自分を修めれば、状況は改善される
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 文/中国の法輪功学習者・清心

 【明慧日本2021年10月3日】上の階に住む家族に男の子がいます。保護者があまり子供の躾をしなかったので、その男の子はとてもやんちゃで、手に触れる物ならなんでも投げつけます。このようなことが続く中、リビングの天井から水が漏れたり、キッチンの壁が水浸しになったり、部屋の3つの壁が水漏れでカビが生えたりしています。また、上の階の人が、毎晩深夜2時ころまで喧嘩や何やらで大騒ぎをするので、まともに寝ることもできません。この状況が3年間続きました。何度言いに行っても全く変わらず、その家の保護者も何もしないため、病気を患っている家族が非常に怒っていました。

 何度も注意しに行っても、口先だけで「これから気を付けます」と言うと、その後はいつも通りで、マンションの管理人に言っても全く変わらず、それどころか、大人まで大声で喧嘩し始めたのです。夜寝れないため、朝の発正念煉功にも支障をきたしています。これ等のことで、怨恨心が一気に沸き上がってきて、それにつれてイライラも収まりません。法の中で悟ることをせず、常人の方法で解決しようとしていました。

 修煉者にとって、これは心性が向上する良い機会ではないでしょうか。師父は「すべてのことには因縁関係があります」[1]と説かれました。もしかすると、昔、彼らに何か悪いことをして、今、こうして償っているのです。あるいは、まだ気づいていない執着心があるからなのかもしれません。

 真・善・忍を修めるので、まずは我慢することにしました。最初はどうしても我慢できず、心の深いところを刺激されます。まさに師父が説かれたように「しかし、往々にしてトラブルが発生する時、それが人の心の奥深いところを刺すような激しいものでないと効果が上がらず、向上につながりません」[1]なのです。しかし、これほど大きな執着心を抱いたままでは円満成就できるのでしょうか。修煉者として何もかも放下しなければならないのです。

 そう思うと、私は自分から彼らに謝りに行きました。「この間はきつく言ってすみません。近所なので、これからはお互い仲良くしましょう」私の誠意を知ったその家族は、今後気を付けるし、何か助けが必要なら遠慮なく言ってくれていいよと言いました。

 それ以来、私は善意をもって彼らに接するようになりました。水浸しになった家は自分で業者を呼んで修理し、ご馳走を作った時は、彼らの分まで届けに行きました。そして、私が難関を乗り越えているとき、彼らは代わりに買い出しに行ってくれたり、心配してくれたりしています。時には子供を注意している声が聞こえ、状況が改善されました。子供なので、やんちゃな時はありますが、もう動揺されることはありません。

 怨恨心が取り除かれると、彼らとの関係もよくなりました。真相を伝え、三退もしました。心性の向上に協力してくれた彼らにも感謝しています。今回のことを通じて、師父が説かれた「真に修める」ことの意味を理解しました。師父は「修煉者にとって内に向けて探すことは最も有効な方法です」[2]と説かれました。真に内に向けて自分を探すと、状況は本当に改善されるのです。

 注:
 [1]李洪志師父の著作:『轉法輪
 [2]李洪志師父の著作:『各地での説法九』「二〇〇九年ワシントンDC国際法会での説法」

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/6/13/426494.html)
 
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