米国務省の人権報告書 法輪功の迫害に注目
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 【明慧日本2021年4月4日】(明慧記者・王英)米国務省は3月30日「2020年人権国別報告書」を発表した。 この報告書は、中国における法輪功への迫害に注目しており、中国共産党(以下、中共)による法輪功学習者(以下、学習者)や人権派弁護士への迫害について、数多く言及している。

'美国国务院大楼'

米国国務省ビル

 アントニー・ジョン・ブリンケン国務長官は、「米国は人権侵害者に責任を負わせ、制裁を実施する」と述べた。

 長官は同日の記者会見で、「我々は、あらゆる外交手段を用いて人権を擁護し、虐待責任者の責任を追及する」と述べた。

 同長官は、人権の基本原則のひとつに「普遍的な価値」があり、すべての人は出生地や信条にかかわらず、これらを享受する権利があると述べた。

 今年の人権報告書では、一部の活動家や団体が、中共は良心の囚人から強制的に臓器を摘出していると非難し、学習者や新疆の拘禁者などから強制的に臓器を摘出していると述べた。

 報告書には、中共当局による恣意的または不法な殺害、強制的な失踪、拷問が行われていること、刑務所や拘置所の環境が極めて悪く、生命にとって脅威であること、中共当局やその代理人による恣意的、または不法な殺害が多数あるとしている。

 当局(中共)は、政治的・宗教的擁護者を威嚇し、市民の抗議活動を阻止するために行政拘禁を用いている。行政の形式は政治活動家や宗教信者、特に学習者を対象に設立した「拘禁と育成」や「法制センター」などが含まれている。

 米国務省の人権報告書では、学習者の卞麗潮氏が依然として中共当局に拘禁されていることを挙げている。

 卞麗潮氏は、河北省唐山市開滦第十中学の優秀な教師で、2012年、唐山路南地裁に懲役12年の重刑を宣告された。馬振宇さんは、中国電子科技集団第十四研究所のレーダー設計士である。2018年、南京高裁に懲役3年の実刑を言い渡された。

 報告によると、中共政府は、学習者を弁護した一部の弁護士の営業許可証、または弁護士資格を停止または取り消した。 2017年以降、人権派弁護士の高智晟氏は行方不明のままである。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/4/1/422830.html)
 
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