北京大学を定年退職した一級エンジニアに懲役5年
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 【明慧日本2022年3月20日】北京大学を定年退職した一級エンジニアの法輪功学習者(以下、学習者)・李占金さん(75歳女性)は2021年2月に不当に懲役5年の実刑判決を言い渡され、2021年12月27日に北京刑務所に拘禁された。それ以来、李さんは家族との面会や通信などを刑務所側に禁止されており、年金などの待遇も停止された。

 何度も連行され、5年の冤罪を受けた

 李さんは法輪功の真・善・忍の信条を堅持しているとして何度も拘束され、労働教養を強いられ、判決を下された。1999年7月~2001年10月、1年6カ月の労働教養を強いられた。2009年12月に連行され、その後懲役3年の実刑判決を言い渡され、2019年9月から9カ月間不当に拘禁された。

 2019年9月29日午前8時過ぎ、李さんは自宅に押し入ってきた北京海淀区の警官8人により不当に連行され、その後現地の留置場に拘禁された。家宅捜索の際、交番の趙警官は酷くのさばって、「海淀支局の者」と自称しながら捜査証及び財産押収リストを提示した。しかし、捜査証には公印も私印も押印されておらず、財産押収リストも全く白紙で、財産名もサインもなかった。

 李さんが連行される前夜の9時過ぎ、現地住宅区エリアの張副主任が李さんの家を訪れて、「間違ってドアを叩いた」という口実で李さんの家の状況を事前に調べた。

 李さんは法廷での弁護を裁判官に無理やりに中断された

 2020年11月、海淀区裁判所は李さんに対して開廷した。傍聴者は李さんの住宅区エリアの人ばかりで、李さんの家族は開廷の知らせを受けていなかった。

 李さんは自己弁護の中で、「検察官・趙の告訴は虚偽であり、いわゆる証拠の出所や入手方法など説明されておらず、また実物(手紙など)という物的な証拠もない」と指摘した。李さんはさらに、「法輪功の修煉は合法であり、所持している大法書籍と資料も合法です。法輪功は邪教ではなく、国が公表したカルトリストに法輪功は含まれていません。法輪功は高徳の優れた佛家の大法であり、宇宙の特性の真・善・忍の基準に従って修行しています。より良い人を目指して修行することで、心が向上し、身体が浄化され、無病息災、さらには若返ることもあります。法輪功を学んだ人は、善に向けて、道徳が高まり、家庭の調和、社会の調和を取り戻すことができるのです。現在、法輪功は世界100以上の国や地域に広がり、3000以上の賞を受賞しています……」と述べた。

 ここまで述べていた李さんは裁判官に中断させられ、法廷内の警官に法廷外に追い払われた。

 法廷審理は30分も経たないうちに、早々に終了した。傍聴した住宅区の人員は皆厳しい顔をし、帰る全過程で全員黙って話さなかった。

 2021年2月、海淀区裁判所は二回目の開廷をし、弁護士もおらず、李さんの弁護も許されず、10分で早々に終了した。

 2021年6月、裁判所からの判決状が李さんに届いた。裁判所は「400通以上の手紙(法輪功についての真相説明)を郵送した」と「自宅に法輪功の書籍がある」という理由で李さんに懲役5年、罰金5000元を科した。李さんはこの判決を不服として北京市第一中級裁判所に控訴した。

 北京市第一中級裁判所は李さんの控訴に対して案件を審理した。弁護士は裁判所が指定した人だったが、李さんの無罪を主張した。しかし、裁判所は原裁判の維持を宣告した。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/3/16/440112.html)
 
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