「私は師父があなたたちに授けたギフトだよ」
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文/黒竜江省の大法弟子

 【明慧日本2021年5月31日】可児ちゃんは私の娘で、4歳になったばかりです。彼女はまだ幼いですが、すでに法輪大法の子ども弟子です。

 一、小さな交流会

 いつからだったかは覚えていませんが、可児ちゃんは毎日寝る前に必ず一家3人の交流会を開くのです。

 昨夜、学法の終わり頃、可児ちゃんは積み木を手に取り、「ママ、学法が終わったら、これを作るのを手伝ってね」と小声で囁きました。さっきまであくびをしていた彼女はきっと眠くなっていると思った私は、「学法が終わったら、もう寝る時間だよ。明日の朝、一緒に遊んであげる。約束するよ」と彼女の耳元で言いました。これを聞くや否や、彼女は泣き出しました。「また私の娘を泣かせている!」と、そばにいた夫は私を叱責し、娘に「こっちに来て、パパの膝の上に座ろう」と言いました。

 学法を終えて同修を見送った後、可児ちゃんは寝支度を済ませてベッドに入り、「さあ、交流会をしよう! まずはパパから、今日やった悪いことと良いことを言ってみて」と言いました。「午前中は仕事、午後は長い間出てこなかった同修と交流し、帰宅してから夕飯も用意してくれて、悪い言動などは確かになかった」と、夫の忙しい1日を思いながら私はこう考えました。しかし、夫は「さっきはママを叱るべきではなかった。可ちゃんへの情が重すぎて、可ちゃんが泣くとすぐに心が痛んでしまう。それは正しくないことだ」と言いました。可児ちゃんは「正解! 昨日私が転んだのも自分の不注意なのに、パパはママのせいにしていた」と言いました。

 それから、可児ちゃんは司会をこう続けました。「次は私の番よ。ママ、今日私が頑張ったことを一緒に探してくれる?」。私は「そうだね。一つ目は、法を学んだ後、自らおもちゃをきれいに片付けたこと。二つ目は、保育園から帰る時にママが迎えに行けなくて、ユエちゃんのお母さんに頼んで迎えに行ってもらった時、可児ちゃんは最初泣いていたけど、すぐに機嫌を直して、ユエと楽しく遊んでくれたこと。そして、帰り際にユエちゃんのお母さんに礼儀正しくお礼を言ったことだね。それはとても良くできたよ」と言いました。可児ちゃんは嬉しそうに、「私もママがよく頑張ったことを一つ見つけたよ。さっきパパに言われた時、ママは心が動じなかったこと!」と言いました。「こんなに小さい子なのに、言っていることは正しい」と私は思いました。これまで私は夫に何かを言われると、必ず自己弁明のために何かを言い返し、無理やり我慢できても、しばらくは心が落ち着かないものでした。今日は確かに言われても気に留めることがなく、その言われたくない心が取り除かれたようです。私は、「ママがよく頑張ったことはもう一つあるよ。ユエちゃんのお母さんから『可児ちゃんが泣いている』と電話があった時、ママは焦らず、正念まで出てきたのよ。ママは『可児ちゃんはきっと大丈夫、よくない感情を抑えて、パパとママを理解してくれる』と考えていたの。その考えが可児ちゃんに伝わったみたいね」と言いました。これを聞いた可児ちゃんは、「ハハハ、ママには正念があった! ママには正念があった!」と喜んでベッドで転げ回りました。

 交流会の後、夫は寝室に入りました。可児ちゃんは私に法を暗唱して聞かせてほしいと言いながら、私の腕を枕にしてぐっすり寝てしまいました。この小さな交流会は私の修煉および向上に大いに役立ち、一家が心を修め内に向けて探すよう促すこともできました。

 二、法を実証し、真相を伝える

 我が家はある大学の家族居住区に住んでいて、可児ちゃんの幼稚園も区内にあります。公立幼稚園の園長をしていた何(か)先生は60歳過ぎで、退職後、自宅でこの小さな幼稚園を開いたのです。可児ちゃんは面倒見がよく、ほかの子供たちに寛容で礼儀正しいので、何先生は彼女をとても気に入っています。竹ちゃんという内向的な女の子が入園したばかりのとき、一日中しゃべらず、頭を下げて襟をさわっていました。何先生は2人の少し年上の子供に、竹ちゃんに話しかけてあげるように指示しましたが、2人とも近づこうとしませんでした。可児ちゃんは自ら竹ちゃんに近づき、おもちゃを持ってきたり、ダンスのときは彼女のそばで手本を示したり、食事のときも彼女の隣に座ったりしました。友達ができたので、竹ちゃんはすぐに幼稚園の生活に慣れました。彼女の母親は私を見て、「可児ちゃんのおかげです。本当にありがとうございます!」と感謝の言葉を言ってくれました。可児ちゃんのおかげで竹ちゃんは楽天的で明るくなり、よく可児ちゃんを自分の家に招きました。

 ずっと公立幼稚園で勤めていた何先生は毎月、愛国教育を実施しています。3月のテーマは「雷鋒を学ぼう」で、子供たちに雷鋒に関する歌も教えてくれました。ある日、可児ちゃんを迎えに行くと、子供たちは大声で歌っていましたが、可児ちゃんが歌わずに絵を描いているのが見えました。帰宅後、私は「ほかの子供たちが歌っている歌をなぜ歌わなかったの?」と聞いてみました。可児ちゃんは「歌詞が良くない、中国共産党のものがあるから。ママ、先生に真相を教えてあげて。そうしないと先生も子供たちも知らないのよ」と真剣に答えました。私は「分かった。明日、帰りに迎えに行く時にママは『共産主義の最終目的』の本を持って行くから、先生に渡そう」と言いました。翌朝、可児ちゃんは「ママ、登園するときに持って行こうよ。そうしないと、今日も先生がその歌を教えるでしょう」と言いました。「なるほど! それもそうね。真相を早く伝えれば伝えるほど良いものね」と私は考えました。

 何先生は若い頃に中国共産党の政治運動の犠牲者となって田舎に行かされ、検挙される危険を冒しながら読書や勉強に励み、都会に戻ってから幼児師範学校に合格したそうです。私は中国共産党が伝統文化を破壊し、中国人に対して洗脳を行ってきたこと、共産主義は別の空間にある霊体であること、歌には邪悪な霊的要素が含まれているため、そのような歌を歌えば彼女や子供にはよくないことを伝えました。また、可児ちゃんの父親が法輪大法を修煉したために重刑に処せられたこと、刑務所で半身不随になるまで拷問されたこと、さらには帰宅してから3ヶ月間の煉功を通じて健康を取り戻したことも話しました。何先生はびっくりした表情でこう言いました。「私はずっと、可児ちゃんのお父さんの若さと、一家の幸せなお姿を見て羨ましく思っていましたが、これほどの苦難を経験されていたとは知りませんでした。今、分かりました。そのような曲はもう歌いません」。そして私は「この本をじっくり読めば、共産主義の本質をよりはっきりと認識できると思います」と言いました。「教えてもらうまで本当に何も分かりませんでした。ありがとうございます!」と、何先生はお礼の言葉を繰り返しました。

 可児ちゃんは自制心が強く、むやみに間食などを食べたことがありませんでした。小雨ちゃんの母親は、「可児ちゃんは自制心がとても強いですね。小雨は毎日帰ってから必ずアイスクリームかキャンディーを欲しがるのに、可児ちゃんは隣にいても欲しがらなかったのです」と羨ましがっていました。実は、「間食を食べたがるのは執着心です。大法弟子はその執着心をなくすべきだ」と、私は可児ちゃんに話したことがあります。可児ちゃん自身も分かっていて、食べたがっているのは自分ではなく、自分のお腹に住んでいる、間食にある添加物の味が大好きな「食べたがる虫」なので、間食を食べなければその「食べたがる虫」を餓死させることができると言っていました。  

 皆が同じ区内に住んでいるので、天気が悪い時、子供たちはよくわが家に来て遊びます。子供を迎えに来る親たちは、わが家に貼ってある年画にある「真・善・忍」の三文字を見て驚いてしまうことがよくあります。テレビの捏造宣伝の影響で法輪大法を誤解している彼らは、わが家が全員法輪大法を修煉していると知ったとき、さらに信じられなくなりました。なぜなら、彼らの目には、わが一家は親切で優しく、寛容で度量が大きい素質の高い人たちだと映り、子供の教育においては適度に厳しく、テレビの宣伝とはまったく違うからです。私たちの日々の言動を目にし、さらに私から真相を聞いてから、数人の親は天安門焼身自殺事件がデマであること、大法弟子が真相を伝えているのは人々を救っていることだと理解しました。ある親は深く感心し、こう言いました。「以前は、海外に行くと、法輪功の看板を見て、政治絡みのことをやっていると思って、近づくのを怖がっていました。今やっと分かりました」

 ある日、可児ちゃんを連れて列車に乗ったとき、向かいの中年男性はウィーチャットで電車の乗り換えチケットを予約しようとしても操作方法が分からないため、私に助けを求めてきました。そのとき、隣の可児ちゃんは大声で私に「ママ、おじさんに良いことを教えてあげないの?」と言いました。中年男性は笑顔で「何の良いこと?」と聞いてきました。私は彼の耳元で、天が中国共産党を滅そうとしていること、三退してはじめて安全でいられることを囁きました。彼は共青団に入団したことがあると言い、私が付けてあげた仮名(かめい)で三退することに同意しました。最後に、彼は可児ちゃんに「こんな良いことは大声で言ってはならないよ」と、安全に注意するよう促してあげました。

 別の日に、ショッピングモールで友人一家とバッタリ会いました。その一家はレストランで食事をしていて、先に食事を済ませた友人の息子とおじいさんが遊びに出てきました。私がおじいさんに真相を伝えようと考えたとき、私と心が通じ合った可児ちゃんは静かに男の子をちょっと離れたところに連れていき、一緒に遊んでいました。私が伝え終えると、可児ちゃんは駆け寄ってきて、「ママ、真相を伝えた? さきほどママのために発正念をしていたよ」と言いました。

 三、学法と法の暗記

 毎晩、同修たちはわが家に来て学法します。同修たちが来ると、可児ちゃんはいつも円を描くように座布団を敷き、自分の座布団を真ん中に置きます。時には、彼女も読もうとして、『論語』の文字一つ一つを小さな手で指差しながら一段落を読んだり、『洪吟』の詩を一つ読んだりします。その後、彼女はおもちゃで遊びながら大人たちが法を読んでいるのを聞き、時折大人に付いて復唱し、内容を全部聞き入れていました。可児ちゃんは3歳のときに『洪吟』の詩をほぼ暗記しました。今でも毎晩暗記しています。ときには彼女が眠れずに寝返りを頻繁に打つとき、私は彼女にミルクを飲むかと聞くつもりで「何が要るの?」と聞くと、彼女は「法を聞かせてほしい」と答えました。そこで、私は彼女が寝付くまで法を暗記して聞かせ続けました。

 時々、私が心性を保つことができず怒ってしまったとき、可児ちゃんは横で「ママ、それはあなたじゃない。怒りは魔性だよ!」と念を押してくれたり、あるいは法を暗唱して聞かせてくれたりします。法を聞けば、私はすぐに自分の問題に気づくことができます。数日間真相を伝えに行っていなければ、幼稚園から帰ってきた可児ちゃんは知っているかのように、「ママ、明日はかならず人を救いに行かなければならないよ」と、私に命令の口調で言います。時折、可児ちゃんはお父さんにも「パパ、縁のある人を見たら、真相を教えてあげてね」と言うのです。夫は遊ぶのが好きで、よくスマホやパソコンを見ます。そのとき、可児ちゃんはこう言いました。「パパはしっかり修煉していない。大法弟子たちがみな圓満成就したとき、パパはそこに座って泣くことになるよ」。4歳の子ども弟子からこのような話を聞かされると、私たち夫婦は恥ずかしくて身を置く場所もないと感じました。

 「あなたはどこから来たの? なぜ、私たちの娘になったの?」と私が聞くと、可児ちゃんは「私は天国から来たのよ。私は師父があなたたちに授けたギフトだよ」と答えてくれました。

 師父の慈悲なる済度に感謝し、これほどの素晴らしいギフトを授けて下さったことにも感謝いたします!

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2019/11/26/371106.html)
 
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