真相映画の撮影における修煉体験
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文/カナダの大法弟子

 【明慧日本2021年10月31日】

 尊敬する師父、こんにちは。

 同修の皆さん、こんにちは。

 2020年、幸運にも映画『巡り合う』に出演させてもらいました。この映画のあらすじは下記のとおりです。新型コロナウイルスが広がった辺鄙な田舎町で、ある若い女性が不幸にも感染しました。家族が逃げて、女性は病院を出て家に帰ろうとしましたが、何回もタクシー運転手に断られました。酷暑の中で、衰弱した女性に手を差し伸べる人はおらず、とうとう女性は郊外の畑に倒れました。通りすがりの運転手が女性を救出し、法輪大法のお守りを渡しました。女性はお守りに書かれた「法輪大法は素晴らしい、真善忍は素晴らしい」を誠意を込めて唱えると感染症が治り、さらにその事実を多くの人々に伝えました。

 一、純粋な心で大法の仕事をしよう

 私は初めて真相映画の撮影に参加してみると、その中に多くの面白いストーリー、心を修めることがありました。映画の主演女優になると言われた時、とても緊張しました。真相映画のプロジェクトに参加して半年も経っておらず、演劇の経験がなくて、まだ訓練中だからです。こんなに重要な役を任せられ、とても緊張しました。台本をもらってから熟読して、ウイルス感染後の症状を語るウェブページを検索して、家で練習を繰り返しました。

 撮影チームの皆さんが言ったとおり、撮影の時は戦場に行くように多くの執念を捨てなければなりません。例えば、恐れる心、メンツを重んじる心、焦る心、責任を負いたくない心、面倒くさがる心、自我を証明したい心などです。撮影前、私は「緊張」という物質に獲られて、セリフがうまく言えなかったらどうしよう、演技がうまくできなかったらどうしよう、他の俳優さんとうまく協力できなかったらどうしよう、などなどの心配をしました。要するに、常人の思いが一気に湧いてきました。

 師父の言葉、「人間はしょせん人間であり、肝心なとき、なかなか人間の観念を放下し難く、かえっていつも何らかの口実を設けては自らを納得させようとしています。ところが偉大な修煉者とは、すなわち、重大な試練の中にあって自我を放下し、さらに一切の常人の考えを放下できる人です。わたしは、圓満成就できるかどうかという試練を乗り越えてきた大法の修煉者へお祝いの意を表します」[1]を思い出して、私は目を閉じて、すべての雑念を除去して、自分の演技が上手かどうかに対する心配、メンツを重んじる心、褒め言葉を聞きたい心を除去して、「ここでやっているのは己のためでなく、衆生を救い済度するためだ」と自分に言い聞かせました。

 初日の撮影に泣くシーンがあって、どうすれば自分の気持ちを引き出せるかが分からず、泣けませんでした。現場の皆さんに迷惑をかけたと思い、ますます焦りました。

 その時、一つの声が突然耳に入り、「不純な心を持って、どうして衆生を救うことができるのか」と言いました。これは師父からのご教示だと分かって、感動した瞬間、涙が溢れ出てきました。そして気持ちを整理して雑念を排除し、すぐに演技の状態に入りました。セリフをどう表現するか、泣いた顔は見苦しいかなどを考えなくなって、ただ監督の指示に真剣に協力して、主人公の気持ちになりきりました。泣くシーンが無事に終わって、これは師父からのご加持だと分かりました。

 帰り道に、私は凱旋してきた兵士のように、喜びと感動に満ちていました。修煉者が撮影した真相映画は特別な意味がある、修煉者としての素養があって純粋な心を持って、精進している大法弟子だけが映画の中で大法の素晴らしさをよく表現し、師が法を正すことを手伝う力を映画に吹き込むことができるのだ、と悟りました。大法の修煉を行う以上、師父から与えられた能力と特技を大切にし、一歩一歩をしっかりと歩んでいこうという思いが、いっそう固くなりました。

 映画が放送された後、ウイルスの大流行という特別な時期だからこそ、人々の良知を呼び覚ます効果が大きかったのです。

 二、修煉のおかげで、絶境から生還した

 私が5歳の時、母は急性黄疸型肝炎と診断され、白目の部分は黄色になり、虚弱体質になりました。家族が交差感染されていないかの検査が必要だと病院が言ったので、父は私を連れて検査しました。その結果、父は陰性でしたが、なんと私は陽性で、しかもその時すでに慢性B型肝炎になっていました。その後、青天の霹靂が両親を襲いました。

 中学一年生に入学したばかりの時、医者は私の寿命は20歳だと断言しました。その時、目の前が真っ暗になって、母が大声で泣く声だけが聞こえました。死刑宣告を受けた気がして、執行日は20歳になった時です。それから、私はすべての治療を放棄して、命が終わる日を待っていました。

 幸運なことに、20歳の関門を突破しました。2012年、私は22歳の時に主人と出会い、主人は『轉法輪』と5通りの功法を紹介してくれて、私も修煉を始めました。2016年、私と主人はカナダに移住して、間もなく子供も生まれました。常識的に言えば、以前B型肝炎を患った母体は、妊娠中に子供に感染する可能性が高いのです。しかし、娘が生まれた後、すべての検査結果は正常で、とっても健康な赤ちゃんだと医者は言っていました。それは法輪大法のおかげだと私は分かっています。4年間の修煉の中で、肝炎はいつの間にか治ったのです。産後の検査報告も体の健康無病を示して、報告書には肝炎のかけらもありません。人間は生死の経験をして初めて何が一番大切なのかが分かるので、李洪志師父は私の一生の中で最も感謝する人です!

 三、どんな小さなことでも修煉である

 真相映画のプロジェクトに参加して撮影チームに入り、2年になりました。2年の間、大法に溶け込んで、大法の中の一つの粒子になれたことは本当に幸せなことです。

 私たちに演技を教えてくれるのは、私と同年代の女性同修Aさんです。数十人のメンバーに授業をして、一度も遅刻や欠席したことがありません。

 Aさんは一度も体調を崩したことがなく、一度も用事があって授業に来られないこともなく、どうやってこのように続けることができたのか、と私は時々疑問に思います。その後偶然に、他の同修からAさんのことを聞かされて、とても感動しました。それはAさんの体調が悪かった日でしたが、ネット上で同修の皆さんに演技を教える授業を続けて、全く苦しそうな様子を見せませんでした。同修たちが演技の練習をする時、Aさんはトイレに走って嘔吐しました。吐いた後、またカメラに向い、満面の笑顔で授業を続けました。

 これを聞いて、今まで自分はこのように真剣に、根気よく、一つの事を最後まで続けられたことがあったのかと自問してみると、答えは「なかった」です。Aさんは良くない状態を皆に見せず、大法の仕事をする時に受けた妨害を認めず、ただ1人で黙々と耐えていました。ほとんどの場合、Aさんは明るくてポジティブなムードを作り、全体の修煉環境の中でとても良い、励ましの役割を果たしています。

 2021年に映画『意外』の撮影に参加し、7月には新作『女優になる夢』の主演を務めました。演技のスキルがどんどん上達すると同時に、心性も飛躍的に向上して、師父から与えられた才能を生かしてより良い状態で法を正すことの進展についていくことができるように望んでいます。

 チームの環境、熱心な修煉の雰囲気が私の母を惹き付けて、母もよく手伝いに来ます。撮影は体力と頭脳両方を使う仕事で、最も私たちにエネルギーを補充してくれるのは、毎日の撮影が終わった時の、同修たちが作った温かい食事です。最初は、私も食事作りを手伝ったのですが、撮影が忙しくなってから、厨房の仕事はほとんど母一人が担っていました。

 10数人分、20数人分の食事を作ることは大変な肉体労働です。我々が使った中華鍋は業務用のサイズではないので、一品のおかずを2、3回に分けて炒めてやっと出来上がるのです。ネギやニンニクを剥いたり、野菜を洗ったり切ったり、最後に炒めたりして、一品のおかずを作るだけで腕が痛くなることもあります。しかし、母は仕事をすればするほど元気が出て、退屈や疲れも感じず、かえって楽しく充実しているようです。「こんなに大人数の食事をするのは、面倒とか、疲れるとか思ったことはないか」と尋ねると、母は「これは大法の仕事なので、しっかりやるべきです。食事を作る仕事も大法を証明するもので、衆生を救い済度するものです。前線で活躍人もいれば、陰でサポートする人もいて、みんなが全体に円容しています。しかも今、こんなに多種多様な料理を作れているのは、師父が与えてくれた技能なのです」と笑顔で答えました。

 これまで、みんなに食事を提供することは大法の仕事だとは思っていませんでした。内に向けて探すと、以前自分が食事作りの手伝いをした時に「自分は料理上手で、美味しい料理を作れるのを見せたい」という顕示心を帯びていたことに、当時は気づきませんでした。母の言葉によって、「食事を作る」ということに対して新しい理解と悟りを得ました。物事が小さくて目立たないためにその中に含まれる修煉の真髄を見過ごしてはならないことを覚えました。

 「スポンサー探しにしても、広告の営業にしても、マスコミの運営資金のために行なったすべては第一線で行なったことと同じであり、威徳は同じなのです。決して記事を作成する人だからとか、編集者、翻訳者、マスコミによく出ている人だから、または仕事が特殊だから、威徳が大きいというわけではありません。このマスコミに参与しているすべての大法弟子は何を行なっても、同じなのです」[2]

 「ところが炊事係の小坊主が、必ずしも『小根基』の人とは限りません。小坊主は苦しみに耐えれば耐えるほど功を開きやすいのですが、大和尚は楽をすればするほど功を開きにくくなります。ここに業力転化の問題があります。小坊主はつね日ごろ苦労しているので、業を滅することが速いし、悟りを開くのも速く、もしかするとある日彼は突然功を開くかも知れません」[3]

 本当の修煉は一つ一つ小さいことから自分の考えを正して、いつでもまず相手のために考えて、全体のために責任を負い、純粋な心を持って大法の仕事をすることだと、私は悟りました。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『精進要旨二』「位置」
 [2] 李洪志師父の著作:『各地での説法九』「二〇〇九年大ニューヨーク国際法会での説法」
 [3] 李洪志師父の著作:『轉法輪』

 (2021年カナダ法輪大法修煉体験交流会)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/8/23/429881.html)
 
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