【慶祝513】 子ども遊園地に新しい雰囲気をもたらす(一)
■ 印刷版
 

文/中国の大法弟子

 【明慧日本2021年6月24日】大法には不思議な力があり、その力は大きなところから細微にまで全体に及んでいます。本文の中で紹介する例は、大法の威力が世間に現れた一つの事例にすぎません。大法は人類に幸福をもたらすことができますが、大法の奇跡と殊勝さは、人々を返本帰真させるために存在するものです。

 ある遊園地の従業員が急に辞めてしまったために、突然人手が足りなくなりました。私は急遽、一時的に仕事を埋めてほしいと言われました。正直なところ、この業界は私にとってあまりにも未知の世界だったので、「できないのではないか」という不安があり、躊躇していました。しかし、重ねてお願いされたので、断ることができずに引き受けました。

 まさか社長が全社員(夜勤者も含む)を集めて、私を歓迎してくれるとは思ってもみませんでした。まったく経験したことがない業界で、民間企業でもあり、長く働くつもりはありませんでしたが、せっかく来たので、しっかり頑張ろうと思いました。

 すべての事が最初は難しいのです。今までオフィスで静かに仕事をしていた私は、突然このような騒がしい環境で働くと頭が痛くなります。私には子どもがおらず、静かな生活を送っていましたが、突然、毎日何百人もの子どもや親たちと接し、すべての面倒を見なければならないだけでなく、常に掃除をしなければなりませんでした。

 私は前の会社では管理職だったのですが、ここでは新米のバイトのように呼ばれたり怒られたりして、給料が安いだけでなく、休みが月に2日しかありませんでした。心の中では窮屈感があり、知り合いに出くわすのが恥ずかしいと思いました。他のスタッフも私が長く続かないと思っていたし、私自身も辞めたいと思っていました。しかし、なんと私は、この遊園地の創業以来の最も長く勤務する社員になったのです。

 それでは、私の仕事の体験や、子ども遊園地で出会った人や出来事などをお話したいと思います。

 男子学生の横暴な態度が変わった

 この子ども遊園地の店長は、2人の子どもの面倒を見ている母親なので、瑣末な家事もあり夜勤はできません。そこで、社長はその弱点をつかみ、彼女の給料を低くしました。彼女は一般店員より手当を多くもらっていますが、月給は一般の店員より数百元ほど高いだけで、しかも彼女は気性が荒く、店員とよく喧嘩をしていました。

 店員の中には、出稼ぎに来ている農家の人や、授業の時間外のバイトをする大学生もいて、彼らはお互いに喧嘩をしたり、責任を転嫁したりして、毎日携帯電話で動画を撮り、社長や社内グループに送ったりしています。 店長はただひたすら監視カメラを見たり、ビデオを撮ったりして、給料から罰金を差し引く方法で自分の権威を樹立していました。また、店長自身も低学歴で、いつも早く仕事を切り上げ、汚い仕事や疲れる仕事を人に押し付けるので、店員たちは納得せず、よく社長のところに告げ口をしていましたが、社長は人を募集してもなかなか入らないので、我慢するしかありませんでした。

 私は素人なので、黙々と仕事を覚え、体力を使う仕事を多くし、人と人との争いに巻き込まれないようにしていました。それにしても、店長に防備されて抑圧されました。従業員たちは、私がただシフトを埋めるために来たとは思っていなかったようです。特に店長は、いつも一番大変な仕事と、毎日の夜勤を私にさせました。従業員たちも一日中トラブルを挑発したり、噂話をしたりしていて、長年人事を担当してきた私でさえ、かなり頭を悩ませました。

 数日後には慣れてきて、掃除も几帳面に行いました。そのうち、同じ勤務時間内の大学生も私をいじめなくなりました。以前は、他の人にお使いや掃除をさせて、彼はフロントでのんびりしていたと聞いています。私は彼を気にすることなく、自分の仕事をしてから、彼の手伝いもしました。

 数日後には、彼は私と親しくなり、客が少ないときにいつも「話を聞かせて下さい」というのです。私の話を今まで聞いたことがないと彼は気づいたのです。彼の専門はダンスだったので、私は神韻に関する話や、時事、高官が失脚したニュースなどを多く話しました。また、大法弟子が創作した歌や、「細語人生」、「今日点擊」などの法輪功に関する動画番組もダウンロードして、紹介しました。

 彼は非常に短気でよく喧嘩をする子で、喧嘩をする時は多くの人が彼を怖がっていたと話しました。よく聞いてみると、彼の寮には「国旗」(中国共産党の旗)が魔除けのために置いてあるそうです。彼は怒った途端に不機嫌な顔になり、耳を含めた顔全体が赤くなり、恐ろしい目をして、全身に激怒を帯びて相手に迫ります。私は、その理由がやっとわかりました。

 私は彼に、伝統文化や、社会と家族の中で男性として取るべき責任、その血色の旗の背後にある邪悪な要素について話し、早くその旗を捨てるようにアドバイスし、そして「三退」(共産党の組織から脱退)を勧めました。最後に、私は彼に愛情を込めて「ケンカしないでね、自分を大切にして、人を愛し、家族の気持ちを大切にして下さいね」と言いました。 彼は照れた様子で頭を下げて微笑んで、「お父さんとお母さんが頑張って仕事をしていて、妹も可愛いし、もう喧嘩をしない、将来ダンスの先生になりたいです」と話し、快く「三退」しました。

 彼は、私が「三退」をさせた人の中で最も特別な一人です。彼は「三退」に同意した途端、急に大量の汗をかき、白いTシャツがビショビショになりました。 私は彼に「なぜこのようになったの? 恐れているの?」と確認すると、彼は「いや、それどころか、急に安心して、熱い電流が流れてきたような感じです」と答えました。私は「それはいいことです! 中共の邪党は陰性のもので、脱退したから、当然身体は正のエネルギーを取り戻したのです」と言ってあげました。

 脱退した数日後、彼は私に「おばちゃん、僕は交通事故に遭ったのです。バイクに乗っていて誰かにぶつけられたような気がして、僕は大丈夫だったのですが、ヘルメットが地面に落ちてずいぶん遠くまで転がっていました。それを見て、まるで自分の頭の代わりに地面に落ちたように感じました。 おばちゃん、本当に命を守りましたよ!」、「寮にあった血色の旗をゴミ箱に捨てました」と教えてくれました。彼の明るい表情を見て、本当に良かったと思いました。

 バケツの中にきれいな水

 ある日、私は大学生に「働き方を変えてみませんか?」と言ってみました。 彼は 「どうやって変えるのですか?」と聞き、私は「不平不満の感情で、他人を責めるのではなく、私たちは他の人に良い影響を与えるように、試してみませんか?」と提案しました。彼は本当に協力的で、私の言う通りに実行しました。

 そうすることで、毎日嫌なことがなく、楽しく仕事をすることができました。閉店時に、彼は自然にマイクを手に取り、お客さまにご挨拶をし、祝福の言葉を贈ります。そして、一緒に現金を数えて収めて、後片付けをします。そこで、私は、「毎日の掃除の後、バケツの中にきれいな水を用意して、その写真をグループに投稿すること」を提案しました。

 彼は「なぜ、このようにするのですか?」と聞いた時、私は、「翌日に出勤する皆さんは、毎朝必死に文句を言っていたので、私たちが毎日、きれいな水を用意すると、朝来た皆さんはそれを見て気持ちが良くなります。そうすれば、午後の時、彼らもバケツに汚い水を残さないはずです」と説明しました。 彼は「彼らはそれまで理解できないと思います」と言いました。 私は「焦らずに、数日待ってみましょう」と言いました。

 常に床を掃除しなければならないので、2本のモップと二つのバケツが、常に店内に置いてあります。今まで、水を交換するのに誰もが面倒なことで、余計な仕事だと思っていました。バケツの水はよほど汚くならない限り、そのまま使っていました。私たちは真面目に掃除をするため、帰りの時間も遅くなります。毎日、写真を送信する時に、時間が表示されます。

 数日後、仕事を交代する時、店長は「あれ? もう交代の時間になったの? 今日は忙しくて時間を忘れてしまった。待って、水を替えてくるから」と言いました。 私は笑顔で「早く子供たちを迎えに行って下さい。水はあとで替えますから」と言いました。他の従業員も「ダメな所があれば、掃除するよ」と言うようになりました。このように、みんなは勤務が終わると、急いで帰るのではなく、次の人が仕事しやすいように、片付けるようになりました。

 しばらくして、大学生は仕事をやめて、ダンススクールの教員になりました。しかし、引き継ぎの際に、バケツにきれいな水を用意する習慣は、伝統として残りました。

 (続く)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/5/29/426179.html)
 
関連文章