文/海外の大法弟子
【明慧日本2020年6月2日】(明慧記者=シャリー、ドイツ取材レポート)ドイツ人のウスラさんは法輪大法を修煉するまでは健康状態が悪いうえ、「生活する」とはどういうことなのかを知らなかったと本人は言います。ウスラさんには自分を大事にしてくれる主人と3人のかわいらしい子供がいますが、「皆さんには分からないのでしょうが、私は何も分からなかったのです」とウスラさんはそう語りました。
ウスラさん |
ウスラさんは14歳の時から他の人よりすぐに疲れてしまう体質になり、いつも眠たいと感じていました。そのため注意力と記憶力が低下し、睡眠の質も低く、毎晩夢ばかり見ていたとのことです。ウスラさんの症状に対して医者も対処法がなく困っていました。大学卒業後、ウスラさんはアルバイトしかできませんでしたが、その後、結婚し一人目の子供を授かってから、毎日起きることが戦いそのものになりました。
「私は母親なので、どうしても起きて食事を作って洗濯をしなければならないと自分ではわかっていましたが、起き上がることすら苦しい私をみた主人が、いつも仕事から帰ってほとんどの家事をやってくれました。長年の間、子供の成長を目にしても少しも喜ぶことができませんでした。どんな些細なことでも私にとっては大きな問題に感じてしまいます。3年後に二人目、そしてさらに3年後に3人目の子供ができました。子供たちがいたからこそ、私は頑張って毎日起きる目的ができました。そうでなければ私は毎日昼夜問わず寝ていたと思います。私は生きる目的は何かを感じません。生きる喜びも知りません。私はただ毎日頑張って起きて、やるべきことをやってから寝る、という日常でした。私は「生活する」のではなく、毎日呼吸し、水を飲んで食べているだけでした。私は時々絶望のため泣くことがありました。このような生活がいつまで続くか見えないからです」とウスラさんが振り返りました。
ウスラさんが21歳のとき、最後に医者を訪れました。そこでウスラさんは病院の治療では自分を直してくれないことを悟りました。それからウスラさんは薬を飲まないようにし、常に自分の意識を保つように努めたといいます。「薬によって自分の意識がコントロールされないようにと決めました」と、ウスラさんは言います。その後の30年間、ウスラさんは健康になるようにいろいろな方法を試しました。様々なカウンセリングを試し、いろいろな気功や民間療法を試しましたが、いつも挫折に終わりました。最後はスイスの有名なカウンセリングコースを受けて、貯蓄のほぼ全財産に相当する16,000ユーロを支払いましたが、それでも良くはなりませんでした。
「それから私は諦めました。30年間にわたる試行錯誤の中で何度も立ち上がりましたが、私は絶望しました。いつかは自分の命を絶とうとも考えました」と、ウスラさんは言いました。
2007年に南米で長期滞在していた弟がドイツに帰国し、ウスラさんと食事する機会がありました。
「今でも覚えていますが、私はある日本料理のレストランの中で食事中ずっと弟に自分の不幸を訴え続けていました。弟は黙って聞いてくれました。話の最後に、弟は突然立ち上がり、車に戻って一冊の本を取りにいきました。『お姉さんの状況は結構大変みたいだから、この本を読んでみたら?』と言ってくれました。私はため息をつきました。いまさら一冊の本で自分になんの意味があるのだろうかと思いました。私の反応を見て弟は『この本を読んでから、今まで分かりませんでしたが、なぜイエスキリストは右の頬を殴られたら左の頬を差し出せと言ったのかが分かるようになりました』と言ってくれました。私は振り向いて弟を見ました。私たち兄弟はキリスト教の中で育ちました。私は興味を感じました。その時の私は家計が苦しかったので、『法輪功学習者にはお金持ちの人もいますか?』と聞くと、『もちろんいますよ』と弟は答えてくれ、『分かりました。では読んでみましょう』と私は言いました」
最初のページをめぐってから、ウスラさんはやめられなくなりました。『轉法輪』の中の内容がまるで砂漠に降り注ぐ雨水のように感じ、数時間が経ち、ウスラさんの心の中から「希望」が浮かんできました。これほど真実味があって、強烈に感じる希望はウスラさんにとって人生初めての体験でした。
「これこそ私がずっと探し求めてきたものだと直ちに分かりました。私にはずっと何かが欠けていたと思いそれを探すためにいろいろな宗教の本を読みました。私が20歳のときにすでに神の道を目指したいと思いましたが、それまでにいろいろな宗教の本を読んでもあるところまで行くと、それ以上進まなくなると感じていました。その先に何があるのか分からないのです。『轉法輪』を読み、私はその先に何があるのかはっきり分かるようになりました」と、ウスラさんは言いました。その後、ウスラさんは修煉を始めました。
ウスラさんにとって起き上がることは本を読むためとなり、主人と子供たちはウスラさんが本を読むようになってから顔色が良くなり、笑顔が戻り、家事もこなせるようになったのを見てうれしそうにしていました。「生活する」とはどういう意味なのか、初めて分かったとウスラさんは振り返りました。
「44歳になって、私の人生は本当の意味で始まりました。私は自分の存在を感じるようになり、生活とは何かを体験できるようになりました。こんなに素晴らしいことはありません! 昔は誰かに2週間後にコーヒーを飲む誘いを受けたとしても、本当に2週間後に行ける気力があるかどうかの自信がないので断ってきました。今の私はすべて自分の意思で決めることができるようになり、他の人と同じようになりました。私は今、全く違う世界を生きているのだと感じるのです」と言いました。
ウスラさんは幼稚園と図書館の仕事に行けるようになり、頭痛と失眠の問題もなくなりました。3人の子供も相次いで成人し、孫までできたウスラさんは「母として子供を育ててきたにもかかわらず、母としての喜びを感じたことはありませんでしたが、孫娘ができてから、この子達を抱いたりキスしたりするだけでも、母になれることはどれほど幸せなのかを感じるのです。法輪大法のおかげで私は命を感じ取ることができました。生きてきて本当に良かったです!」とウスラさんは言いました。