中国の警察官、検察官、司法官は真相を聞き三退した
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 【明慧日本2021年8月20日】(明慧記者・章韵)1999年7.20、中国共産党(以下、中共)は、法輪功と法輪功学習者(以下、学習者)への迫害を始めた。それ以来、海外の学習者は中国の人々に法輪功迫害の実態を伝え始めた。学習者の周さん(77)は、20年以上にわたって中国の公安、検察、司法部門に電話をかけ、法輪功とは何かを伝えてきた。「現在、電話に出る警官や官僚の中で、以前のように罵ったり、電話を切ったりすることはなく、黙って聞く人が多くなった。学習者に対する裁判が始まる直前に電話を受けた後、裁判を取りやめた人もいれば、学習者を釈放した人もいました」と周さんは言った。

 安定維持弁公室の書記 「私の名前を知らないのですか? 脱退します」

 周さんは次のように述べた。「現在、中国の公安や検察、司法部門の官僚に電話で真相を伝える時、静かに聞いてくれる人が多くなった。時には、『○○局長、書記、主任、処長』などと、彼らの役職を呼んで、中共ウイルスの情勢とその原因から語り、中共の本質に触れて、彼らに学習者を迫害することは自分たちに害をもたらすことになり、学習者を守ることは自分たちを守るということを伝えました。それから三退を促すと、『脱退します。お願いします』と言う人が大勢いました」

 安定維持弁公室に電話をかけ、書記は60分以上じっと耳を傾けた

 最後に、その書記は「分かりました。私たちはみなそれを知っています。三退をお願いします」と言った。周さんは「どういう名前で脱退しますか? 中共からの脱退は本心からしなければなりません」と確認すると、「この電話番号に私の名前が載っていませんか?」と言ってくれた。

 周さんが電話をかけた時に「○○書記」と呼んだので、それを思い出して「申し訳ございませんでした。それでは、あなたの本名で脱退の手続きをさせていただきます」と言った。書記は「ありがとうございます。あなたも気を付けてください」と言った。

 国保大隊の中隊長が本名で三退した

 周さんが中国東北の某市の国保大隊に電話をかけたところ、電話に出た中隊長の最初の言葉は「あなたたちは、何をするつもりですか?」でした。周さんは「私たちはこの疫病の中で、あなたに福報を送りたいのです」と言った。中隊長は「疫病に関しては、こちらがよく分かっているので、わざわざ教えてくれる必要はありません」と断った。

 周さんは「あなたの地域に法輪功迫害の実態がとてもひどいことを、インターネットを通じて知りました。今日、あなたに電話をかけたのは、あなたとご家族が、今回の中共ウイルスを無事に乗り切ることができるよう心から願っています。騙されて迫害に加担させられているあなた達は将来中共のスケープゴートにされることになり、とても危険な立場に置かれています」と伝えた。

 中隊長は黙って聞いていた。周さんは「かつて、文化大革命が終わると、北京当局は雲南で、793人の警察官、それに17人の軍と公安の幹部を密かに処刑しました。あなたもご存知のように、現在中共は20年間遡って調査するなど、各分野で調整を行っています。この20年間はちょうど法輪功迫害の時期でもあり、12種類の罪名が定められました」と話した。

 中隊長は「聞いたことがある」と言い、周さんは「公安当局の官僚たちもみな知っていることです。ご覧の通り、現代社会の道徳がここまで堕落しています。最近の国内ニュースでは、ある人が9人の子どもを次々と殺しました。あなたたちは人々をこのような犯罪から守るのではなく、逆に毎日、真・善・忍を修める人を迫害しています」と言った。

 相手がじっと聞いているのを感じ、周さんは『共産党についての九つの論評』と『共産党の究極の目的』、『悪魔が世界を支配している』の3冊の本を薦め、ウェブサイトのアドレスを教えた。それから、南アジアの津波の話やローマ帝国の崩壊の物語、そして心からの九文字を唱えることで助けられた事例を伝え、三退を促した。

 最後まで真剣に聞いていた中隊長は「ありがとうございました!」と感謝した。「何の名前で三退をしますか?」と尋ねると、「私の名前を知っていますね。本名でお願いします」と応じた。

 裁判所の資料管理者は、責任者の電話番号を教えた

 周さんがある裁判所の資料室に電話をかけると、女性管理者が電話を受けた。周さんが法輪功迫害の実態を伝えると、女性は長い間静かに耳を傾けた。最後に女性は「よく分かりました。裁判を担当する2人の電話番号を教えます。間もなく裁判が行われますので、直接担当者に訴えると、助けられる可能性があるかもしれません」と言って、番号を教えた。

 周さんは早速担当者に真相を伝える電話をかけた。その後、裁判は取りやめられ、学習者も釈放された。

 公安、司法部門の担当者、真相を伝える電話を聞いて泣いた

 カナダのトロントにいる学習者の李さんは、中国での法輪功の迫害が始まってから、20年以上粘り強く、公安、検察所、裁判所に向けて法輪功迫害の実態を伝える電話をかけ、不法に拘束された学習者の釈放を要求してきた。李さんの話によると、公的機関や司法部門の人々は、海外からかける真相電話に対する態度が明らかに変わり、電話を受ける人の多くが真相を聞きたがり、中には涙を流す人もいた。

 李さんは「この間、黒龍江省のある地域の国保大隊が80歳過ぎた学習者を連行し、その件はすでに検察庁に送られ、次は裁判を経て判決が下されます」と言った。

 李さんはその大隊長に電話をかけたが切られてしまった。李さんは諦めず、再度電話をかけると、受けてくれた。30分以上真相を伝えた後、最後に李さんは「学習者を釈放してください。あなたが今、学習者と接することは、やり直すチャンスです。大法弟子に対する迫害を続けると、あなたにとっての希望が失われてしまいます」と言った。相手はずっと黙って聞いていて、時々、「ええ、ええ」と相づちを打った。

 李さんはさらに、中共がの学習者に対する臓器狩りや残酷な迫害の事例を挙げた。「学習者に対する中共の残虐行為は、非常に残酷で邪悪で、完全に非人道的です。中共が犯した犯罪は、この惑星では見られなかった悪です。彼らは、大法弟子たちの臓器を使って暴利をむさぼっています。この迫害によって引き起こされた人間の悲劇は、どれほどの家庭を崩壊させ、子供たちを孤児にし、そして親より子が先に逝ってしまったでしょうか?」というと、警官は静かに聞いていた。

 李さんは心を込めて「私たちが真相を伝えているのは、将来災難が起きた時に、1人でも多くの命が助かり、ひとつでも家庭が無事であることを願っているからです。目を覚まさないと、本当に機会はありません」と述べた。電話の向こうから大隊長のすすり泣きの声が聞こえた。

 李さんは「あなたは何をすべきかを分かっていると、私は信じています」と言った。その後、裁判は行われなかった。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/8/15/429526.html)
 
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