バイクに轢かれた80歳代の男性
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 文/山西の大法弟子

 【明慧日本2021年7月12日】2021年4月21日のある朝、私は自転車に乗っていました。その時、バイクが私の方に向かって走ってくるのが見えました。また、後ろからはバイクの轟音が聞こえてきました。その瞬間、バイクは私の自転車の左側に迫ってきました。そのバイクは対向車を避けるために急にハンドルを切ったため私の自転車にぶつかったのです。私は宙に浮いてから地面に倒れました。

 私は目の前が真っ黒になったと感じ、めまいがしました。そのとき、男の人が来て、私の体を起こしてくれました。意識が戻ると、その人はバイクに乗っていた人でした。彼は私に「気分はどうですか?」と尋ねました。私は「大丈夫です」と答えました。

 そして彼は私の怪我の様子を見ました。私の左手は傷つき、血が出ていました。彼は私に年齢を尋ねました。私は「81歳です」と答えました。

  彼の表情を見ていると、私がそんなに年を取っているとは思っていなかったようで、おそらく金をゆするために嘘をついたと思ったのでしょう。しかし、彼は本当に怖がっていました。私は彼に、「怖がらないでください。私は法輪功を修煉していますから、大丈夫です。あなたに迷惑をかけません。今日、あなたが私にぶつかったのは運がいいです。もし他の人にぶつかっていたら、大変なことになっていたかもしれません」と言いました。

 彼に名前を聞いてみましたが、彼は名字を「李」としか言いませんでした。彼は、私が彼の名前を知ることで、彼に迷惑をかけることを恐れているのだと思いました。私は彼に、法輪功の話をする良い機会だと思いました。私は彼に「中国共産党とその組織を脱退すれば、身の安全になることを聞いたことがありますか?」と尋ねました。

 彼は即座に、「聞いたことがあります。正直なところ、私は法輪功は反党、反社会的なものだと思っていたので、法輪功学習者の話をあまり詳しく聞きたくはありませんでした。しかし今では、法輪功学習者は良い人たちだと理解しています。私は共産党の共青団と少先隊に入っていますが、それを脱退するのを手伝ってもらえませんか」と言いました。

 私は「よろしいですよ。あなたはフルネームを言いたくないようなので、私は『李好運』というペンネームを使って、あなたが中国共産党とその組織をネット上で、脱退するのを手伝うことにします」と話しました。彼は私に心から感謝しました。私は彼にペンネームを覚えておくように話すと彼は同意し、事故現場を後にしました。

 しかし野次馬たちは、この男性を簡単に帰すことに理解できませんました。「事故を起こした男性は本当に変わった人だね。事故で怪我をしてしまっている高齢者をすぐに病院に連れて行かないなんて! それどころか、あなたはあの男性の身の安全のために、中国共産党を脱退してくれと彼に頼んでいましたよね? 今の時代、あなたのような人は本当に僅しかいない...」と言われました。

 野次馬の中に、私にぶつかった男性を追いかけようとした人がいたので、直ぐにそれを止めました。

 帰宅後、妻からも「どうして相手の身分証明書の番号を教えてもらわなかったの? なぜそのまま逃がしたの?」と文句を言われました。近所の人も「今の時代、病院に行くと数千元は軽くかかりますよ。あなたが、事故を起こした相手の人に500元払えと言ったとしても無茶なことではないでしょう。どうして簡単に事故現場から逃がしてしまったのですか?」と言われました。

 私は、「私は法輪功を修煉しています! 法輪功は良い人間になるように教えてくださっています」と答えました。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/4/26/423836.html)
 
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