衆生を救う過程で向上する 電話で大法の真実を伝え、三退を促す体験談
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文/スイスの大法弟子

 【明慧日本2022年1月23日】

 尊敬する師父、こんにちは!

 同修の皆さん、こんにちは!

 私はスイスの法輪功学習者で、80歳を過ぎました。今日、私は電話で大法の真実を伝え、人を救う過程で修煉した体験を師父にご報告させていただき、同修の皆さんと交流させていただきます。

 一、電話で人を救う過程で心性を高める

 私は2020年3月中旬から、中国人を救うべく電話で大法の真実を伝え始めました。

 週末の集団煉功の日を除いて、私は毎日30件の電話をかけて中国人に法輪功迫害の実態を伝え、中国共産党(以下、中共)の各組織から脱退する「三退」を促しました。中には、電話に出ない人や悪い言葉で言い返す人、ひどく罵る人、さらには脅迫する人さえもいました。私はこれらも自分の修行と見なし、絶えず学法して自分を正し、人を救う過程は修煉を高める良いチャンスだと思い大切にしました。これによって修煉とは何か、そしてどのように修煉するかについての理解が深まりました。

 1、利益心を取り除く

 ある時、電話がつながった相手から「お金が欲しい、とても困っているからだ。お金をくれないなら何も言わないでくれ。聴きたくもない」と言われました。私は「お金よりもっと大事なのは、劫難を避け、命を守ることです」と説得しようとしましたが、相手は聞く耳を持たずに電話を切ってしまいました。もう一度かけ直しましたが、電話に出てくれませんでした。

 相手からお金を要求されたことは偶然ではなく、私の執着心に合わせたものだと思いました。内に向けてさがしたところ、確かに金銭的なトラブルの最中にいました。

 亡くなった夫は生前コレクションが趣味で、長年にわたってたくさんの骨董品を集めていました。友人がオークションにかけてくれると言って、価値のある貴重な骨董品32点を車で持ち帰りました。当初、夫は手放したくなかったですが、私が説得し売却を承諾しました。その時の取り決めは、落札したら10%の手数料を渡すというものでした。しかし、何度もオークションにかけたものの、落札されなかったと言われました。その後、友人に尋ねても、明白な答えは得られませんでした。

 夫が亡くなった後、私は取引を引き継ぎました。手数料が安いため友人が積極的にオークションに出してくれなかったではないかと思い、手数料を30%に増やし、その後さらに50%にまで増やしました。しかしそれでも友人は口頭で応じるだけで、実際に行動してくれませんでした。

 そして4年以上経ちましたが、何の成果もありませんでした。このことに神経を使い、私が大法の真相を伝えて人を救うことに専念することへの妨げとなりました。

 ある日、夢を見ました。その夢では地下室の明かりが壊れ、この友人が修理を手伝いに来ました。私は掃除機で床をきれいにしました。目覚めた後、これは師父が夢を通して私に自分自身をきれいにする必要があると教えてくださっているのではないか? 友人が私の修煉を手伝っているのだと気づきました。師父は「われわれの法門は、人心を真っ直ぐに指すもので、個人の利益や対人関係の軋轢(あつれき)において、それらのことを気にかけないでいられるかどうかが肝要です」[1]と説かれました。

 また、「修煉者であるわれわれは、なおさらそのようにすべきではありません。修煉者は自然に任せることを重んじるべきです。自分のものなら、無くなることはないし、自分のものでなければ無理に争っても得られません。もちろんそれは絶対的ではありません。何もかもそんなに絶対的であれば、人間が悪いことをする問題もなくなります。つまり、その中に不安定な要素が若干存在している可能性があります。しかし煉功者の場合は、本来、師の法身が守ってくれていますから、他人があなたのものを取ろうとしても取れません。ですからわれわれは自然に任せるように言っているのです。時に、それが自分のものだと思い、他の人もあなたのものだと言ってくれても、実際はあなたのものではない場合があります。あなたは自分のものだと思い込むかも知れませんが、最後になるとあなたのものでなくなります」[1]と語られました。

 師父の説法を読み、私は、いくら高価でもこんなものはいらないと思いました。ちょうど旧正月に、この友人が私に会いに来ると言いましたが、私はそれを拒み「骨董品をすべてあなたに譲ります」と告げました。「私は修煉者だ、自然に任せる。私のものなら失うことなく、私のものでなければ、争っても得られない」と思いました。

 その瞬間、4年以上も悩まされた重圧が捨てられ、すぐに軽くなりました。

 金銭に対する執着心を完全に放下したと思いましたが、その電話は、私に内に向かって深く掘り下げさせてくれました。利益心を徹底的に取り除くよう私に気づかせてくれたのです。

 2、人を救う過程で慈悲心を修める

 三退を促す過程で、なかなか脱退しない人もいますが、そのことで私が動じることはありません。しかし、態度が極端に悪い人や、ひどく罵って言い返す人だと、私はうまく対処できませんでした。口には出しませんが、心では怨んでいました。それに気がついた私は「このような人を救わないのか?」と反省するようになりました。

 「修煉者として、どうして常人を怨むのか? その人は真相を分かっていないのではないか? 分かっていたら絶対に淘汰されることを選ばないはずだ。私には慈悲心があるのか? これは私に与えられた修煉の機会ではないか!」と思いました。

 師父は「善は装って見せるものではなく、表面で維持している状態でもありません。善は本当に心からのもので、修煉を通じてはじめて、身に付いて現れることのできるものです」 [2]と説かれました。

 師父の説かれた法理は、私の善の心を啓発してくださり、衆生を救う正念を加持してくださいました。2021年3月のある日のこと。ある番号に電話がつながると、1人の若者が罵声を浴びせてきました。私は落ち着いた声で「お兄さん、あなたは興奮して人を罵っていますね。怒ったりイライラしたりする時は、あなたの正のエネルギーを消耗しているのではありませんか? あなたの抵抗力を消耗しているのではありませんか? 今は地震や洪水など自然災害が多発しており、中共ウイルス(コロナ)も蔓延して災難が多いですね。そんな中、正のエネルギーがとても大切です! 自分を守らなければなりません」と言いました。

 すると、若者は罵ることをやめました。少し落ち着いて「僕が罵っても、怒ることも責めることもなく、逆に僕のために考えてくれるなんて、優しい方ですね」と少し驚いたようでした。私は「もちろんあなたを責めることはありません。あなたは真実を知らないだけです。私の話を聞いてくれれば、すぐに分かります」と言いました。若者が「本当に怒らなかったですね」と言うので、私は「腹を立てるどころか、あなたが良くなることを願っています」と答えました。

 私の話を聞いた若者が「法輪功学習者ですか?」と尋ねたので、「私は法輪功の学習者で、真・善・忍に従ってより良い人になるのです。あなたにも良い未来があることを願います。『天が中共を滅ぼす』、三退して身の安全を守ることを聞いたことはありますか?」と答え、その具体的な内容と法輪功迫害の実態を伝えました。そして真相が分かった若者は、三退に同意しました。最後に、私は「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」を唱えるよう伝えました。若者は何度も感謝の言葉を言ってくれました。

 私に善を修める機会を与えてくださった師父に感謝いたします。善の力は、1人の命を救うことが出来ました。

 3、真相を分かった人々 「この日を待っていました」

 師父は「衆生は皆、救われるのを待っており、このことに関して、私は非常に明確に皆さんに教えますが、大法弟子が彼らを救わなければ、世界のどの隅にいても、皆さんが救わなければ、彼らには希望がありません」[3]と語られました。

 ある日、電話がつながると、ある男性が「あなたは中共の脱退を勧める人ですか?」と聞いてきました。私は「そうです」と答えると、男性は「この日を待っていました。」と言いました。私は「なぜですか?」と尋ねると、男性は「私たち中国人は中共にひどく苦しめられ、なんの自由もありません。中共はとても悪いのです」と言いました。話をしている間、電話の向こうからたくさんの人がいるのが聞こえたので、「そばに人がいますか?」と尋ねると、「4人でマージャンで遊んでいます。われわれはみなこの悪党を罵っています」と言いました。私が「皆さんは三退することについて理解していますか?」と尋ねると、「みな分かっています」と答えました。

 「皆さんは『天が中共を滅ぼす』ことをご存知ですか?」と聞くと、電話越しに「それはよかった!」と歓声を上げる人もいれば、「この日を待っていました!」と言った人もいました。「それでは、皆さんに仮名をつけ、中共の各組織から三退をしましょう」と促すと、全員が同意してくれました。

 さらに、私が「皆さんにお子さんがいますか? 中共の少年先鋒隊を脱退させましょう」と呼びかけると、この場に2人がいると教えてくれました。「先にその2人の子供の脱退をしましょう。本人の同意が必要ですので」と言いました。

 すると、電話の向こうで「あと2人の子供がいますが、今はここにいません。子供たちが入隊する時、親が手伝って声明を表明したので、脱退する時も同じであるべきです。子供たちの脱退をお願いします。子供たちが安全になると、あなたも喜ぶし、私たちも安心だし、嬉しいです」と頼んできました。私は「分かりました。でも、家に帰って必ずお子さんたちに伝えてください」と応じました。

 結局、1通の電話で8人が三退をすることになり、8人の命が救われました。電話の向こうからは感謝の言葉が届きました。

 電話を通して三退を促し、衆生を救うことは大法弟子が行っていますが、実のところ、それは大法の力と師父のご加持でありお陰様です。一人一人の衆生が救われることには、師父の計り知れない慈悲が含まれているのです。

 二、師を信じ、法を信じる

 電話で人を救うことを始めてから、私は毎日3〜4時間パソコンの前に座らなければなりません。6か月以上経つと、目が何度も潤み、痛みを伴い視力がぼやけるようになりました。老眼鏡は7年間交換していないので交換が必要かもしれないと思い、娘に眼科医の予約を頼みました。中共ウイルスの影響で、3カ月後の予約となりました。

 受診までの間、同修が私の目の疲れを緩和させるため、パソコンの文字を大きく設定してくれました。しかしあまり効果がなく、依然としてよく見えませんでした。さらに、座って動かない時間が長いため、腰と背中が痛くなり始めました。「自分は修煉者だ。歯を食いしばって我慢し、しばらくすれば治るはずだ」と思っていましたが、痛みはますますひどくなりました。

 その時、私は自分の状態が正しくないことに気がつきました。「私は毎日三退を促すことを続けてきた。この過程こそ、邪悪な中共を解体する過程ではないか? 私が衆生を救っているのに対して、旧勢力は衆生を壊滅させているのだ。だから、他空間の邪霊や卑しい鬼を利用して私の身体を妨害しているのだ」と悟りました。私はさっそく師父に助けをお願いしました。

 しばらくして、私は師父が保護カバーをつけてくださったのを感じました。目の痛みが消え、涙も出なくなり、視力も回復しました。そして、腰と背中の痛みも良くなりました。それから、私は毎日の学法と発正念を強め、煉功の時間も長くしました。しばらくすると、身体の状態は完全に正常に戻りました。師父、ありがとうございます!

 2020年12月28日、眼科医の予約時間になりました。娘は私を連れて行き、新しい眼鏡に交換すると言いました。私は大法を実証するため、予定通りに行きました。

 一連の検査を終えた後、医師は「あなたの視力は非常に良好で、7年前よりもよくなっています。新しい眼鏡は必要ありません。80歳以上の高齢で、これほど視力が良いのは本当に奇跡ですね」と驚きました。側にいた娘は「本当ですね! 母の目が50代の私の目よりも若いなんて、不思議ですね! 母は信仰のある人なのです」と言いました。「私は法輪功学習者です」と言うと、医師は「素晴らしいですね! 続けてください!」と言ってくれました。

 師父は私に健康な目を与えてくださいました。これからもさらに心を込めて人を救い、大法弟子のやるべき三つのことをしっかり行います。師父、ご安心ください!

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪
 [2] 李洪志師父の著作:『各地での説法五』「二〇〇四年米国西部法会での説法」
 [3] 李洪志師父の著作:『各地での説法九』「新唐人テレビ討論会での説法」

(2021年スイスドイツ語区域の法輪大法修煉体験交流会の発表原稿)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/12/14/434719.html)
 
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