしまいます。このような状態がまだ回復しないうちに、次のコースがやってきます。

 化学治療の前に、通常の健康診断があります。今回の健診中、私はずっと心からの九文字を唱えていて、唱えれば唱えるほど心が落ち着き、明るくなりました。診断の結果、すべての指標が正常となり、化学治療の必要がなくなったと言われました。私は信じられず「本当ですか?」と医者に確認すると、「そうです」と答えてくれました。医者は私に鎮痛剤を服用しているかと尋ねたので、私は飲んでいないと答えました。医者もとても不思議に思い「あなたは今、正常に快復しています。家に帰って、気を付けて体を養生してください」と言ってくれました。

 私は健康診断書を持って家に帰る準備をしている時「このチラシに書いてある事はみな本当のことだね。私は必ずこの法輪功を学ぶわ。どんなに難しくても、私は、必ず学習者を見つけるのだ」と思いました。こう思いながら帰っている途中で、偶然にも義理の姉に会いました。私は、お姉さんの側に行き、小さな声で「法輪功を修煉している人を探してくれる?」と聞くと、お姉さんは「私に頼んで、正解よ!」と応えてくれました。

 老婦人の話を聞きながら、私たちも昼ごはんも食べ終わりました。私はさっそく彼女に五式の功法を教えました。

 私の兄夫婦も法輪功を学び始めたばかりでした。私たちは皆一緒に煉功音楽を聴きながら煉功しました。老婦人もかなり良くできました。煉功が終わった後、老婦人は1冊の『轉法輪』を買い求めました。最後に、老婦人は私の両手を握って、目に涙を浮かべながら「本当に感謝します!」と言いました。師父は「入門した者は早い遅いにかかわらず、全員弟子です」 [1] と語られました。

 私達はみな師父の慈悲なる済度に感謝いたします!

 老婦人は涙ながらに「師父、ありがとうございます! ありがとうございます!」と何度も言いました。私も感謝の涙が溢れました。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2021/3/13/421831.html)
 
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