文/中国の大法弟子
【明慧日本2025年5月4日】1997年の元旦は、私の人生で最も幸運な日となりました。この日、初めて師父の著書『轉法輪』を読んだのです。そこから、私の新たな人生の道が始まりました。
私は、誠実で善良な家庭に生まれました。兄弟姉妹は何人かおり、勤勉な両親のもとで幸せに育ちました。祖父と母は佛教を信仰しており、当時は裕福ではありませんでしたが、家庭には温かさと幸せがありました。兄弟姉妹はみな進学・就職し、それぞれが仕事と家庭を持つようになりました。70年代末大学入試制度が回復した後、私は順調に大学に進学することができ、人生は順風満帆に見えました。しかし、就職して結婚した後は、仕事に加えて家事や子育てをこなし、家庭内の些細なことで頻繁に口論し、泣いてばかりの毎日でした。心身ともに疲れ果て、30代ですでに病気に悩まされ、人生が崩壊寸前にまで追い込まれていました。
当時の私は、胆のう炎、鼻炎、リウマチ、頭痛、めまいなど、数多くの病気を抱えていました。夏になると血圧が50~70まで下がり、外を歩いていてもめまいでしゃがみ込まなければならないこともしばしばありました。頭痛がひどくなると吐き気を催し、とてもつらい状態でした。鼻炎が悪化すると、鼻水が止まらず、鼻づまりで頭も重くなりました。胆のう炎が再発すると、どんな薬も効きませんでした。他にも、リウマチ、じんましん、咽頭炎など、慢性的な病気がいくつもありました。
病気が治らず、病院でも改善しなかった私は、霊的な力を持つという人に頼ったこともありますが、その結果、自分の身体に憑依のようなものまで招いてしまいました。収入が低くても、薬を飲まなければならず、その後はサプリメントも服用していましたが、それでも体はどんどん悪くなる一方でした。仕事の不調、家庭の不和、病気の体、そして社会全体の腐敗に対する不満、私は希望を失い、幼い子どもを残して死んでしまったらどうしようと不安になり、毎日が苦しくてつらかったのです。
1996年、親戚が私の体調が悪いことを知り、法輪功を勧めてくれました。そのとき私は「体が悪いし、朝も起きられないから無理です」と断ってしまいました。その年の年末、その親戚が重病の母を見舞いに来た際「法輪功は普通の気功とは違う。これは人を済度するものなんだよ」と言いました。私は物心ついた頃から「人がずっと生きていられたらいいのに」と考えていて、さらに60年以上佛を信じ、長年精進料理を続けていた祖父から「佛は人を救い、人を済度するのだ」とよく聞かされていたので、親戚の話を聞いて、私はためらうことなく「本当ですか? 私も修煉したい」と言いました。
そう言ったその瞬間から、師父が私の身体を浄化してくださったのです。数日後、私はひどい風邪のような症状になり、鼻水と涙が止まらず、頭も重くてつらく、鼻炎がこれまでにないほどひどくなったように感じました。ちょうど元旦の休みに『轉法輪』を読んでみようと思いました。私は深夜までずっと読んでいました。まだよく理解することができませんでしたが「真・善・忍」の三文字がとても良いと感じました。特に「忍」に対して、私は短気で、何かあるとすぐに我慢できず怒ってしまい、そのたびに後悔していたので「忍」という言葉が特に心に響きました。
その夜、私はこれまで見たこともない夢を見て、今でもはっきりと覚えています。夢の中で、深い溝の汚い小道を横切って、腰までの深さの水を渡って出てくると、大通りと高層ビルが見えました。私は「この本を読んで正しかったんだ、道が開けた、ついに正しい道に進めたんだ」と直感しました。
目を覚ました私は、自分の世界観が一変していることに気づきました。日常の中で当たり前だと思っていた「利己的な考え」などが、この本を読んで、すべて間違っていると分かったのです。また、自分の体調が悪かった原因も、業力によるものだと分かりました。体がつらくて風邪薬を飲もうかと思っていたのですが「これは業力なのだから薬は要らない」と思い直しました。「これは一体どんな本なのか? なぜ私は十数年も勉強してきて、しかも大学まで出て、知識人のつもりでいたのに、こんな本に一度も出会ったことがなかったのか? こんな内容は今まで見たことがなかった」と驚き、希望と感動で満ち溢れていました。
『転法輪』を読み終えたとき、私はこの本がどれほど貴重なものかを深く理解し、繰り返しこの本をむさぼるように読みました。一週間ほどで、まだ煉功をしていなかったにもかかわらず、私の体はすでに浄化されていました。以前は一歩歩くだけでも自転車に乗りたくなるほど体が重かったのに、今はどんなに歩いても疲れず、体がとても軽く感じられます。鼻炎、胆のう炎、リウマチなども、薬を使わずとも再発することがなくなりました。私は初めて病気がない状態とはどういうものかを実感しました。
すぐに私は煉功拠点と学法グループを見つけ、大法の中で心身を鍛える日々が始まりました。生命の素晴らしさと希望が再び私の目の前に広がり、私は麻雀や飲酒をやめ、政府機関の仕事の中でよくあったカラオケや社交ダンスなどもあまりしなくなりました。そして、地位や名声、金銭を追い求めることもなくなりました。職場では真面目に働き、同僚たちとも和やかに接し、周囲からは人当たりが良いと言われました。私は名利に対して淡泊になり、できる限り人を助け、便宜を図るための接待や贈り物もしなくなりました。家庭では、家族に対して怒ることもなくなり、家族も私の修煉を支持してくれました。我が家には、かつてなかったような幸福と平和が訪れました。
私は師父と大法の佛光に包まれ、心も体も満たされ、日々喜びと充実感を感じています。法の勉強や暗唱、煉功のほか、私は親戚や友人を訪ねて大法を紹介し、彼らも私と同じように大法の光に照らされてほしいと願っていました。かつて役所勤めで染みついた官僚的な考えや態度を捨て、自ら進んで新しい学習者に煉功を教え、毎日誰よりも早く学法の場に行って部屋を掃除し、皆が清潔で整った環境で学べるように心を配っていました。
1997年の元旦に大法を学び始めてから、1999年7.20に中共の迫害が始まるまでの間、私は無数の法輪功学習者たちと同じように、師父のご加護と大法の教えをいただき、限りない幸せを感じていました。言葉では言い尽くせないほど、私は師父と大法への感謝の気持ちでいっぱいです。